Shiki-Kui
式喰い   Japan
 
 
「大日如来よ、お救いください。
          苦しむ全ての衆生を」
Featured Artwork Showcase
I won't give you my milkshake!
13
Review Showcase
0.4 Hours played
「かつて神への生贄に選ばれることは最上の栄誉であった。しかし、望まぬ死を選ばされた者は、時として神よりも恐ろしい存在に変わり果てた」
ー人身御供・造り神について

ストーリー
「次の土曜日、心霊写真撮りに行こうよ!」
主人公、「香織(かおり)」の携帯に突然入っていた留守番電話。
メッセージは学生時代の旧友、「麻衣(まい)」からだった。
昔から”視える”体質の香織は、不安に感じながらも彼女と共に廃村へ向かう。
梅雨入り前のじめっとした季節。
山中の廃道は、霧がかかっていて遠くがよく見えない。
廃村に到着後、妙にテンションが高く、先に入村する麻衣。
香織も渋々、車を降りるが・・・(公式サイトより引用)

概要
廃村探索を題材にしたウォーキングシミュレーター。

人身御供伝説の残る廃村にて姿を消してしまった友人を探して村をさまようという内容の本作は、ネット等で話題の廃墟探索をゲームにて再現したものとなっている。上記のとおり姿を消してしまった友人を発見することがゲームの目的で、道中入手できる様々なアイテムを用いて目の前の謎を解き明かしていくことが醍醐味となっている。

総プレイ時間は約20分程度。
コレクタブルによってエンディングが分岐する方式を採用している。

感想
粗削りながら、そこそこの佳作といったホラーゲーム。

過疎村、廃村探索を趣味にしていたことがあったが、あの頃に感じた据わりの悪さ、ねっとりした不気味さがよく再現されており面白いなと思った。こうしたゲームにありがちな安易なジャンプスケア等もなく、廃村や廃屋の薄気味悪さでじっとりと怖がらせようとする点も好感が持てた。

もちろん、低価格ゲームにありがちなグラフィックの粗さ、尻すぼみ気味なストーリーなど弱点は散見できるが、上記のようなプレイヤーに対して真摯に向き合うゲーム作りには非常に好感を覚えた次第である。じっとりした夏にピッタリのホラーとしておススメと言えよう。

本デベロッパーの発表作は本作含めて2作目のようだが、ポストChilla's Artとして、これからも良心的な作品を発表してくれれば嬉しいと思う(願わくはChilla's Artと同じ轍は踏まないよう気をつけてほしい)

評価
【GOOD】
・廃村を舞台にした不気味なウォーキングシム。
・安易なジャンプスケアに頼らない、じっとりとした怖さ。

【BAD】
・肝心の廃村の再現度がまだ甘く、没入できない点もある。
Favorite Guide
Created by - Shiki-Kui
85 ratings
Unofficial introducing the creatures from FPS game CULTIC. Since the translation is immature, I use machine translation a lot, but please forgive me. 日本語版 https://gtm.steamproxy.vip/sharedfiles/filedetails/?id=2874942152
Artwork Showcase
(無題)
17 3 1
Review Showcase
56 Hours played
「思考すること、それを拒絶した者は人間でなくなる」
―ハンナ・アーレント

ストーリー
国家共同体"ネイション"の都市ボントンにて爆弾テロが発生。
犯人はネイションによる監視と抑圧からの解放を主張するテログループだ。
この卑劣なテロリスト達を捕らえるべく、監視プログラム"Orwell"の試験運用を許可する。
調査員であるキミの仕事、それは"Orwell"を用いて全てのオンラインを監視し、現場に残された手掛かりから爆破テロ犯とその背後にいるテログループの実態をつかむことだ。
キミの健闘を祈る。すべてはネイションの人々の安全のために。

概要
犯罪者の監視をロールプレイできるADV。

国家主導によるオンライン監視プログラムの調査員として、爆破テロを起こしたテログループを突き止めることがプレイヤーであるあなたの目標である。ゲームのインターフェイスはシンプルで、監視プログラム"Orwell"にログインした調査員=あなたの視点で展開され、画面内に表示されるニュース記事や事件の概要から始まり、被疑者のSNSやチャットログといった情報からテログループに繋がる情報をデータベースへと落とし込んでいくタスクをこなしていく。

テログループにつながる情報が解明されるに従って、"Orwell"における調査員の権限は上昇していき、「被疑者の通話記録を盗聴」「被疑者のプライバシーを閲覧」「被疑者の端末をハッキングする」といった高度な監視ツールをアンロックすることができる。

一見すると、難易度が高そうなゲームに思えるが心配は無用だ。
あなたをサポートしてくれるアドバイザーが重要度の高い情報にハイライトを入れてくれるので、あなたはアドバイザーの指示に従って情報を選別していけば良いのだ。

総プレイ時間は5~7時間。進行はリニアだが、ピックアップした情報によって分岐が発生するマルチシナリオ、マルチエンディング制を採用している。

感想
プレイしていてギョッとさせられた作品だった。

監視社会やプライバシー侵害をテーマにした作品は数多く存在するが、監視する体制側としてのプレイというのが本作の肝だろう。本作は一見すると「オンライン監視による市民生活とプライバシー侵害という監視社会への警鐘」をテーマにしているようだが、本当のところは「仕事の名のもとに監視社会の一員になってしまう恐怖」こそが作り手の一番のメッセージのように感じた。

調査員=あなたの仕事は「情報をピックアップする」という極めて単純な仕事だ。そこにあなたの主観や思考は一切反映されないわけだから、作業といってもよい。しかも、体制側はアドバイザーを通してどの情報を閲覧し、どの内容を拾えば良いのかまで示唆してくれる。

この単調な作業を続けていくうちに、目の前で進行していく体制側の異常行為に対しても「タスクだから」「指示されているから」という名目で淡々と作業する自分の存在に気づくことだろう。

本作が我々に問いかけること、それは思考を拒絶した人間の恐ろしさだ。
現代においても、利便性や安全性の名のもとに生活インフラのオンライン化が進められているが、それが体制による監視のツールになりうること。それと同時に思考停止による監視社会の受容に対して我々は警戒しなければならない。

評価
【GOOD】
・「監視社会のオペレーター」というユニークな設定。
・情報を紡ぎだすことで事件の全貌が見えてくるサスペンス感。
・現実に起こりうる監視社会への警鐘を上手に描いている。

【BAD】
・固定UI上で単調なプレイ(意図的な演出でも辛くなる)
・盛り上がる事件の真相も文脈だけなので興ざめしてしまう。
・上質だが、雰囲気をぶち壊しにしかねない不完全な日本語訳。
Screenshot Showcase
『スナック販売機は、リア充の夢を見るか?』Do Snack vending machine Dream of hipster?
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