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Posted: 12 Sep, 2021 @ 5:14am
Updated: 12 Sep, 2021 @ 5:15am

概要

前作Woden GPの続編。
見下ろし型のレースゲームで、ラリーやワールドチャンピオンシップ等用意されたイベントをクリアしていく。
稼いだクレジットで新たな車を購入し、ゲームを進めていく。各車種は性能がそれぞれ異なる。
レース中はダメージの概念あり。あまりに衝突が多いとレース中に故障し、強制的に最下位となる。
クリアしたイベントの種類と順位によってクレジットが貰え、より速い車を買って上位のイベントに挑む、という流れ。
難易度はイージーとノーマルの2種類で、イージーだとクリア時にグローバルリーダーボードに順位が記録されない。
また一定期間で定められたコース・車種でタイムを競うシーズンイベント有り。終了時にクレジットや車等のリワードが貰える。

良いところ

・クラシックへのこだわり
 前作からそうだが見下ろし視点で後方からの追従視点は選べない。昔のゲームの感覚で遊ぶことにこだわっている。
・絶妙な難易度 
 相変わらず一筋縄ではいかないが、コツを掴めばある程度性能の低い車でも勝てるバランス。また後半になればなるほどAIのレベルが上がっていき、挑戦しがいのある難易度となっている。
・リアルタイムの環境変化
 レース中もどんどん時間が進行していき、朝に始まったレースが日が暮れて夜になったり、また雪や雨が降ってきたりする。但しどの環境でも車の挙動への影響はおそらく無し。
・道が分かりやすくなった
 前作は特にラリーにおいて道がはっきりせず進む方向が分かりづらいという問題があったが、今作では道とそうでないところがハッキリしていて、
この問題は解消された。また、コースを遮るオブジェクトも少なくなった。
・コーナー前の警告が出る
見下ろし視点故、コースの先の状況が直前まで分からないのだが、このゲームはコーナー前で警告を出してくれるので、「警告が出たらミニマップを見ながら速度と切れ角を予想する」ことが可能となり、突然の事故が起こりにくくなった。
・豊富な車種
欧州・アメリカ・日本等から80以上の車種がある。実車ベースの架空の車で、それぞれパラメータが異なる。60-90年代くらいまでの車種で、チョイスは結構渋め。
・クラス別・車種限定のレース
各車種の総合性能が数値として表されており、各イベントでこの数値が定められている。よって、スペックが低い車の出番がどんどん少なくなるということは起きず、全てのクラスの車が腐ることなく使える。またいくつかのイベントは車種が限定されており、これらの制限がイベントのバリエーションを豊かしている。

悪いところ

・難しい(ノーマル難易度)
 前作も難しい部類に入るゲームだったが、今作はそれを上回る難易度。AIが速く、1ミスで上位に食い込むことが不可能になる場合も。また特に緩いコーナーしかないコースではミスを犯すと一気に順位が下がる。またAIは自身が干渉し続けない限りは常に同じ順位なので、チャンピョンシップイベントでは基本的に1位を取り続ける必要がある。
 更にダメージの概念により、コースアウトしたり他車と横並びの状態が続くとどんどんダメージが加算され、最終的に故障し強制的に最下位となってしまう。楽しめなさそうなら難易度は下げるべき。
・やっぱり反射神経で対応するしかない
コーナー前で警告は出るようになったものの、先の状況が見えないことに変わりはなく、コーナーが見えたら即座にコントロールしないとならない。速度の速い車になると特にそれが顕著になり、コースの熟知が求められる。
・クラス下位の車種は使えない
 このゲームは大体車種性能の数値が100毎にレースが分かれている。例えばこの数値が305の車を入手した場合、300までのクラスには出場出来ず、次の400のクラスでは遅くて上位に追いつけない。このような不遇な車種が結構ある。アップグレードも出来ないため、せっかく高額で買ったのに使い物にならなかった、ということもある。
・特に必要のないワールドマップ
 オプションからカーディーラーまで、各メニューがマップ上に散らばる形のUIとなっているが、選択の際に煩わしいだけであまり意味が無い。

総評

 見下ろし視点と、高い難易度が評価のポイント。
 昔を懐かしむか、あるいは過去のゲームの1ジャンルとして存在したこの手のゲームを触ってみたいと思えるか。そして場合によっては優勝のためにコースを走り込むことになるような難易度を好きになれるか。
 その他内容に関しては車種限定イベントやラリーのおかげでマンネリ感無く最後まで遊べるし、グラフィックも綺麗、操作もキーバインド変更不可ながら快適で申し分無しと感じた。
 挑戦しがいのある難易度のゲームが好きという人にはおすすめ。

その他
 
 おそらく、全ての操作はデジタル入力を用いて行った方が機敏な操作が出来て有利。
 実績に関しては難易度指定の実績は無いし、全てのイベントをクリアする必要もなし。取得難易度自体はそこまで高くない。
 前作は前作で違った楽しさがあるので、これが気に入ったなら前作も遊んでみると良い。
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