父上、母上、次郎、花子へ

明日、太郎は前線へ赴きます。
必ずや悪鬼敵兵をせん滅し、お国のため尽くしてまいります。
ここまで育ててくれたこと、感謝いたします。
-------------

眼前の骸が握りしめていた手紙には、ここまでしか書かれていなかった。
俺はジョニー。皆は死なずのジョニーと呼んでいる。なぁに、ただの幸運さ。
今回もそうだ。

この手紙の主は俺をめがけて突撃してきた。いわゆる神風アタックと言うやつだ。
「バンザァァァイ！」
確か、そう叫んでいたと思う。その鬼気迫る表情に俺は焦ったね。
銃を構える俺の動作が一瞬遅れた。銃剣はすぐそこ。「シット！これまでか！」

だが、その刹那。彼が膝から崩れた。俺は何もしちゃぁいない。
彼が倒れた向こう側に新手の敵兵が見えた。銃を構え呆然としている。
銃口からは煙がたなびいていた。

奴だ！奴が俺を狙い撃った弾が、この神風野郎に当たったのだ。
「ヒュー！同志射ちに感謝するぜ」
俺は静かに引き金を引いた。

fin
-------------------

同志射ちありのリアル系FPS。日本vsアメリカ、ソ連vsドイツを体験できる。
かなり修行を積まないと敵味方の区別がつかず、攻撃の手が遅れる。
もし仲間を撃ってしまったら、Yキーを押し「sry」と謝ろう。
本作はリアル系FPSの中では遊びやすい部類に入ると思う。
手に入れたら一度は遊んでみよう。

ちなみに、Red Orchestra 2、Rising Stormの2作品が別々に売られていのは昔の名残りである。
2017年6月現在、どちらかを購入すれば、両方遊べる仕様となっている。
また、チート対策のドライバPunk Busterは、インストールしなくても遊べるサーバーが多い。
元からSteamのチート対策が動いているため、OSへの影響を考えると、まずはインストールせずに様子を見た方が良いだろう。