Loop8: Summer of Gods

Loop8: Summer of Gods

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LOOP8を楽しめるようになるかもしれないガイド
By YuuM
LOOP8つまらん! クソゲー! という人が、このガイドを読んでもらえればひょっとするとLOOP8を楽しめるようになるかも、という目的で書かれています。
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忙しい人のための結論
LOOP8でおそらく最重要のコマンドは「見る」です。
なので、このゲームをクソゲーだと感じているけど、「見る」をあまり使ってないという人は、よければNPCを見まくってください。そうするとこのゲームの感想が変わるかもしれません。
このガイドの目的
私はこのLOOP8というゲームを現状30時間近く楽しめており、まだまだ遊べると思っているのですが、他の方のレビューでは批判的な意見が多いです。

その原因の一つとして、LOOP8というゲームは既存のゲームとは楽しむためのポイントが大きく異なっており、それに気づかず既存のゲームと同じ感覚で遊ぶと、高確率でクソゲー化する、というのがあるんじゃないかと思ってます。

なので私が思うLOOP8を楽しむためのポイントを書くことで、このゲームを楽しめるようになる人が増えてくれるといいなあ、と思ってガイドを書くことにしました。
「芝村ゲー」が繰り返す過ち
LOOP8がクソゲーと評される理由は、いろいろあると思います。

私もこのゲームを楽しんでいるとはいえ、改善してほしいと思う点は山程ありますし、他の方の批判するポイントにも概ね同意しています。

その上であえてLOOP8をクソゲーと感じやすい理由を1つ挙げるなら、「芝村ゲーだから」になると思います。

芝村ゲーとは、LOOP8のゲームデザインとシナリオを担当した芝村裕吏氏が手掛けた一連のゲームを指します。

なお誰々がゲームを手掛けたという場合、普通はプロデューサーやディレクターの人名が挙がるかと思いますが、LOOP8では芝村氏はどちらの立場でもないにも関わらず、このゲームは芝村ゲーであると見なされています。

まあ実際、その芝村氏が広報の場でも表に出まくってますし、LOOP8の売りであるカレルシステムというのも芝村氏の代名詞と言えるので、そこは仕方ないでしょう。

ちなみに過去の芝村ゲーとしては、以下のタイトルが挙げられます。

高機動幻想ガンパレード・マーチ(通称ガンパレ)
新世紀エヴァンゲリオン2(PS2版とPSP版があるが、名前は同じでも実質別物)
絢爛舞踏祭
ガンパレード・オーケストラ(3部作。通称ガンオケ)
(※他にもバンダイに移籍してから芝村さんが手掛けたゲームなどもありますが、それらは一般には芝村ゲーと呼ばれないと思うので割愛します)

いずれも20年近く前の作品であり、本作同様、カレルシステムを搭載したゲームですが、作品の評価はバラバラです。
ザックリ言えば、ガンパレは高評価にして伝説、他は人によって意見が分かれるが、ガンパレには及ばないという点ではほぼ共通している、てなところでしょうか。もちろん個人の好み等による違いはあると思います。

さて、この中でもPS2版エヴァ2および絢爛舞踏祭で顕著だった問題として、「普通のゲームの感覚で遊ぶとクソだが、作品独自のポイントを理解して遊ぶと楽しめる可能性が高まる」というのがありました。

そう、LOOP8はこれらとほぼ同じ問題を内包しており、20年経っても芝村ゲーは相変わらずなのかよと個人的には思うところもありますが、まあしょうがないのでしょう。LOOP8の作中でも、全ては繰り返すものだと言ってますし。

独創性が高くてかつ評価の高いゲームには、ゲームの面白さをプレイヤーに理解させるための導線がうまく用意されているものですが、芝村ゲーの場合は基本的にそんなものはありません。
ガンパレはアレです、奇跡の産物だったんでしょう、きっと。
LOOP8のNPCの問題点
LOOP8というゲームにおける一番の魅力は、カレルシステムという独自のAIによって動くNPCたちにあると思います。

ですが問題は、その魅力がわかりにくいことです。

なにせ普通にNPCと会話してても、ループを繰り返していると辟易するレベルで連発するイベントセリフか、場の空気などによって変わる短いセリフ、そしてこっちの提案に対する「うん、いいよ」みたいな淡白すぎる反応しか見れません。

またガンパレの時はNPCの側からPCに話しかけてくることも多かったのですが、本作ではその頻度がかなり減っていますし、いざ声をかけてきても「肩を組んできた」「小声で話した」等のメッセージしか表示されません。

そして、同じくガンパレの時は、NPCが仕事をしている時などはアニメーションによって外から見ていても「仕事してるなー」とわかりますが、本作のNPCは移動か棒立ちのみなので、それもわかりません。

これではNPCがAIによって独自に考えて動いている、その魅力を感じろとか言われても、そりゃ無理だろという話になります。

というかLOOP8のNPCは、表面的な言動の淡白さにおいては過去の芝村ゲーの中でも随一であり、なんで20年前のゲームよりも表現力が落ちてんの? とツッコミたくさえなります。

さておき、この問題を解決するために必要なのが、「見る」コマンドになるのです。
「見る」ことでNPCに初めて命が宿る
前述のNPCに関する問題を解決するための、LOOP8におけるおそらく唯一の方法は、「見る」コマンドを使うことです。




例えばこれを見ると、ホオリが買い食いしてきたらしく、そのせいかいい気分であり、今は学校に来て勉強しようとしているのかな? ということが想像できます。




と思ったら引き返してベニと会話しており、おい勉強はどうしたとツッコミたくなります。
なおここでベニのほうを見ると、




え、説教してた? 誰に、どんな? と謎が生まれます。

しばらくして会話が終わったのですが、



なんか2人とも怒ってます。どういう会話をしてたんだ。
(ちなみにベニがニニ(=私)を追っているのは、私が「一緒に歩こう」でベニを誘っていたからであり、それ以上の深い意味は残念ながらありません)

そしてこの後、ホオリが私に話しかけてきました。


ベニとの会話がよほどショックだったのでしょうか・・・。


私に泣き笑いしたことで恥ずかしくなったのかもしれません。
あれ、訓練欲が恋愛欲に変わっている。


相手を見てると、たまにこういうリアクションが返ってきます。
照れ屋さんです。


あれ、恋愛欲に変わった理由ってもしかして・・・?


というふうに、「見る」をこまめに使うと、NPCに関して得られる情報が一気に増えます。

ちなみに今の一連のシーンで「見る」を一回も使わなかった場合は、ホオリが私に泣き笑いしてきた、という情報しか得られません。

こんなふうに、「見る」を使うか使わないかで、このゲームの中身は全くの別物へと変わります。

この後、私がホオリに同情して「さりげなくやさしくする」をしてもいいですし、蹴ってんじゃねーよと「少しいらついた」や「けなしてみる」をやるという選択肢もあるでしょう。

それらを実行してから「見る」を使えば、また違ったドラマが垣間見えるかと思います。


※画像の著作権は、
Ⓒ2023 Marvelous Inc.
終わりに
ということで、NPCを「見る」ことが、LOOP8を楽しむ基本になるのではという話でした。

もちろん、出会ったNPC全員を常に見なきゃいけないとか、そんな義務はありません。見たいキャラを見たいときだけ見てください。

けれど「見る」で得られた断片的な情報からNPCの気持ちを推測し、それに応じてこちらの行動も変化させれば、そこには確かなドラマが生まれます。

そうしたドラマを積み重ねて過ごす時間は、このLOOP8というゲームをなかなかに楽しいものにしてくれるんじゃないかなと思うのです。
1 Comments
来たりてモグモグ 10 Jun, 2023 @ 7:26pm 
好き