時逃し
雨音騒ぐ
道別れ
言えない恋情
すぐには癒えない



消えゆく息のように、儚くて
劈く寒さのように、痛々しくて
街の喧噪のように、慌ただしくて。

手の届かないところにいる、そんなきみが好きだった。
君がそんな顔するなんて知らなかったよ。

さよならは言いたくないから、静かにきみをみている。
きみはいつも僕を追い越してゆくんだ。



僕は上手く走れない
橋を渡れば川に落ちる
物を拾うことも投げることもできない
地図も分からない
時には自分の姿さえ見失う

何度だって迷って
進んだかと思えば数分前に見た景色

でも不器用だっていいのかもしれない
どこにも行かなくたっていいのかもしれない
ここには君がいるから

ラブ＆ピース