Senaste recensioner av 落胆

AI生成画像使用の選択肢式ADV｡ゲーム説明文にある通り
ダーク・ゴア・グロ描写上等な､濃ゆ目の内容｡
AIイラスト特有のガバつきを逆に活かして
不安定・不自然・不穏な雰囲気作りに成功している｡

日本語完全対応で､使うのはマウスだけ｡
ひたすらポチポチクリックして部屋を進んでいき､
体力・精神・カルマの数値を維持管理しつつ
レベル50に到達できたらゲームクリアという趣旨｡
レベル10ごとに部屋の構成が変わって難易度が上がる｡

各部屋での選択肢と実行結果は変化せず､そこは覚えゲー｡
どの部屋を引けるがランダムで､どの選択肢を選べば
生存率を高められるかという部分で戦略性が求められる｡

ゲームオーバーになる度に能力値永続アップを得られるので
いずれはゴリ押しも可能になり､飽き始める前にクリアできる｡
このバランス調整が絶妙で､価格相応のボリュームながらも
気持ち良く遊び通せる小粒な良ゲーという総評｡

それにしても､現状だとまだまだ不完全さが勝るAIイラストに
申し訳程度のフレーバーテキストを付けただけだというのに
各キャラへの愛着がしっかり湧いてきてしまう辺り､
人間の感性というのも大概だなぁと感じる次第｡
巫女ちゃん､狩人さん､医者おじ､メロンアイスちゃんなど
それぞれが魅力的｡個人的な最推しはクトゥルフ爺｡

無料・日本語対応のツクール製迷宮探索RPG｡
記憶喪失のショタ系白魔道士の主人公に､
筋肉モリモリマッチョ女戦士がヒロインという
ありそうで意外となかったカップリングでの冒険が特徴的｡

システム・シナリオ・使用BGMなどが王道的で安心感があり
時々遊びたくなる古き良きフリーゲームのノリを踏襲している｡
作りはオーソドックスだが最新のツクール（MZ）製なため
見た目や機能面はモダンで野暮ったさを感じさせない｡
笑いあり涙あり､長すぎず短すぎず､テンポ良く遊べて
気持ち良く終われる､自作ゲーの模範的参考事例という評価｡

ライトを照射することで壁や床の当たり判定を変えながら進む
という斬新な発想の､無料の死に覚えアクション｡
そこそこの難易度､そこそこのボリュームで
十分に有料級のクオリティー｡

ただし､実績解除のためには全ステージの通しプレイを
何度も繰り返さなければいけないのが致命的な激萎えポイント｡
ただでさえ死に覚えゲーなので金ツボ耐久並みの精神力が必要｡
普通のトゥルーエンド達成実績にとどめておけば
もっとずっと印象が良かったはず｡この特大のマイナス分を
差し引いて､辛うじておすすめという最終評価｡

オーソドックスなデッキ構築ローグライト｡
4種の基本デッキに対して道中ドロップのユニットやアイテムを
追加していく形で戦力を増強し､旅の最後に待ち受ける魔女を
倒せばそのランは終了､というスタイル｡

戦闘は半自動で楽々｡負けやすくなるが全自動も可能｡
持ち帰った資金を使って拠点施設の効率アップや
永続的なパッシブ解放ができ､少しずつ強くなっていける｡
翻訳は多少ガバついているものの十分に読めるレベル｡

このジャンルのゲームをよく遊んでいる人からすると
絵がきれいという程度の特徴しか感じられない
平凡な内容だとは思うが､安定感のある内容ではあった｡
個人的には､今日現在遊べる要素を遊び尽くしてしまって
やることがなくなった寂しさを感じている次第なので
評価としてはおすすめ｡要素追加アプデに期待｡

お犬様への指示出しがクリアの鍵となる
和製タワーディフェンス｡15時間程度のプレイで
とりあえずのEDを迎えた（※まだまだ続く！）感想として､
定価分は十分に遊べる良作という総評｡

基本操作は､ユニットを配置・強化してWAVEをしのいでいく
一般的なもの｡ただし､強化のための経験値は
本作の象徴たる犬神様に指示して拾ってきてもらう必要がある｡
指示された犬神様は戦場を突っ走っていくが
そのわずかな間､こちらの攻撃は完全に停止して無防備になる｡
このルールが同ジャンルの類似ゲーにはない独自性となっていて
ゲームとしての面白さにしっかりとつながっている｡

数多くのアンロック・アップグレード要素が用意されていて
飽きずに周回できる工夫が凝らされているのも魅力｡
メインキャラを変えると取るべき立ち回りも変わったりして
色々試していくうちに結構な時間が過ぎている､そんなゲーム｡
そこそこ長い早期アクセス期間を経てのリリースであるおかげか
バランス調整の面でも不満は感じず､終始楽しく遊び通せた｡

なお､犬神様がどのような存在なのか､具体的な説明はない｡
のんきにエサ食って元気に駆け回る一般イッヌにしか見えないが
何かすごいチカラを持っていたりするのだろう｡多分｡きっと｡

尖ったビジュアルが特徴的なツクール製国産RPG｡
3日目に滅亡するループ世界でできる限りのことをして
パーティーを徐々に強化していき､世界の謎を解き明かす趣旨｡
主人公の素性その他諸々が伏せられたネタバレ禁止ゲーの系譜｡

操作は一般的なRPGに準拠｡やるべきことや各種攻略法が
適時説明されるので､とても遊びやすい｡
ループ後も引き継がれる装備やステータスアップを意識して
効率的な立ち回りを追求していくのが楽しい｡
戦闘はシンボルエンカウント制で､キャラコンさえ上手ければ
素ステに対して不相応な深入りもできる自由度の高さがあるため
やろうと思えばRTAもやり甲斐がありそう｡

何と言っても印象的なのは作中のビジュアルだが
本作は決してホラーゲーではなく､また､
エログロナンセンスに偏重しているわけでもない｡
サーカスのように賑やかだけど歪な世界の中で
正しく在りたいと願うキャラクター達の葛藤や勇気を
作者なりの表現で描いた､心温まる作品として仕上がっている｡

多少のバカゲー感や現代の鬱屈した世相観を盛り込んだ
インディーズゲー特有の魅力を大事にしつつ
パッと見のインパクト以上の感動を与えてくれる力作｡

「やさしい世界」を体現したような短編オープンワールド｡
夏の間の休暇として､叔母が働く自然豊かな島へやってきた
主人公クレアは､島民との交流を通じて､島の頂上へと
登ってみることを決意する｡登頂の達成には
体重を軽減できる黄金の羽根をたくさん集める必要がある｡
果たしてクレアは頂上にたどり着けるのか､という話｡

操作は移動・ジャンプ・滑空だけで､体力や残機の概念はない｡
黄金の羽根を手に入れる度にジャンプ力・滑空時間が増していき
様々な場所へ行けるようになる｡目標は島の頂上だが
そのためにどのような行動をとってもよく､島民との交流や
島の探索を通じて頂上への道筋を整えていくのが話の本筋｡
あれこれ工夫してひたすら上を目指していくという意味で
サブクエやお使いイベントがたくさん盛り込まれた
ヌルい壺おじやOnly Upとして見ても間違いではない｡

決定的な違いがあるとしたら､それはキャラ達のセリフが
優しさに包まれていること｡この島では誰もが活き活きと､
伸び伸びと暮らしている｡そんな雰囲気がクレアを変え､
クレア自身もまた､自分と関わる相手を変えていく｡
そんな優しさに包まれた内容が本作の魅力であり
世間的にも癒やしゲーとして高く評価されている｡

しかし､個人的な感想としては､本作には
天地創造の最後の一日のような儚さ・もろさに似た
夢幻感を覚えて､最終的には切ない気持ちが勝る結果になった｡

本作はユートピアのような世界観に見せかけて､実際には
学費が払えない学生､自己評価が低い画家､立ち並ぶ墓石など
逃げ出したくなるような現実の姿も見え隠れしている｡
主人公のクレアも､またプレイヤー自身も､癒やしを求めて
この島に訪れたのであって､その裏には帰るべき現実がある｡
そういう要素をわざわざ盛り込んで､この夢のような世界が
過酷な現実と地続きであることを暗にほのめかしているのだ｡
そのような感触・匂わせ・手応えが､個人的には
上述した悲しみに似た感情の発露へと行き着いた感じ｡
お互いに掛け合う言葉を優しくすれば､どんな場所も
ユートピアになり得ると考えれば救いもあろうというものだが
疲れすぎて歪んでひねくれた自分からすると､本作を素直に
癒やしゲーとして受け取るには難しかった､という総評｡

ゲーム性で言うと､ひたすら気持ち良さを追求した操作性で
遊びやすくて好印象｡日本語対応もバッチリ｡その反面､
レア引きを長時間粘る運ゲーになってしまっている釣り要素と
必要以上に高難易度なボート実績だけはいささか残念｡

評価としてはもちろんおすすめ｡例えそれが一瞬でも
見せかけであっても､感情が動いたのであれば
それは感動と呼べるものであって､本作には
感動できる場面がいくつも用意されている｡RTAも熱そう｡

悪魔の女の子達を率いて､瘴気に満たされた魔界の平和を
取り戻していく､マウス操作の半放置ハクスラゲーム｡

戦闘は全自動｡プレイヤーがやることは拠点マップでの
装備の付け替えや､スキル開放とステータスの割り振りだけ｡
WAVEを踏破していって､最後に待ち受けるボスを撃破すれば
ステージクリア｡このサイクルを繰り返すだけの内容だが
個人的には､放置ゲーでありながらアクティブプレイで
最終盤まで遊び続けてしまった程度には楽しめた｡

それだけ楽しめた理由は､長期に渡るレベル上げが要求されない
バランス調整の上手さと､ランダムな性能のアイテムを集めて
パーティーをどんどん強化していける装備ガチャ要素にある｡
リリースから間もない現時点では多くの機能が未実装だが
ユニットがサクサク成長していくその気持ち良さだけで
ゲームとしての面白さを具体化できている｡

今のゲームバランスはアプデ次第でいかようにも
変化していくので､評価点として不確定なものにはなる｡
とは言え､何をするにもやたらと課金させたがる同種のゲームと
比べて､この価格でこれだけ遊べるなら十分だろうということで
評価としてはおすすめ｡翻訳は超ガバガバなのでそこは要修正｡

エヴァンなる人物を探し求めて謎の遺跡を突き進む
アクションパズル＋ノベルゲーム｡いわゆるネタバレ厳禁ゲーで
舞台説明や主人公の素性すら明かされないまま話が進んでいく｡

操作は移動とジャンプだけ｡何だったらアクションパズル要素は
丸ごとスキップできるので､クリア自体は余裕｡
美麗なグラフィックを堪能しつつ､
各登場人物が何者なのか､目的は何なのかを予想して楽しむ
シナリオ重視のゲームに仕上がっている｡

日本語対応｡翻訳精度は高く､話を違和感なく楽しめるレベル｡
何を言ってもネタバレになってしまうので細かい言及は避けるが
総じて､綺麗なゲームだった｡たとえそれが
綺麗事でしかなかったとしても､汚いよりはマシなはず｡
そして､本作の綺麗なグラフィックに惹かれたのであれば
それだけでも十分におすすめできる､という感想｡

こういう「優しい嘘」は有りか無しか､あなたなら
どう考えますか？ という問いが本作の肝なのだと思うが
話の余韻をぶち壊す支援者メッセージの表示については
迷うことなく無しだと主張したい｡あれだけは大きなマイナス｡

ゲーム紹介文でも明記されている通り
5分で終わる超短編謎解きアクション｡

操作は説明不要なほどシンプルで
できることも限られているので､クリアまでに迷うことはない｡
最後は何やら哲学的なメッセージが表示されて終了｡

この短さなのにしっかり金取るんかいという不満はありつつ
アクションゲームとしてのシステム面は良くできていて
このボリュームで終了なのはもったいない､という感想｡
評価としてはおすすめ｡