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Posted: 30 Dec, 2021 @ 7:04am

現代の女子高生たちが変身して戦うRPGの2作目。今作からメディアミックスしており、アニメ、本作、ソシャゲと展開されている。
前作やメディアミックス作品から登場してるキャラも居るが、基本的に本作だけプレイしても問題ない。
時系列的には前作→アニメ→ソシャゲ(まだサービス前)→本作。

岸田メルが描いた可愛いJKが百合百合しながらKAWAIIする話と思われがちだが、本質は思春期の女の子達の心の葛藤を描いた、悪く言えば地味な、良く言えば細かく心理描画された青春成長ストーリーである。
いきなり泣かせにくるような話でもなく、プレイ後の感想としては温かく、切ない。BLUE REFLECTIONシリーズはこの辺りのバランスが非常に優れていて、ああ、いい話だったなという気持ちになれる。

大量にいるヒロインたちもそれぞれキャラが立っており、キャラの掘り下げもしっかりしている。
前作の抜身のナイフみたいだった日菜子氏に比べ、今作の主人公愛央は陽キャで巨乳で元中二病で空気読める子である。そんな都合のいい女実在せんやろ。そのキャラで、わりとヒロインたちにズイズイ踏み込んでいくのも掘り下げに一役買っている。ちょっとした会話でも楽しい。
また、全キャラ丁重に不快要素を除いているのも感じる。まんがタイムきらら的である。仕事に疲れたおじさんに優しい。

音楽も相変わらず素晴らしく、ちょっとだけど名曲OVERDOSEの出番もある。加えて、夏の学校を再現した空気感が本当に良い。クロノクロスに並ぶ夏の終りにプレイしたいゲーム。

ゲーム性自体はいつものガストゲーである。特筆する良さはないが、戦闘はライザっぽくサクサク終わり、不便な要素はだいぶ解消されている。
ただし、今作特有のステルスミッションは本当に酷かった。何の前触れもなく180度回頭してくる敵に殺意を覚える。
しかし、そういうゲーム的な足りなさを補って余りあるストーリーは世界的にも評価されopencritic80点台である。

前作が好きだったプレイヤーはすぐに買ってプレイしてほしいし、他にない不思議で優しいストーリーを味わいたいという人にもオススメしたい。
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