Workers & Resources: Soviet Republic

Workers & Resources: Soviet Republic

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建設計画指導要領読本
By tKitashiro
建設事業を自力で達成することはWRSR最大の醍醐味とも言えますが、あまり例のない切り口とギミックが存在するため少々難解な部分もあります。

このガイドでは、自力建設に取り組み始めたばかりの初級~中級プレイヤー向けに、建設工事の基本と建設機械、車両の用途と工事段階の概説を行いたいと思います。

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自力建設の基本
はじめに
同志、このガイドをお読みという事は、共和国の経済運営に慣れはじめ、不必要な外貨流出を抑え自力で国土の開発と発展を目指したいと考えはじめた結果かと思われます。

お察しの通り、建設工事には原料たる資材とその輸送費、さらに建設作業員が必要になりますが、西側であれ東側であれ、これらを外国に頼ると代価精算を外貨で求められ、そのコストは内陸に向かう程に跳ね上がってゆきます。
(残念ながら、バーター貿易として小麦や石炭で支払うことはできません)

たとえ100%でなくとも、自分たちの力でこれらの作業を担えるようにすることで、これらのコストを抑え、国際資源価格に影響されない経済建設と五か年計画の遂行、更には完全自給という壮大な目的を達成する第一歩にも繋がるでしょう。
重要なポイント
  • 全ての建設工事には資材と工数(営業日)が必要です。
    -工数は労働者の投入で消化されますが、幾つかの基本工程では建設機械のみで完了させる事もできます。
  • 自力での(手動)工事には、これらに加え資機材運搬車と建設機械が必要になります
    -車両の分類と用途は別項をお読みください
  • 建設工事は幾つかの施工段階を経て完了します。
    -所定の段階を完了しない限り、次の工程へ移ることはできません
    -施工段階の詳細は別項をお読みください

  • 自動建設は、工事場所と国境線の距離に応じた単価でこれらの資源を自動輸入し、工事を完了する機能です。
    -自動建設は任意の時点で中止または再開することができます
    -したがって、自前で賄うことが困難な工程のみ外国へ依頼したり、工期の遅れを外注でカバーすることも可能です。
    -自動建設の費用は、実際に消化した資源と工数が請求されます(一度に請求されません)。
車両と建設機械
    工事車両全般の留意事項
  • 工事資機材の搬入には道路接続が必要で、これが途切れた場合工事は進行せず建設事務所の工事割当も解除されます
  • 道路舗装車などの一部を除き、タスクを完了した車両は配備拠点へ"瞬時に"帰還します(復路移動はありません)。
    輸送車
  1. ダンプ車
    砂利やアスファルトなど、基礎工事や道路建設資材の運搬に使用されます。
  2. ミキサー車
    コンクリート(生コン)の運搬に使用されます。
    -コンクリートは貿易財では無いため、この車両は建設作業にのみ使用されます
  3. 有蓋トラック
    機械部品や電子部品といった街灯や搬送設備、建設工事の後半工程で用いる資材の運搬に使用されます。
  4. 平ボディトラック
    レンガや鋼材といった建築物の基礎構造に必要な資材の運搬に使用されます。
    -この車両は荷台に非自走式、または低速な自走可能建機を積載し現場まで搬入する事もできます。
    -原則として積載重量を満たしていれば運搬可能ですが、一部の建機は寸法の関係上トレーラー車を必要とします

  5. バス、自家用車
    労働者の現場移動に使用されます。
    -建設事務所に配備された人員輸送車は、指定されたピックアップポイントから工事現場までの建設作業員搬入を"自動的に"行います(ルート設定を行う必要はありませんが、この配備状態ではプレイヤーが要員投入先を直接指定することはできません)。
    -なお、建設現場の徒歩圏内にバス停が存在する場合、そこからも建設労働者が派遣されます(駅の勤務先指定が無い場合、稼働中産業設備の生産効率が落ちる場合があります)。
    建設機械
    建設機械は自走可能であっても基本的に鈍足で、使い方と道路網によっては渋滞を招きます。しかし、適切な積載荷重を持つ平ボディトラックで運搬することで、この問題を最小限に抑えることができます。
  1. ブルドーザー
    土地の平坦化、基礎工事、および道路の砂利舗装に使用されます。
  2. 油圧シャベル
    土地の盛り上げ、掘下げ、基礎工事が主な用途で、他に道路の砂利舗装も担当することができます。
    -道路の砂利舗装はブルドーザーが得意とする作業なため、この建機で対応すると施工期間は長くなります
  3. アスファルトフィニッシャ
    舗装道路のアスファルト塗布に使用されます。
    -材料を積載したダンプ車からアスファルトを受け取り"ながら"、加熱したアスファルトを路面に塗布してゆきます(単独では機能しません)。
  4. ロードローラー
    舗装道路の仕上げに使用されます。
    -この建機がアスファルト舗装路の工事区間を1往復することで、舗装工程は完了します。
  5. タワークレーン
    街灯や設備設置、建設工事の中盤以降などで使用されます。
    -タワークレーンは電力で駆動するため、建設現場には事前に電力が供給されている必要があります
    -この建機は自走することが出来ず、大ぶりであるため搬送には牽引式のトレーラー車が必要です
  6. トラッククレーン
    自走可能な小型タワークレーンです。
    -一般車両と同等の走破性で移動しエンジンからクレーンの駆動力を確保するため汎ゆる場所の工事対応が可能ですが、タワークレーン比での作業速度は劣ります
建設事務所の管理と設定
建設事務所メニュー
建設事務所の管理メニューには2つの特有なアイコンが、上下に1つづつ存在します。
  1. [クレーンにトラックのアイコン]: 資源供給元設定
    建設現場が資源を入手する設備を設定します。

    -必要な資源を供給出来る生産設備、倉庫、またはそれらと接続された荷役拠点を指定することができます。
    -建設工事の資源は概ねメニュー上部のものから消費されてゆきます
    -全ての工事資材を自給することは困難ですが、国境近くの倉庫で輸入した資材を自前で輸送することで、輸送コストを遥かに安く上げる事が可能になります
    -右隣の☓アイコンをクリックして指定した資源名を選択すると、その資源供給元から建設事務所を外す事ができます。
  2. [クレーンに+マークのアイコン]: 工事割当
    建設現場が担当する工事現場を設定します。

    -アイコンをクリックした後に担当させたい建設現場を選択すると、担当工事現場を指定できます。
    -1つの工事現場に複数の建設事務所を割り当てることが可能です。
    -したがって、1つの建設事務所に全ての工事車両を配備する必要はありません
    -右隣の☓アイコンをクリックして担当してる工事名を選択すると、その工事担当から建設事務所を外す事ができます。
    -自動探索機能は、指定範囲内(1000m~3000m)で未施工の工事現場を探し、自動的に工事作業を遂行しようとします。
    -施工中の建物メニューで建設中止を選択している建物は、自動探索の対象には入りません
建設機械の性能
消防車などにも存在しますが、建設機械には特有のパラメータである"スピード・レベル"が存在し、この値が高いほど作業速度が早いことを意味します。
-この値は車両の最高速や馬力とは無関係です
施工工程
基礎が無いところに建物は建てられません、大半の建設工事は順を追って施工されてゆき、各段階が完了しない限り次の工程へ進むことはなく、次工程の資機材も搬入されません。
    共通するポイント:
  • 工事中の設備や区間のメニューを開いて、その工事を担当する建設労働者の最大数を調節することができます。
  • 一部の工事では、建設労働者の最大数をゼロにしたままだと工事が進捗しない場合があります。
  • 建設計画段階で表示される資材と工数は各施工段階の合計で、各工程を完了しない限り、残りの資源は必要としません(資機材の先行搬入も手抜き工事もできません)。

道路工事
道路工事は次の工程を経て施工されてゆきます、一般車両は工事区間を通り抜けることはできません
また、路線改修工事では既に施工済の作業を再度行う必要はなく、段階的に道路をアップグレードしてゆくことが可能です
  1. 砂利の敷き均し
    砂利道の敷設はこの段階で完了し、ブルドーザーまたは油圧ショベルで砂利を敷き均します。
  2. アスファルト塗布
    アスファルトフィニッシャを使用して路面にアスファルトを塗布します。
    -この作業にはアスファルトを積載したダンプ車の先導が必要で、残りのアスファルトは控えの車両が保持して待機します(荷降ろしまで専有されます)。
    -施工完了後、車両は自走して事務所へ戻ります(建機は積載されません)。

  3. アスファルトの締固め(表面仕上げ)
    アスファルト舗装道の敷設はこの段階で完了し、ロードローラーが区間を1往復して路盤の締固めを行います。
    -施工完了後、車両は自走して事務所へ戻ります(建機は積載されません)。
  4. 街灯の設置
    クレーンを使用し、街灯を設置します。
    -見た目は大げさですが、タワークレーンでも施工することができます

鉄道工事
鉄道工事はやや特殊で、線路は専用の"レール工事事務所"が対応するため、建設事務所はこの施設、および駅舎などの建築物のみに関与するため詳説は割愛します。
-鉄道路線は、レール工事事務所に配備された敷設車両(操重車)とストックされた資源、および建設労働者によって施工されてゆきますが、既にレールが敷設されている地点からしか施工を行うことはできません。
(道路と異なり、無料で迂回路や仮設ルートを準備することはできません

設備工事
設備工事もやや特殊で、基礎工事は存在せず設備の組み上げ工程のみで完了します
-したがって、クレーンないし建設労働者と、必要な資源が揃えばこの工事は比較的素早く完了します。
-この分類の工事には、ベルトコンベアやパイプライン、送電線など資源の搬送専用設備が該当します。
-これらの設備工事は、起点となるいづれかの設備が道路網へ接続されていることが必要で、このポイントから必要な資機材が搬入されます。

建設工事
建設工事は次の工程を経て施工されてゆきます。
  1. 基礎工事
    全ての建設工事の初期段階で、油圧シャベルを使用し建物の人工地盤を施工してゆきます。
    -この工程は建設労働者を必須とせず、資材と建設機械が揃っていれば完了させる事も可能です

  2. コンクリートの敷設(打設)
    主に大型建築物の工程で、ミキサー車で搬入したコンクリートを使用して、より頑強な人工地盤と基礎構造を施工してゆきます。
  3. 鋼材の敷設(組み上げ)
    鋼製建築物の主要工程で、クレーンを使用して建物の基礎構造と外装を施工してゆきます。
    -この工程と後述の工程は前後する場合があります
  4. レンガ積み, プレハブパネルの取り付け
    レンガやプレハブパネル製建築物の主要工程で、クレーンを使用して建物の基礎構造と外装を施工してゆきます。
    -この工程と前述の工程は前後する場合があります
あとがき
建設工事の基本を覚える頃には、更なる経済建設の加速を必要としてくるはずです。
ある程度の外貨準備を持っているならば、"道路工事専門の建設事務所"やクレーンを重点配備した"高所作業専門部隊"など目的別に事務所を設けて、円滑な建設工事の進行と、さらなる五カ年計画の推進も検討してみましょう。

以下に、このガイドで述べた要点を纏めます。
    工事事務所
  1. 自力建設には資材と工数、さらに資機材運搬車と建設機械を必要とする。
  2. 建設資材は工場から直接ピックアップする他に、接続された荷役拠点や倉庫を指定することができる
  3. 線路の敷設工事のみ、"レール工事事務所"が担当する
    車両と搬入
  4. 工事の資機材は、接続された道路から搬入される。
  5. 建設機械はトラックで搬送することもできる。
    施工
  6. 工事は順を追った施工段階を経て完了する。
  7. 電力供給さえあれば、全てのクレーンは同様に工事を担当できる。
  8. 一つの工事は複数の工事事務所が担当することができる(全ての工事車両を一つの工事事務所で揃える必要はない)。
  9. 任意のタイミングで自動建設をオン/オフにすることが可能で、その費用は差分のみ請求される。

社会主義国(ゲーム)で円滑な経済運営と建設を行うポイントと、計画経済の計画をおこなう上で必要なデータシートを、以下のガイドで解説しています。
https://gtm.steamproxy.vip/sharedfiles/filedetails/?id=1713002840 https://gtm.steamproxy.vip/sharedfiles/filedetails/?id=1721108735
それでは、良き御指導を。
1 Comments
nozean 18 May, 2019 @ 2:25am 
thnx