私たちは糸こんにゃく

　先週の土曜日の出来事。
　私はいつものように下痢気味の朝のうんこを排出し、ウォシュレットで肛門を洗い、トイレットペーパでケツをふき、完了とばかりに水溜のレバーを回しました。すると、やはりいつものように便器内に勢い良く水が流れ込み始めました。それを見届けながらトイレから出ようと思ったときのことです。
－ん？やべ！
　なんと。便器中の水かさがどんどん増していくではないですか！？
　水面はうんこ片と紙片を撹拌しながらどんどん上昇し、あっと言う間に便器の上部まで達してしまいました。ただただ立ちすくみながらそれを見ていた私は、便器の外に水が溢れ出さないことだけを神に祈りました。
－神様、あなたが神様なら便器から水が溢れないようにしてください。
　思いが通じたのでしょうか？水が溢れるまで後、数センチというところで水溜の水がなくなり、水面が止まりました。とりあえずほっと一息です。
　けれども、その後、ほとんど排便口から水が排出されず、ごくごくわずかにしか水面が下降していきませんでした．とりあえず、便器内の水がなくなるのを待つことにしました。
　５分以上は経過したでしょうか。やっと便器内の水が通常の水位まで下降してくれました。うんこと紙は残したまま・・・。
　さて、これからが問題です。どうしたものか・・・。とりあえずは、少量ずつ水を流し込むことにしてみました。水溜のレバーを小の方に回し、少しずつ便器内に水を流し込みました。
－う～ん
　うんこと紙はびくともしましません。徐々に水が減るだけです。そのとき初めておかしいということに気がつきました。
－一体何が詰まってるのだろう？
　私のうんこは下痢気味のバラバラうんこ。紙は少量。しかもそれらは便器内にとどまっている状態。
－さては、前にうんこした奴のせいだな・・・
　これは明らかに私のせいではなく、私以外の家族のだれかの仕業であることを悟りました。
－私の前にうんこした奴は誰だ！犯人は私以外の３人のうちの誰かってことは分かってるんだぞ。名乗り出ろ、このやろ！

第１章完
－続くかも－