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2 people found this review helpful
8.4 hrs on record (8.3 hrs at review time)
配信直後の時点で全実績(21種類)解除までプレイ。

概要
実験施設から逃げ出したクリーチャーを操作して人間を捕食しながら進むアクションパズルゲームです。
最大の特徴は、触手系パニックホラーそのもののシチュエーションを作り出せる点。
ダクトから触手を伸ばして人間を引き込む、掴んだ人間を天井や壁へめちゃくちゃに叩きつけてバラす、乗り物の装甲を一枚ずつ剥がしていくなど、「その手」の映像作品やゲームで見かけるシーンを自らの手で再現できます。

ゲーム進行
ゲームの基本的な流れは、マップ上に存在する敵(人間もしくはドローン)を倒しながら進行ルートを確保し、マップの各所に配置された強化アイテムを回収して自己強化を行うというもの。移動は壁などへ縦横無尽に触手を伸ばして進むため、ジャンプなどの操作が必要なく、非常に快適です。

主人公は第3段階まで進化し、それぞれの進化段階で使える能力も変化していきますが、段階によって能力の特性が異なるため、あえて進化の段階を落とさないとギミックが解除できない箇所も存在します。

また、マップ上に点在するひび割れた壁がセーブポイントになっており、壁にインタラクトすることでセーブポイントが生成されるほか、地形が崩壊して新たなルートが開通することもあります。

戦闘
主人公が敵に発見されると戦闘状態になります。全編通して主人公の体力は低く、ステータスを攻撃力に全振りしたような性能なので、はじめのうちは敵の死角から触手を伸ばして、一人ずつ捕食していくのが堅実です。もちろん、高い攻撃力を活かしてひとまとめに鎧袖一触するのもアリでしょう。

敵の武装はハンドガンのほか触手を防ぐシールドや火炎放射器、ドローンなどいくつかの種類がありますが、いずれも強力なので、基本的に複数の敵と正面から戦うことはおすすめできません。

なお、視線の通らない場所に一定時間隠れることで戦闘状態は解除されます。

ストーリー
主人公の目的やストーリーにあたるものは言葉で語られることがほとんどありません。起きた事象を目の当たりにしたプレイヤーの解釈に委ねるスタイルです。

留意点
広大な2Dマップを移動して進行するゲームではありますが、殺人触手クリーチャーが主人公ということもあってか、マップの記録・参照機能がありません。ゲーム進行の過程で複数のマップを行き来することになりますが、マップの構造を全く憶えていないと普通に迷子になりますのでご注意ください。

ゴア表現については、人間の上半身と下半身が泣き別れする、内側から破裂するなどあるにはありますが、別にその都度ズームされて克明に描写されるわけでもないので、人が死ぬタイプの2Dゲームとしてはマイルドな方でしょう。このゲームに興味を持つ趣味の方にはまったく問題にならないかと思います。

総評
多くの場合、人間目線で対峙することの多い触手型モンスターですが、そのモンスター自身になりきれる切り口は目新しく、また映像作品やゲームで見た「あのシーン」をプレイングの基本行動に落とし込んだ設計は見事です。例を挙げれば「ドア一枚隔てた先にクリーチャーがみっちり敷き詰まってる」なんて場面も自然に発生します。

成長し、巨大な力を得ていく一方で、無茶をすれば思った以上にあっけなくやられてしまう点でゲームとしてのバランスもよく、全体のボリュームに対する価格もまあ発売直後のインディーゲーとしては適正に感じられました。

コンセプトに惹かれた方には自信をもっておすすめできるタイトルです。
Posted 27 July, 2020. Last edited 27 July, 2020.
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10 people found this review helpful
1 person found this review funny
38.6 hrs on record (3.8 hrs at review time)
Early Access Review
以前にプレイ動画を見かけてから、リリースを楽しみにしていました。
ひとまず遊んでみた最初の印象です。

■概要
ごく簡単に言うと、両手に持ったライトセーバーで前方から流れてくるブロックを叩き斬る形で進行する音ゲー。

単にブロックを斬るだけではなく「爆弾」や「壁」などプレイヤー自身が左右に動いたり、かがんだりしてかわさなければならないオブジェクトも流れてきます。

左手に赤色、右手に青色のセーバーを持っており、流れてくるブロックもこの赤青の2色。対応するセーバーでブロックを斬ると成功です。また各ブロックは斬れる方向が決まっており「ブロック色」と「斬る方向」の両方が合っていないと得点になりません。なお片方のセーバーだけで遊ぶモードもあるようですがまだ試していません。

■難易度
難易度はEasy、Normal、Hard、Expartの4つがあり、個人的にはHardくらいからが遊びごたえのある難しさだと思いました。音ゲーの常で覚えゲーなところもあるので、まずはHardでフルコンボを目指すことになると思います。

■留意点
プレイするにあたってひとつ気をつけてほしいのは、コントローラーの持ち方。わたしはOculus Touchコントローラーで遊んでいるのですが、腕を激しく振り回すために意図せず余計なボタンを押してしまい、ゲームにポーズがかかってしまうことがありました。Viveは所有していないのでわかりません。

曲をプレイ中はグリップボタンとトリガーを押しても反応しないので、人差し指と親指で「C」を作るような形でコントローラーを握ると、余計なボタンを押さずにすむと思います。もちろん、落下防止のリストストラップに手首を通すのも忘れずに。

■総評
この「斬る」というアクションがBeat Saberの肝だと思います。

リズムに合わせて流れてくるブロックを真っ二つに斬る快感は、FPSで連続ヘッドショットを決める感覚にも似て非常にテンションが上がるものです。また壁や爆弾をかわす動きを取り入れることで、半ば踊るように遊べるのも上手いつくりだと思いました。うまくコンボをつなげたときは脳汁がドバドバ出ます。

個人的には「SUPERHOT VR」以来の大ヒット。VR(もしくはMR)HMDを買ったらまず遊んでほしいレベルのタイトルです。おすすめ。
Posted 1 May, 2018. Last edited 1 May, 2018.
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35 people found this review helpful
2 people found this review funny
72.4 hrs on record (71.8 hrs at review time)
犯罪と欲望の渦巻く都市シカゴの守護者、ヴィジランテとして活躍するエイデン・ピアース=サンの復讐劇。
DLCは未プレイ。

■ゲームプレイ
NPCをスキャンするとその人となりを表現する一文とともに年齢、職業、収入が表示されます。この一文には趣味、性癖、持病、思想、遭遇中のトラブルなどが表示され、短い情報ながらもそのNPCの生い立ちや人生を想像させるものとなっており、非常に味わい深い。私はこれだけ見ても買って良かったと思いました。たぶん少数派です。

ゲームプレイ自体はややもっさりめのTPSで、ステルスとハッキングを組み合わせてマフィアやギャングを壊滅させるのは楽しいですがバリエーションに乏しく、大体どこでも同じ戦術が通用してしまうのは残念でした。

メインミッションはストーリーが微妙なこともあってやや単調。サイドミッションはストーリーや世界観を補完するような作りになっており好印象ですが、やはり同じことの繰り返しで作業感があります。途中で飽きてしまう人がいても仕方ない出来です。

個人的には、グラフィックの美しさや作り込まれた広大なマップをうろつくだけでもわりと楽しめました。

■マルチプレイ
設定で「オンライン侵入」を有効にしていると、他のプレーヤーからハッキングを受けることがあります。ミッション進行中でなければいつでも起こりうるのでこれはこれでなかなか緊張感がありました。侵入した側は一定時間見つからないこと、侵入された側は侵入者を見つけて始末することでそれぞれ勝利です。簡単に言ってしまえばオンラインかくれんぼ+鬼ごっこですが、このあたりはノウハウがあるので、慣れないうちは結構ストレスフルです。

また、侵入されると自動的にスキャナーアプリが無効になるので、少し慣れた人には即座に気付かれる仕様はどうかと思いました。

マルチプレイで遊べるモードはこのほかにもありますが、私はあまり面白く感じなかったので割愛。フレンドと一緒に遊ぶモードもありますが、このゲームにおけるフレンドはSteamのフレンドではなくUplayのフレンドのことを指すのでご注意ください。

■総評
普通のステルスTPSにハッキングの要素を加え、ギミックを利用することで、おれつええとはまた違った爽快感を楽しめるゲームとなっています。

ただし、多少なりとも魅力のあるキャラクターがT・ボーンくらいしかおらず、ストーリーも盛り上がりに欠けるのでリプレイ性はありません。私は観光時々バトルゲーと割り切ることにしました。ただ、個人的にはNPCの扱いと、飽きるまで色んな所を見て回れる自由度は好きでした。

今となってはフルプライスで買うゲームでもありませんので、セールで安ければ買ってみてもいいのではないでしょうか。
Posted 5 August, 2015. Last edited 5 August, 2015.
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10.8 hrs on record (10.5 hrs at review time)
※DLCまでひと通りクリアしたうえでのレビューです

■概要

狂気と暴力に満ちた精神病院内をビデオカメラで記録しながら、施設からの脱出を目指す一人称アドベンチャーです。

プレイヤーの取れる行動は限定されており、武器はなく、狂人に追いかけられ、危害を加えられても一矢報いることはできません。

真っ暗な通路や部屋が多く存在し、視界を取るためにはカメラの暗視モードが使えます。ただし暗視モードはバッテリーを消費するため、補充用バッテリーは道中で調達する必要があります。

脱出ルートを探す道すがら、主人公が自分の置かれた現在の状況を主観的に走り書きしたメモや、患者の観察記録を中心としたドキュメントを取得できます。

これらの資料は、ゲーム内で起こる事象や登場するキャラクターのバックボーンを説明する役割を担っており、ストーリーの全容を推察する一助となります。

■演出・ゲームプレイ

狂人がうろつく夜の閉鎖病棟を探索するシチュエーションホラーを楽しむことができます。

壁を隔ててすぐそばで聞こえる足音、鍵のかかったドアを無理矢理開けようとする音、遠くからかすかに聞こえる誰かの悲鳴、平静を失って荒くなる主人公の息遣い、いたるところに転がる損傷死体や人体の一部、串刺しにされた警備員、暗がりに佇む目的不明の患者など、危機的状況を煽り立てるような効果音やBGMと、臭気さえ感じさせるような強烈なビジュアルは、異常事態の起きた精神病院という舞台の雰囲気作りに貢献しています。

また、逃げることしかできない限定されたアクションと、暗所における視界を失うまでのタイムリミットを示すカメラバッテリー残量という要素も、緊張感を途切れさせないための一工夫と言えるでしょう。

システム上のマップはなく、マップは最初から最後までほぼ一本道ですが、秀逸な演出によって、ここから先に進みたくない、でも進まないとどうにもならない、と思わせる雰囲気づくりに成功しており、多少の粗は気になりにくいように感じました。たまにスタックするのは気になりましたが……。

ゴア表現も売りの1つですが、たまに脈絡なく内蔵が落ちていたり、人の力ではなしえないほど人体が破壊されていたりと、やや過剰さを感じる部分はありました(一応、作中で直接の言及はないものの、その理由を推察できる材料は用意されています)。

■その他

終始サイコ野郎に追いかけられ、いかにしてそこから逃げ延びるかのプロセスを楽しむのが本タイトルの醍醐味だと感じました。それだけに、本編終盤の展開は賛否両論あるかと思います。私はそういうものだと割り切ることにしました。

また、今後普及が期待されているVRヘッドマウントディスプレイと相性の良いコンテンツだと思います。リプレイ性はないゲームですが、今後もしそういったデバイスに対応したエディションがリリースされるならば、内容が同じであってももう1本購入することはいとわないでしょう。そのくらいよくできたゲームです。
Posted 18 July, 2015. Last edited 11 December, 2016.
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