ポチ
ポチ太郎   Japan
 
 
脳梗塞からリハビリおじさん:steamthumbsup:
cerebral infarction. in rehabilitation
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この冒険は何の問題も無いはずだった
たいまつや食料、医療品も余剰に持ち込み
パーティの編成から装備まで考え尽くし
クエスト報酬の使い道を考える余裕さえあった
そして道中は1つのミスもなく
トラップ解除、止血や解毒さえも致命的になるよりも
はるか手前で抑えていた

その部屋に入るまでは

その部屋にいた存在は
それまで見たこともないおぞましい姿をしていた

赤子がこの世界に産まれたことを呪って
すぐさま母体に戻ろうと思えるぐらいの醜怪な姿

油断はしていなかった

初めて対峙するその姿に惑わされることなく
自分達の役割を完璧にこなすつもりで戦いはじめた

戦いの序盤はこちらが押し通せそうだった
しかし幾度かのモンスターの初めてみる攻撃で
回復の要である修道女が発狂
発狂からの回復拒否、そして味方を殴り始めた
そこからは後衛の攻撃の要の
ペスト医師にも発狂が伝播し
前衛二人はただただ敵を早く倒そうと攻撃をするしかなかった

その段階で相手はまだまだ余裕があるようだった

後衛二人が発狂
死の扉をまるでドアというものを世界で初めて使って
世紀の大発明だと言わんばかりに開け締めを繰り返す子供のように

死、生存、死、生存、死、生存、死、生存

をかろうじて維持してる中
前衛二人にもストレスが伝播しはじめていた

もう駄目だと何度目かの攻撃をしかけた時
今にして思えば幸運だったのだろうかという一撃が
醜怪な姿のモンスターに止めを刺した

戦闘には勝利したものの
後衛二人と前衛の一人が発狂
死の扉を何度も開き

悪態、絶望、恐怖、錯乱、自虐、妄想癖、利己的、熱狂、屈折

生存していたことを幸運だと思えるのは
幸運を積み重ねた人だけだと思える惨状だった

街に帰還した4人は
安堵すら沸かない精神状態の中
一言の言葉も交わさずに

酒場にもよらず
修道院にもよらず
療養所にもよらず

無言のまま街から去ったようだった

ようだ、というのは彼らが実際に立ち去ったのか
それともダンジョンに囚われたのか
生きていることを呪って行動にうつったのか

それは誰にもわからなかった
\\-haru-// 17 Apr, 2021 @ 12:55am 
camp man
Jaken 3 May, 2019 @ 1:05am 
フレンドありがとうございます!
Albion OnlineでJakenJpでやってます!丁度、サーバメンテなので、今のうちに(笑)
プレイ時間みたら随分差がありそうですが、お暇ならお声掛けください~!
er34 19 Aug, 2018 @ 6:50pm 
フレ承認ありがとうごさいました!レビューから辿り着きました。今後共、よろしくお願いします。
Haltyama 19 Feb, 2017 @ 6:17am 
フレありがとう。よろしく~
Despair K 20 Jan, 2017 @ 8:12pm 
もし、時間が空いたら、NewZ一緒にやろうね(〃 ̄ω ̄〃ゞ
MARUOJI 25 Dec, 2016 @ 2:34am 
MERRY CHRISTMAS & I WISH YOUR HAPPY NEW YEAR!!