yumodoshi
ebina katsunori   Japan
 
 
Todoリスト(9面体サイコロを振る)
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私は元々Vaporwaveが好きで、というのもVaporwaveなんて言葉が無かったころからサンプリングやコラージュを用いた音源を個人的に作ったりしていたので、初めて彼らの音楽を聴いたとき「なんでこんなものを多数の人間が作ったり話題にしたりしてんだ?」と、素朴な疑問と親近感が同時に湧いた。
著作権の関係でほとんどの作品はBandcamp等で無料ダウンロードできたため片っ端から聴き、ネット記事や関連本、ディスクガイドを読み漁った。
共通する雰囲気はノスタルジーの掃きだめ、キラキラしたゴミの美学、思考と時間の停止願望、取り除かれない慢性疲労と倦怠感だった。ビートが不安定だったり昔のCMの音声を遅くループしただけの曲もあり、聞いてて素直に楽しめるようなものではない。みんな疲れているんじゃないかと思った。そして私もまた疲れ切っていた。
おそらくVaporwaveとはわかる人にしかわからない類の、絶望的な袋小路のセラピーでありそのための場所ではないか。だからミーム的な意匠や形式そのものに特に意味は無いし、こだわる必要も本当は無い。ただ、その場所を共有したい人々のための規格、言語として流通しているものが現在のVaporwaveの姿だと思った。

前置きはこのぐらいにして、このゲームは傑作だった。
なによりVaporwaveがどうのというよりゲームとして普通に面白いしよく出来てるのが良い。全く普通の平凡な世界観であったとしても(面白いかどうかは別としても)ゲームとしては成立していただろう。
収集要素、ギミック、パズル、ボリュームもあり、終盤はゲーム下手にはアクション要素が結構きつかったけれどもなんとかクリアできる程度の難易度。セーブされない部分があったりクエストの条件が少しわかりにくかったり難所を往復させられたりはしたものの、ネタや雰囲気に逃げていない硬派でしっかりとした作りだったので自然と先に進みたいという気にさせられる。
詳しくは書かないがエンディングでの流れも無言の描写が秀逸で素晴らしかった。

正直、私はこのゲームに雰囲気以上のものを期待していなかった。Vaporwaveには先に書いたような絶望が根底にあって、ロックやジャズ、ファンクのような蠢く生命力の欠片も無い、冷たく質量の無いスーパーのチラシの亡霊の集会でしかないと、事実そういったものしか信用も安心もできないという了解の表現だと思っていた。
だがこのゲームはVaporwaveをあくまでゲームの要素としてドライに徹して扱ったことで(おそらく意図はしてないと思うが)インターネットのゾンビ臭から遠ざかることが出来ている。ゆえに私は終始素直に楽しく遊んでいて、没頭し浸りきっていた。

そう、私は没頭しきれていなかったのだ。音楽だろうが何だろうが、心地よく現実逃避できるかどうか。
人は疲れすぎると世界に身構えてしまい、こんな当たり前のことが分からなくなるのだ。

子供のころ、キリスト教のテレビ番組がやっていて、冒頭に必ずこう言った。
「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りを点けましょう」

現実逃避だって立派な行動じゃないか。現実感が壊れているならなおさらだ。
Screenshot Showcase
新鮮なのか元気に飛び跳ねていますね。
dot 7 Nov, 2022 @ 5:36pm 
ヘイ、yumodoshiさん。元気ですかー?
毎日笑顔で過ごしてください~ :hatsunemiku:
Ciel-Legacy_qp【JP】 17 Sep, 2021 @ 12:54am 
申請ありがとうございます。よろしくお願いします:aerlove:
朝比奈 / Asahina 14 Sep, 2021 @ 5:47am 
フレンド申請ありがとうございます。
よろしくお願いします :)
Konchan 16 Aug, 2021 @ 8:59pm 
フレ申請ありがとうございます。
ヂョぢウス-予感-は名作じゃないかもしれませんが、愛されゲーだと思ってます。
Alis 6 Jul, 2021 @ 11:17pm 
フレンド申請ありがとうございます。よろしくお願いします。
Ryou1254 6 Jul, 2021 @ 9:18pm 
承認ありがとうございます:Hiii:よろしくお願いします:lunar2020hearteyesrabbit: