Killing Floor 2 - SDK

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Combined CDで利用されている音声のカスタマイズ
By あさぴっぴ [asapi]
Combined CDでは、!cdmiaで再生されるMeow Sound、大型キル時に再生されるLarge Kill Sound、プレイヤー死亡時に再生されるPlayer Death Soundを、CombinedSound.upkというパッケージで管理しています。
これをカスタマイズして音源を変更する方法について解説します。
   
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現状のバグについて
現在、こちらの方法でパッケージを追加すると、!mvでマップをロードする際に接続が失われるバグが確認されています。
将来的にCD側をアップデートで最適化しようと構想しております。
環境設定
まずSDKをインストールします。
SDKはSteam版KF2を所有していればインストールできます。Steamのライブラリから探してみましょう。なお、SDKはゲームではなくツールに分類されます。
他に必要となるのは利用したい音声ファイル(WAV形式)のみです。
起動からパッケージ読込
SDKのインストールが完了したら早速起動しましょう。
起動オプションが提示されますが、今回はEditorの起動となります。


起動中に下図のような選択を迫られますが、どれを選んでも起動はできるはずです。僕はいつもNext Runを選択しています。


起動が完了したら、下図のように View\Browsers Windows\Content Browser を選択して表示します。何も表示されない場合は大抵左下に最小化して表示されているので、ウィンドウを大きくしてみましょう。


Content Browserの概観は下図の通りです。ウィンドウ下部のフォルダマークをクリックし、パッケージの読み込みを行いますが、その前に元データのバックアップ作業を行っておきましょう。
CombinedSound.upkは次のディレクトリにあります。(ホームディレクトリのCacheにも同じファイルがあります。)
Steam\steamapps\workshop\content\232090\2862691598\BrewedPC
これをどこでもいいですが複製しておきましょう。一般的にSDK開発時には次のディレクトリが推奨されています。(フォルダが無ければ作成してください)
C:\Users\<User Name>\Documents\My Games\KillingFloor2\KFGame\Unpublished\BrewedPC
複製が完了したらSDKからこのパッケージを読み込みましょう。


読み込むとContent BrowserのPackages一覧の最下部にCombinedSoundが表示されます。
中身はこのようになっています。
音声のインポートとSound Cueのカスタマイズ
ここで差し替えたい音源をインポートします。Content Browserの下部にあるImportボタンを押して、任意のWAVファイルを選びます。(容量に制限があるかは分かりませんが、音声の長さには特に制限がありません)
ウィンドウが表示されたら適当な名前を付けます。Package名は変えてはいけません。CDがパッケージを参照できなくなります。Groupingはあってもなくても大丈夫です。空欄のままでいいでしょう。



インポートが済むと、Content Browserに新しいSound Node Waveが追加されているのが確認できるはずです。
続いてカスタマイズしたいSound Cueを選びます。
  • MeowSound: !cdmiaで再生される
  • LargeKillSoundCue: 大型キル時に再生される
  • DeathSound: プレイヤー死亡時に再生される
対象のSound Cueを右クリックして、Edit Using Sound Cue Editorを選択します。



Editorのウィンドウが表示されたら、Content BrowserでインポートしたSound Node Waveをクリック選択した状態(アイコンが黄色の枠で表示されている下図の状態)でSound Cue Editor内を右クリックします。
そうすると、Sound Node Wave: ~~~ という項目が見つかるので選択します。


既存のSoundNodeWaveは不要であれば右クリックから削除しても大丈夫です。単にリンク部分を右クリックしてBreak Linkでリンク解除することもできます。
ともかく最後は下図のように、スピーカーアイコンと追加したSoundNodeWaveがリンクで繋げば完了です。

Content BrowserでSoundCueのアイコンをダブルクリックすると音声を視聴できます。
必要に応じてSound Cue Editor内のVolume Multiplierを変更して音量を調整してください。
保存とPublishedフォルダについて
全部のカスタマイズが済んだら、左上のFileからSave All(またはSave Modified)でパッケージを保存します。


完成したあなただけのオリジナルCombinedSoundを、Publishedフォルダに複製しましょう。
C:\Users\<User Name>\Documents\My Games\KillingFloor2\KFGame\Published\BrewedPC
これで一連のカスタマイズ作業は完了です。
実際にオフラインやサーバー上で試してみましょう。

※各ディレクトリの関係性について解説しておきます。
  1. Workshopディレクトリ
    サブスクライブしたアイテムを保存して管理していますが、実際にゲームが参照しているわけではありません
  2. Cache
    ホームディレクトリにあるCacheフォルダは、実際にゲームが参照するディレクトリです。不具合がある時は大体ここのファイルを消去すれば、最新の状態でファイルが生成し直されます。
  3. Published フォルダ
    ここは開発、完成したパッケージを保存する場所で、CacheやKF2のオリジナルファイルよりも優先して読み込まれます。
  4. Unpublished フォルダ
    ここは開発途上のパッケージを保存する場所です。起動オプション "-useunpublished" を利用してゲームを起動すると、こちらがPublishedフォルダとして機能します。
補足
MeowSoundは下図のように、複数のSoundNodeWaveをランダムで選択するSoundCueとなっています。
このカスタマイズで編集するのはSoundCueなので、同様にLargeKillSoundやPlayerDeathSoundも、複数の音源を用いることができます。


注意点としては、今後CDがアップデートされた際にアップデートが反映されるのはWorkshopディレクトリとCacheフォルダだけなので、Publishedフォルダのファイルは変更されないまま保たれます。
したがって、音声が追加された場合には正しく反映されず、新しい音声は再生されなくなります。
音声関連のアップデートがされた際にはこのことに留意する必要があります。