The Elder Scrolls V: Skyrim

The Elder Scrolls V: Skyrim

Оцінок: 54
プラチナブロンド ノルド式 ~アルドゥインをフルボッコにする編~
Автор: kay
メインクエも終盤まで差し掛かっておきながら、中だるみしてニートと化したウチのドヴァキン。
そんなウチの子がヤル気を再燃させてスカイリムのメインクエのボス、アルドゥインを討伐するまでを描いた物語です。
スカイリムをプレイしていなければわからない部分もあるし、一部ネタバレも含むので、そのあたりはご了承をば!

主な登場人物に関しての説明はこちら!


2
   
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До улюбленого
В улюблених
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プラチナブロンド ノルド式 ~第1章~
星霜の書は予言した。冷気の中の黒き羽の事を。
民が戦いを遂行する時、広げられるその羽!
アルドゥイン、王殺し、いにしえの影が解き放たれる。
世界を飲み込む渇望とともに!――ドラゴンボーンの歌



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リフテン付近で現れたドラゴンの討伐の命を受け、リフテンに訪れたドラゴンボーンのケイト一行。
と言っても、最近ではもっぱら戦闘は私兵のリディアさんに任せっきりでケイトはどこか安全なところでくつろいでいることが多い…。
最早リディアさんがドラゴンボーンでケイトはリディアさんが使うドラゴン用人型魂石と言った方が正しいかもしれない…。


今日もいつものように孤軍奮闘するリディアさん。


セラーナ
「そろそろ起きなさい。もう倒したようですわよ。」


リディア
「やはりこんなことはおかしい…何故いつも私一人で戦っているのか…。
考えてはいけないことなのかもしれないが…果たして今の従士様がアルドゥインに太刀打ちできるのだろうか?
もしかしたら…並のドラゴンですら……。」


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ケイト
「終わったー?…てかどしたん?顔怖いよー…それは元々か!アッハハハ!!」



リディア
「従士様……。
私と戦ってください!!今!この場でッ!!!!」


ケイト
「えぇ……。」


つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第2章~

リディア
「………一体…今まで何をしてきたのですか…?
それで…全力なのですか?

ケイト
「…………。」



リディア
「正直に言います…。
その程度の実力ではドラゴンとは戦えないでしょう…。
あなたはドラゴンボーンであっても最早ドラゴンボーンとしての価値はない…。
ドラゴンボーンの書に一つの時代に存在するドラゴンボーンが一人だけとは限らない可能性について記されていました。
私は…新たなドラゴンボーンを探すことに決めました。」



リディア
「今までお世話になりました。私はドラゴンズリーチに戻ります。
"真のドラゴンボーン"が見つかるその日まで…この手でホワイトランを守ります。
無駄に命を落とすことはありません…。
長生きなさってくださいね…従士様……。」



ケイト
「セラーナ~…。
リディアさんがぁ…勝手に人ん家に住み着いてきたくせに出てくとか何なのアイツ…。」



ケイト
「まさか…その格好は…!?」

セラーナ
「そう…そのまさかですのよ。
私もドーンガードの一員として人々のために働くべきだと思いましたの。
しばらく……お別れになりますわね…。」



セラーナ
「またいつか…お会いしましょう…。」





つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第3章~

ケイト
「おかわり!もう10杯!!」

フルダ
「飲み過ぎよ。あなたそんなに強くないでしょう?」

ケイト
「!?」
「どいつもこいつも~…。わ…私だってやればれきるよ~…。
私は強いよ…。
弱くなんか…ないよ……。」

フルダ
「もうそろそろオウチに帰ったらどう?
一人でこんな時間まで飲んだくれてたら、また怒られるんじゃない?」

ケイト
「…なんだよてめ~……。
さっきからそれとなく私の傷口をえぐりまくりやがってぇ……。
帰ったって…誰もいないんだよぉ……。
もういい!帰る…。」

フルダ
「そうしてちょうだい。(よくわからないけど、結果オーライね。)」



ケイト
「ふんだ!うるさいのがいなくなってせいせいするわ!
…でもちょっと家の掃除とかめんどくさいかな…。」



ケイト
「!?」
「気のせいか…こんな時間に帰ってきたからな…。
怒られるのかと思ってつい振り向いちゃった…。
もう…怒られたりしないんだよね……。」



ケイト
「あ……この兜…。
長いこと被ってなかったからホコリ被ってる…。
そりゃ使わなきゃホコリ被るよね…。」



ケイト
「ドラゴンボーン…ドヴァーキンか……。
この時期…寒いかな?
あそこは年中寒いか……。」



ケイト
「よし…行くか!!」
「これだけ着こめば大丈夫でしょ!
真のノルドは(風邪を)ひかない!…なんてね。」



つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第4章~

ケイト
「七千階段か…。何段あったのか結局わからんかったな…。
30段くらいで数えんの諦めちゃったからなぁ…。
ちったぁ登る方の気持ちも考えろよ…。こんなとこに家?建てやがって…。
ジジー共のシャウトが強力だから影響及ぼさないようにとからしいけどさ…ジジー達はサイジック会とかあの辺みたいに通信手段を考えるべきだよね…。」



アーンゲール
「ドヴァーキン…。」

ケイト
「これからしばらく世話になるよ。
じじーばっかのしみったれたとこにピチピチのギャルが来てやったぞ!
この先二度と起こらないであろう奇跡だぞ!神と私に存分に感謝しろ!!」

アーンゲール
「たしかにドラゴンボーンであるお前の声を練達へと導くことは我らにとって名誉ではあるが…。」



ドラゴンボー…ン!
修行と言えば山籠もりという短絡的な考えの下、日夜修行に励むケイト。



ケイト
「毛ほども強くなってる気はしないけど…。
これだけそれっぽいことしてるんだからめちゃめちゃ強くなってるに違いない…よね?」



アーンゲール
「ドラゴンボーンよ。一つ伝えていなかったことがある。」

ケイト
「じじー、いきなりどーしたの?
老いらくの恋か?愛の告白か?」

アーンゲール
「お前の思い上がりはまさしく無限大だな…。
残念ながらそうではない。ドラゴンボーンであるお前は我々と同じことをしても意味がない。
竜の言葉がその血の中に流れるお前ならば、努力をせずとも竜の言葉を覚えられるだろう。」

ケイト
「えっ…マジかよ!?早く言えよてめー!!」

アーンゲール
「お前の目的を聞かなかった我らにも非があるが、お前は我らに何を求めるか何も話してはおらぬ。そして、我々の話にもほとんど耳を貸しておらぬ。」



ケイト
「まぁいいや…。
シャウトは自然と覚えるもんだとして、強くなるにはどうしたらいいの?」

アーンゲール
「それは………ヒソヒソ」



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つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第5章~
今回はメタ的要素が強めであまりストーリーに進展がない番外編のような感じですw


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ホワイトランに帰ってきたケイト。
かつての頼りない姿はなく、ドラゴンすら恐れるドラゴンスレイヤーとしての風格を漂わせている。



やるだけのことはやった。
積み重ねてきたものが彼女の自信を支えている。


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竜の血脈!!


ケイトはひたすら自らをダガーのように研ぎ澄ました…。
(※武器を作って鍛冶のレベルを上げれば、自分のレベルも上がるし強い武器も作れるので一石二鳥というアレ。安く大量に手に入る鉄と革ひもから作れる鉄のダガーはドラゴンボーン御用達。ついでに鉄のダガーに付呪して売ればオカネモチにもなれる✨
大量の鉄のダガーが市場に溢れかえる謎の現象はスカイリム各地で度々報告される。)



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つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第6章~

ケイト
「聞け!! ホワイトランのバカどもー!!」

ヘイムスカー
「むー…むぐー……。」



ケイト
「たしかに私は怠けていた…。
貴様ら愚民どもの苦悩から目を背けていた。
だがしかぁし!!私はドラゴンボーンとしての使命に目覚めた!!」



ケイト
「約束しよう!!
世界を喰らう者の恐怖は終わる!
この私が終わらせるのだ!
ドラゴンボーンを讃えよ!!!!」



「やったー!!」
「ドラゴンボーンを讃えよ!!」
「ドラゴンボーン万歳!!(必要以上に喜んで後に引けなくさせろー!)」



「わっしょい!!」
「わっしょい!!!!」



つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第7章~

オダハヴィーング
「サラーン、ウツ。約束通り、お前の命令を待っていた…。
ここで…ずうっと…永いこと……。
クレー、ジニ!自由な空が待っているというのに…まるでカゴの中に閉じ込められた小鳥だ…。」

ケイト
「…ごめん……。」

首長 偉大なるバルグルーフ
「我らも、このドラゴンもお前のことを待っていた…。
………長いこと…。
準備はできたのか?」

オダハヴィーング
「ドヴァーだけに許された世界をその目で見る準備はできたか?」

ケイト
「………。」



「お待ちになって!」



リディア
「従士様…。お許しください…。
私たちは…共に行くことが出来ないことは薄々わかっていました。」



リディア
「だから…あなたに一人で戦い抜く力を付けて欲しかったのです…。
こんなこと…言えた義理じゃないですけど…。
本当は…ずっと信じていました…。
あなたならきっとやり遂げられることを…。」



リディア
「あなたの剣にも盾にもなれないなんて…。
私の方こそ使命を果たせていない…。私兵失格ですね……。」



セラーナ
「必ず…帰って来てくださいますのよ…。
なぜならあなたは…私の大切な………。」



セラーナ
「主食ですのよ…。
私を飢え死にさせたりはしませんわよね?」



ケイト
「ありがとう…2人とも…。
まぁ安心して待っててよ!ブリーズホームでさ!
はちみつ酒買い占めとけよ!!」


オダハヴィーング
「ゾック、ブリット、ウツ!
言っておくが、ひとたびケイザールの空を飛べば、ドヴへの羨望が高まるばかりだぞ!」



オダハヴィーング
「アマティヴ! ム、ボ、コティン、スティンセロク!」



イリレス
「あなたは、今まで出会った人の中で最高に勇敢な人間よ。
でなきゃ、最高の馬鹿だわ。」

首長 偉大なるバルグルーフ
「キナレスがお導きくださいますよう!」

リディア
「ケイト様…。」

セラーナ
「ケイト……。」



つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第8章~
※今回から俗に言うラスダンに入るので、ネタバレ要素がかなり強くなります。
なので、メインクエのネタバレを避けたいという方は『戻る』をクリックするなどして定命の暮らしにお戻りください!


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ソブンガルデで死者の魂を喰らい力を蓄えているアルドゥインを追って、ソブンガルデへの転移門が存在するという古代の遺跡、スクルダフンに訪れたケイトとオダハヴィーング。



オダハヴィーング
「運べるのはここまでだ。クリフ、ヴォス、アークリン。
待っているぞ、戻るのはお前か、アルドゥインか。」

ケイト
「えー…一緒に戦ってくれないのぉ?」

オダハヴィーング
「お前は本当に話を聞かないのだな…。
ズーウ、ニ、ターロディース。アルドゥインを倒し、その力を示せば従おう。」

ケイト
「ケチー!」

オダハヴィーング
「ズーウ、ボナール。
長きに渡り、あの狭い牢獄に閉じ込めるのがお前の友への対応か?
アーラーン。傷ついたぞ。あの場所でお前を待ち続ける日々は…。」

ケイト
「わかったよ…悪かったよ…。」


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古代の竜教団の遺跡ということもあり、ドラウグルの軍勢がケイトを待ち構えていた。
しかし、鍛え抜かれたケイト(の武器と防具)の前には為す術もなく斬り伏せられていった。



ケイト
「今さら貴様ら雑魚どもで私の相手が務まるとでも思ったの?えぇ!?」



ケイト
「ドラゴンプリーストか…。
以前は手を焼いたけど、今の私の(武具の)実力ならば恐るるに足らず!
ゴリに比べればハナクソみたいなものよ!!」


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ケイト
「これが転移門か…。
この先に行ったらソブンガルデ…。
てことはあの世…。戻って来れるのかな!?」

ケイト
「前にセラーナとソウル・ケルンに行った時は何かこう…
魂の一部を魂縛してとかよくわかんないことしてたけど…。
このまま入って大丈夫なんだろうか?
こんな時セラーナがいてくれたら…。いや…これは私の戦い…。
それは考えちゃダメ!」

ケイト
「行ったが最期…逝ったっきりなんて…ことはないよね?
アルドゥインは出入りできてるんでしょ?
てことは戻る手段はあるはず!
アイツに出来て私に出来ないなんてことはない!」

ケイト
「ええい!ままよ!」



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ケイト
「ここがソブンガルデか…。
生身のまま来たあの世第2弾!
ソウル・ケルンと違って中々悪くないところね。」



ケイト
「霧がすごくて不快指数高めだな…。
コレ、アルドゥインの仕業なんだっけか?」



筋肉モリモリの半裸の大男
「なぜその足でここに訪れた、不快なる旅人よ。
ここはソブンガルデ、魂の終焉の地、ショールの名誉に預かった死者の場であるぞ?」

ケイト
「会うなりいきなり不快とか失礼しちゃうわね!
それがレディーに対する態度ぉ!?
てか誰だよてめー!?」

筋肉
「我こそはツン、ショールの“盾の従士“」

ツン
「彼の命により、この鯨骨の橋を守り、勇敢なる死によってこの場に辿りついた全ての魂を選り分けて、栄誉ある一員に加わる価値を勝ち取ったその力を、認められた魂を待ち受けるショールの高き間へと導く者。」

ケイト
「そのガタイでツンなのぉ!?カワイイお名前ね(笑)
まーそれはいいや!アルドゥインを探しにはるばるここまで来たんだから通してくれる?」

ツン
「なんたる任務か。彼のものがソブンガルデとの境であるこの地に魂の殻を残して以来、多くの者があの虫と向き合わんとして苛立ちを募らせてきたのだ。」

ケイト
「虫って(笑)」

ツン
「しかしショールは、深い考えあっての事か、汝が運命を予見してか、皆の募る怒りを抑えてきた。」

ケイト
「話なげーよ!だから通せって言ってるでしょ!!」

ツン
「影ではなく、生身で死者の地へ行こうとは何とも大胆な!
いかなる権利の下に行こうというのか?」

ケイト
「んー…。ドラゴンボーンの定めってやつかな?
どぉ?今の私決まってた!?」

ツン
「ああ!運命に導かれし竜の血脈を引く英雄に出会ったのは久しぶりだ!
だが、生者死者問わず、ショールの命により、戦士の試練でその力を認めた者以外は何人たりともこの危険な橋を渡る事はならん!」

ケイト
「強さを認められた者じゃないと通る資格はないってやつね!面白いじゃない!
でも、これはどうかしら?
ノルドに伝わる声秘術…」



ケイト
「バトルクライ!!!!」

ツン
「ぬおおおお…。」



ケイト
「どうしたのツンさん?その筋肉は飾り?んん!?
盾の従士とやらが聞いて呆れるわね!!」

ツン
「ぬうぅ…得体の知れぬ恐怖に包まれて身体が言うことを聞かぬ…。
どうにも腑に落ちぬところがあるにはあるが…。
よく戦った。資格があると認めよう。」

ケイト
「ん!わかればよろしいっ!!」



ケイト
「こ…怖い………。」


つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第9章~

イスグラモル
「よく来た、ドラゴンボーン!アルドゥインが魂を捕らえる罠をここらに巡らしてからというもの、戸を叩く者とていなかったのだ。
ショールの命により我らは剣を収め、谷の深き霧には踏み込まないよう努めてきた。
だが、君が一声かければ勇猛果敢にあの危険な敵へ挑むという者が3人いる。」

イスグラモル
「戦いに心躍らせる、恐れ知らずのゴルムレイス。
猛々しい戦士、勇猛なるハコン。
そして賢明にして冷徹、古きフェルディルだ。」

ケイト
「あー、その3人ね!星霜の書で見たよ!」



ケイト
「ヤッホー!三英雄!
私ケイト!ドラゴンボーンだよー!よろしくねー!!」

黄金の柄のゴルムレイス
「(ドラゴンボーン…、『コレ』なの…!?)」

古きフェルディル
「(だが、我らを前に一歩も引かぬこの態度。そこは称賛に値するかもしれん…。)」

隻眼のハコン
「(たとえ我ら3人だけでもあの黒き翼の大敵と必死に戦う覚悟は出来ている…。)」

黄金の柄のゴルムレイス
「(あのウジ虫などドラゴンボーンがいなくとも我らだけで叩き潰してくれよう!)」

ケイト
「どうしたの御三方?何ヒソヒソ喋ってんの?
ドラゴンボーンがこんなぷりちーだとは思わなくて驚いてるんでしょ!?」

三英雄
「………。」

古きフェルディル
「いや…なんでもない…。アルドゥインへの復讐の念を今日果たそう!」


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ケイト
「嘘でしょ…!?
せっかく渡ってきたのにまたこの橋渡んの!?
てゆーかなんで勇気の間とやらは普通に立派な建物なのに橋は骨なんだよ…。」


鯨骨の橋を渡り、アルドゥインの下へと急ぐケイトと三英雄。



ケイト
「そだ!決戦の前に作戦会議ね!
アルドゥインへのとどめは私が刺すからー。
キミタチは囮になりつつ体力を削っておいてね!」



ケイト
「て…あれ!?
誰もいない?まだ作戦会議は終わっとらんよー…。」



ケイト
「て、オイ!!
てめーら何もう始めちゃってるんだよ!!!!
主役を差し置いてなにやってんだよ三下ども!!」



ケイト
「もーいいよ…。」

すっかりヤル気をなくしたケイト…。

どうなる三英雄!?
どうなる世界の命運!?



つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第10章~

ケイト
「がんばれー。3バカどもー。
ちょっと小突かれたくらいでいちいちダウンすんじゃねーよ。
根性見せろー。立って戦えー。」

ケイト
「てゆーかあの3バカってもう死んでるわけだけどさ。
この状態で殺されたらどうなんのかね?
デイドラみたいな感じなのかな?
それとも永遠に消滅でもしちゃうのかな?
はたまた魂縛された魂みたいにソウル・ケルンあたりにでも行くとか?」

ケイト
「ムズカシーことを考えるのはニガテなん…」

「ぼこーん!」
アルドゥインのシャウトの流れ弾がケイトに直撃。

ケイト
「ぎゃー!!」



ケイト
「痛ったぁ… 私何もしてなかったじゃないかー!
玉のお肌に傷が付いたらどーすんのよ!!」



ケイト
「もー許さん!!殺す!!!!」



ケイト
「うりゃー!!」

ケイトの渾身の一太刀が三英雄との戦いで満身創痍のアルドゥインの体を裂く!



アルドゥイン
「ズーウ、ウンスラード! ズーウ、ニス、オブラーン!」



ケイト
「最期の時か……。」



ケイト
「さようなら…アルドゥイン……。」



ツン
「これは偉大な功績だ!
アルドゥインを封じ込め、ソブンガルデは浄化された。
この戦いはショールの間で永遠に歌い継がれる事だろう。」


つづく

プラチナブロンド ノルド式 ~第11章~
ツン
「生者の地に戻りたければ私に言え。送り返してやろう。」

ケイト
「よかったー!どうやって戻ったらいいか考えてたとこだったのー!」

ツン
「助けが必要な時、ソブンガルデから英雄を呼び寄せることができる“シャウト”…
この我が主ショールからの豊かな恩恵と共に、ニルンへと還るがよい。

ツン
「ナハル…」

ケイト
「えっ…ちょ…まだ心の準備が…
てかシャウトで還すのかよ…ちょっと雑じゃない?」



ツン
「ダール… ヴス!」

ケイト
「マジかよ…!?
来る時みたいに立派なポータル開いて、皆で別れを惜しみながら還るみたいな流れじゃないの…?」



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現世に還ってきたケイト。
黒き翼を打ち倒したその力を認め、称賛の意を示さんとするドラゴン達がこの地に集い勇者の帰還を待っていた。


ドラゴン
「サーロット、スール、カハナラーン。」

ドラゴン
「アルドゥイン、マラーン。」

ドラゴン
「ドヴァーキン、ロス、オク、ドヴァークリード。」

ドラゴン
「ツウミ、ロス、ナホロット。」

ドラゴン
「ム、ロス、ヴォミール。」

ケイト
「しかもよりによって、こんなクッソ寒い僻地中の僻地に送るとか…
あの筋肉ダルマ覚えてろよ…。
あとドラゴン達…出迎えてくれたのはいいけど…何言ってるかわからん…。
人語でおk…。」



パーサーナックス
「終わったのだな。アルドゥイン、ディロン。誰よりも長くこの地にいた最長老は、もういないのか…。」

ケイト
「そっか…アルドゥインはキミの……ごめんね……。
だけど、後悔は…してないよ…。」

パーサーナックス
「もちろんだ。アルドゥイン、ワーラーン、ダーニー。そうでなければ手を貸してはおらぬ。
お前は正しい事をしたのだ。アルドゥインはパーロック――
権力に驕り、正しき道から大きく外れてしまったのだから…。
しかし彼の終焉を喜ぶことは出来ない。ズーウ、ティーラーズ、アハスト、オク、マハ。
兄弟だったこともあったのだ。この世界は大きく変わるだろう。」

パーサーナックス
「お前は勝ったのだ。サーロット、クロングラー…。
この偉大な勝利はあらゆる時代に響き渡り、見ることのできる者に届くだろう。
勝利を存分に味わえ、ドヴァーキン。時の流れに名を記すのも、これが最後ではあるまい。」

パーサーナックス
「ゴラーン! これまでよりも若さが溢れているように感じる。
多くの兄弟たちがケイザール中に散らばっている。
アルドゥインの支配がなければ、ヴァーゼン… 我がスゥームの正義に従うかもしれん…。」




パーサーナックス
「ともあれ、いつか聞くだろう!
また会おう、ドヴァーキン!」

ケイト
「ありがとう…。」




オダハヴィーング
「プルザー、ウンドゥン、ワー、ウス、ジェイン。あのご老体の幸運を祈る。
しかし、アルドゥインの支配に代わり、パーサーナックスの“声の道”を支持する者は多くないだろう…。」

オダハヴィーング
「2度にわたってその支配力を示したな。スリ、ドヴァーキン。
そのスゥームの力を心から受け入れよう。
ズーウ、オダハヴィーング。必要な時には呼んでくれ、可能な限り駆けつけよう。」

ケイト
「可能な限りぃ!?
行けたら行くってことぉ!?
ちゃんと呼んだら必ず来なさいよぉ!!わかったぁ!?」



オダハヴィーング
「………。
また会おう、ドヴァーキン!」

ケイト
「あっ!逃げた!!」



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ケイト
「終わったな…。」

ケイト
「てかドラゴン達、あんなにいっぱいいたのに1匹残らずどっか行きやがったな…。
こんな雪山に乙女を一人残してくとかマジあり得ん!信じられないわね!
誰かしら家まで乗っけてってくれてもいいじゃんよー!超気が利かねー!!
仕方ない…おじん達のとこで休んでから帰ろう…。」



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ケイト
「じじー!またしても乙女がお泊りに来たよー!
あまりの幸福に感極まって涙しろー!!
超疲れたー!スイートロールが食べたいなー!」

アーンゲール
「その目を見れば分かる。神々の地を見て、戻ってきたのだろう?」

ケイト
「まーそゆことだね。」

アーンゲール
「それはつまり…終わったと? アルドゥインは本当に敗れたのか?」

ケイト
「うん!楽勝だったね!
超余裕だった!!」

アーンゲール
「ようやく終わったのか。ついに報われたというわけだな。
お前はその声と行いの両方で、強さを見せてくれたな。
アルドゥインを倒すために、強力な武器にも熟達したのだろう。
その力と技をどうするか、決めるのは自分自身だ。
時代を超えてその名を歌い継がれるような英雄になるか…。
それとも、未来の者達にとって忌むべきものとなるか…。
あるいは歴史から消え、その名も忘れ去られるか…。
声が導くままに進めば、智の道も明らかとなるだろう。
呼吸し、集中せよ、ドラゴンボーン。未来は目の前に広がっている。」

ケイト
「じじー、良い事言うじゃん! 褒めて遣わすぞ!!」

アーンゲール
「………。
何はともあれ、我々はこの恩を忘れんぞ、ドラゴンボーン!」



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ケイト
「よっし! ホワイトランに帰るとしますかー!!」



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ケイト
「おい!そこの貴様!!」

ホワイトラン衛兵
「何だ?」

ケイト
「アルドゥイン殺してきたよ!
存分に私を讃えろ! 崇め奉るがよいぞ!!」

ホワイトラン衛兵
「そうか、ならよかった。」

ケイト
「えっ…それだけ……?
命がけで(三英雄が)戦ったというのに?」

ホワイトラン衛兵
「ん?そんなに苦戦したのか?」

ケイト
「まっさかー!
楽勝に決まってるじゃん!超余裕だったよ!!」

ホワイトラン衛兵
「そうか。楽勝だったのならそんなに感謝しなくてもいいか。」

ケイト
「なっ…ぐぬぬ……。」



ケイト
「アルドゥイン殺してきたよ!」

ナゼーム
「はいはい、忙しいんだが…。」

ケイト
「うぬぬぬ……。
こいついつか殺す…。」




ケイト
「どいつもこいつも…これが世界を救った救世主に対する態度か? 許すまじ…」



「ケイト!」
「ケイト様!」



この世はあまりにも醜い…


いっそ滅んでしまった方がいいのかもしれない…



たとえ大きなことを成し遂げたとしても…


認めてくれる者はほんのわずかしかいないだろう…



だけど、もし…


他の誰かに決められたものなんかじゃない…


本当に大切なものを見つけられたとしたら…



案外捨てたものでもない…


かもしれない…




おしまい

Коментарів: 2
kay  [автор] 3 груд. 2017 о 20:44 
Sonne ♪
Thank you so much!!
Takahashi 3 груд. 2017 о 20:39 
nice kay.