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4 people found this review helpful
0.2 hrs on record
○お話
〈世の中が「狂気」に塗れる中、穢れのない女たちが牧歌的に暮らす島「Haven」。
この平和な島で暮らしていくには厳しい戒律を守らなくてはなりません。
破れば、最悪「追放」処分となってしまいます。

今日もまた、ある娘に追放処分が下りました。その観衆の中にはMagdaという少女。かつて追放処分が下りかけたものの、すんでのところで放免となった少女です。〉

○内容
選択肢の一切無い読むだけのノベルゲームです。私は4時間未満で最後まで進められたと思います。

舞台設定や展開に斬新なところはありません。結末も普通です。
残虐な場面があるものの、映像自体は大したことありません。

恐ろしいのはその記述です。病的な虐めや執拗な心理描写は真に迫る出来で、途中で頭が変になりました。残虐な場面も同様です。
それなのに全編に至ってうら悲しさと不思議なエロさが伝わってくる内容で、プレイ中、不気味な感覚に襲われました。

○最後に
充実した時間が送れたとは思います・・・が、果たして多くの人におすすめしていいものだろうかと、レビューを投稿するかはかなり迷いました。

itch.ioというサイトでゲームを購入し、シリアルコードを使ってSTEAM版を手に入れたので、総プレイ時間表記は短くなっています。
Posted 11 February, 2022. Last edited 13 February, 2022.
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1 person found this review helpful
22.5 hrs on record (22.5 hrs at review time)
日本でも有名な「白蛇伝」を下地にしたゲームです。ただし、元の伝承で青年だった人物は農家の娘に、お坊さんは尼さんにと性別が変わっており、女と女の恋愛を中心に物語が進んでいきます。

舞台となっているのは恐らく1700年代から1800年代の東アジア大陸部のどこかで、当時の因習が貧しい農家の娘である主人公を何度も襲います。そういった理不尽に対して主人公は基本的に抗うことができず、本人もそれを達観しているように見えます。そのため直接的な暴力表現はありませんが、諦めに似た物悲しい雰囲気が物語を覆っています。

とはいえエンディングではちゃんと幸せになるので、救いようのない物語ではありません。

予算の制約のためか、一枚絵や立ち絵の種類が少なく、無理のある使い回しが目立つのが残念ですが、総合的には良いゲームです。

○補足

OnigiはKickstarterでMizuchiのプロジェクトを支援し、その返礼品として本作のシリアルコードを受け取りました。無償で手に入れたわけではありませんが、開発記録などを読んだ上でゲームに挑んだので、発売後に購入した人とは作品に対する視点が変わっているかもしれません。情報として明記しておきます。

2021年11月5日現在、プレイ時間は22.5時間となっていますが、CCを閲覧したり、音楽を聴いたりするためにゲームを起動したまま何時間も放っておいたことがあるので、これはクリア(全エンディング達成)に必要な時間よりかなり長くなっています。
Posted 15 November, 2021. Last edited 2 December, 2021.
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2 people found this review helpful
23.5 hrs on record (23.3 hrs at review time)
日本の漫画・アニメ・ゲームに影響を受けたゲームを制作している「Zeiva Inc」というグループが2010年に発売したゲームです。

システムはポイント・クリック・アドベンチャーに近く、画面上のオブジェクトをクリックすることで物語を進めていきます。

物語の大部分は荒唐無稽なギャグ展開で、ゲーム・漫画のパロディやZeiva Incメンバーの内輪ネタを大量に含んでいます。また、攻略対象となる主役ヒロインはもちろん、その他の脇役も元々はZeiva Incがこの2001年から2009年にかけて制作した「Genetic Glow」、「Imaginary Realm」、「OtherAge」の登場人物で、人物設定や性格は元の作品に準拠しているので、元の作品についての知識がないと話の内容が殆ど理解できません。

更には音量設定が無かったり、各ヒロインの攻略中に途中でプレイさせられるミニゲームの難易度が異様に高かったり、セーブ機能が無く中断・再開がパスワード式であったりと、擁護できない欠点も散見します。

以上の理由から、Zeiva Incのゲームをプレイしたことが無い人には決して勧められないゲームです。

しかし「Genetic Glow」、「Imaginary Realm」、「OtherAge」のいずれかを気に入っていて、なおかつZeiva Incについて深く理解したいという意欲があるのなら、是非プレイしてみて欲しい一作です。

なお、本作はFlashゲームなので、Flashが動作しない環境ではプレイできません。
Posted 12 July, 2017. Last edited 4 January, 2018.
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376.3 hrs on record (369.3 hrs at review time)
異星人の侵略から妻と娘を守るため、ある男が不老不死の戦士「パスディフェンダー」になりました。男は神にも等しい力を手にした代わりに肉体を失い、普通の人間には見ることも触れることもできない幽霊のような存在になってしまいます。もう元の姿に戻ることはできません。しかし男は故郷と家族を救いたい一心で、同じようにしてパスディフェンダーとなった仲間と共に押し寄せてくる軍勢を相手に戦います。

戦いが始まってから十数年後、妻と娘は死に、男に残った家族は娘の忘れ形見である孫娘だけになっていました。一方、仲間であったパスディフェンダーは、終わりのない防衛戦を続けることに絶望して正気を失ってしまいました。男は孫娘の暮らす故郷をたった独りで守り続けなくてはならなくなってしまいます。

それから数百年が過ぎました。倒すべき敵は既にいなくなっていましたが、男はまだ戦いを止めていませんでした。人間に戻ることも死ぬことも叶わないのに、破壊のための力だけは掃いて捨てるほどありました。男はもう、意味があろうが無かろうが、戦うことしかできなくなっていたのです――

なぜ人は無駄だと解っていることを続けてしまうのか、永遠に同じことを続けなくてはならないとしたらどうなってしまうのか、「全てを捨ててでも守る価値のあるものはあるのだろうか」といった疑問を、守ることしかできない、戦いは負けるまで終わらないという古典的タワーディフェンスゲームの基本ルールと結び付けた唯一無二の怪作です。

なお、このレビューの筆者は日本語版の訳者ですが、対価は貰っていません。ただ、Steamリリース前にゲームを購入していたので、Steam版用のシリアルキーは無料で手に入りました。「おすすめ」としたのは率直に良いゲームだと思っているからです。日本語版の出来については後悔もありますが、最低限、日本語として理解できる内容にはなっていると思います。
Posted 4 September, 2015. Last edited 6 July, 2018.
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51.3 hrs on record (47.6 hrs at review time)
稀少な戦術級スペースオペラ。
緻密な艦艇の動作や演出(エンディング以外)は今でも一級品。
ただ、UIと難易度の不安定さがヤバい。
Posted 28 December, 2011.
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