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0.9 hrs on record (0.1 hrs at review time)
事前に出たインタビューなどの通り、2000年代に出たPC版の売り場変え(復刻タイトル)なので良くも悪くも当時のPC基準です。
それを文字通りに理解できるのであれば、ゲームそのものは今でも多くのゲーマーの記憶に残る出来でありオススメであることには変わりありません。

フルスクリーンモードについては、Borderless GamingではなくdgVoodoo2を使えば限りなくネイティブ相当かつゲームが想定した通りに動作(その上モニタ解像度の変更も起きない)しますが、フルスクリーンモード中にAlt+Tabすると、デスクトップからゲーム画面にうまく戻れなくなったりするのが難。

ホントならバックエンドだけでも改修して欲しい気持ちはありますが、このタイプの復刻タイトルでは、前提を踏まえてさえいればゲームそのもののオススメ判断には影響しないかなと思います。あと現実的に古いゲームすぎて改修ももう難しいだろうと。

コントローラーについては公式レイアウトができたようなので、
Steam入力が有効でさえあれば下記はもう不要です。参考として残しておきます。

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コントローラーが使えないというひとへ
steam://controllerconfig/682550/3247460979

暫定で、Steamコントローラー入力を有効にした状態で、
このコンフィグを適用すればPS版相当のキー配置でコントローラーが使えます。
Posted 15 May. Last edited 20 May.
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1.4 hrs on record (0.5 hrs at review time)
美女のキャラカスタムと触れ合いだけがあればいい、そんな貴方に
本作は2020年に発売された、イリュージョンの成人向けキャラメイク・交流ゲームの2作目のSteam版にあたるものです。名義の通り、本体だけでなく半年後に発売された拡張パック「DX」の内容も含んでいます。また、今作はSteamにおいても「成人向け(Adult Only)」のため、ラブシーンなどもゲームをインストールした時点からある程度楽しむことができます。またパッチでVRモードの導入も可能です。


ただし先行して発売された同社の『AI*少女』のSteam版にのみ後のアップデートで加えられた仕様は今作のSteam版でも継続しており、キャラクター作成において胸の小ささなど数項目に国内PC版と異なり制限がかかっています。また、DLC類や各種購入特典・予約特典のたぐいは収録されていません。そして、重要なことですが、制作したキャラクターでジオラマを制作し楽しめる「Studio NEO」にも公式には対応していないことには注意が必要です。

同様に、国内PC版では本作は『AI*少女』の拡張パックとしても機能していましたが、該当する追加データもこのSteam版では存在していません。

一方でその目を引くのは価格。8,500円とフルプライスの本作ですが、国内PC版はDL版でも同等のセットが13,000円超えとなります。この差額5,000円近くを上記の欠けた点(制限されたコンテンツ系の一部はSteam版用の公式パッチでの追加が可能な他、プログラム系に関しては今後恐らくそう時間をおかず動作の最適化などもセットになった非公式Modで改善しえます)の価格と見るかどうか。

『AI*少女』ではその辺りの内容の変化に対する配慮が見受けられなかったことを考えれば、それ自体は大きな進歩でしょう。売れないことには次が続かない、という大原則も踏まえれば腐せばいいというものでもありません。


前置きはここまでにして、ゲームそのものの話に移りましょう。しかし、このゲーム、端的に表すのであれば一言で終わってしまうというのが長所であり短所であるという潔いタイトルです。

即ち本作の内容とは、

「キャラメイクしたキャラと性的関係に勤しむ」という名目の“モーションビューワー”である

それ以外の何ものでもありません。

ゲームの基本フローはキャラメイクしたキャラを選択しラブシーンへ、の繰り返しです。ラブシーンでは評価システム的なものもあったりはしますが良くも悪くもそれだけです。そしてラブシーン自体はモーションと速度、終わるタイミングを選ぶだけの簡単仕様。選べるモーションや機能を増やすために様々な条件を満たす実績機能や、キャラクターの人となりを少しだけ垣間見る会話イベントモード、評価や会話類の流れでラブシーンでの反応が変わる要素などもありますが、あくまで基本フローが変わるわけではありません。

一般タイトルとしてみれば内容が薄い、と一刀両断されそうなところですが、本作が成人向けであることを考えれば、余計な要素はそのまま肝心要のメインディッシュの前の手間やノイズになりかねないため、その観点でこの作りを望ましいと考えるユーザーは少なくないでしょう。キャラグラフィックについても、定評ある国産のキャラ造形の良さ(デフォルトのキャラクターは好き嫌いが分かれるところでしょうが)はそのまま、『AI*少女』からの一部液体系のエフェクト等の刷新は目覚ましいです。なお、キャラメイクな苦手な人のためのある程度方向性を指示できるランダム生成機能が存在している他、『AI*少女』で制作したキャラクターデータの流用も可能です。

いずれにしても本作が何を目的としたタイトルかであることを明確に認識した上であるのならば、本作は、国産老舗の強さを感じさせる、期待通りの体験が可能な手堅い作品であると言えるでしょう。

最後に。本作は「成人向け」ではありますが同時にパッチも存在しています。これはVRモードを追加するものと、あともうひとつ。Steam審査において大きな障害となりえたため削除されたのであろう一部の「制服系」の衣装や、キャラクターの状態・反応を復活させるものです。いずれも単純に本来存在していたコンテンツの復活パッチであり、導入しておくことをおすすめします。

PS. 念のため明記しておくと、(近日登場する公算の高いものも含め)プログラム側へのMod前提ならば国内版から完全にSteam版で抜けてしまう点は

・『AI*少女』用追加データ
・『AI*少女』との共用DLC3種
・予約/購入特典類

となります。
Posted 4 June, 2022. Last edited 6 June, 2022.
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3.2 hrs on record
とりあえず「かちぬきかくとう」9回やりたい、そんなあなたに捧ぐ
本作は、『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会~オールスタースペシャル~』から対戦格闘アクションとしての色が最も濃い「勝ち抜き格闘」部分だけを抜き出し、形を整えた作品であると言っておおよそ間違いはないでしょう。

https://store.steampowered.com/app/326340/River_City_Super_Sports_Challenge_All_Stars_Special/

爽快ベルトスクロールアクションの操作感そのままに展開する最大4人対戦の格闘アクション、基本的な攻撃に加え、簡単操作で発動する必殺技(特殊動作)を駆使して戦いですべての敵の体力を0にすれば勝ち、と元々の作品が持っていたわかりやすさや楽しさはそのままです。元の作品を知っている上で本作を手にするならば、その期待に外れはありません。順位よりポイント自体のほうが重要なバランスなので、最後に立っていることだけが重要でないのも嬉しいポイントです。ダウンの追撃がしやすくなったり、追撃方法が様々に増えているのも楽しく思えます。

一方で、本作で目立つのは良くも悪くもスピンオフ感です。本作になるにあたって、ステージの増加や、キャラの技の増加などは行われているものの、どうしても各所に使いまわし感が目立ってしまっています。これは強化版『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』で改善をされているものの、『乱闘行進曲』シリーズ全体に通ずる難点だといえます。

https://store.steampowered.com/app/763710/_/

なお、本作では『オールスタースペシャル』のDLCチームを含むプレイアブルチームの殆どで独自のストーリーが楽しめます。各々のストーリーは短い(展開は、OPデモ -> バトルロイヤル3戦 -> 中間デモ1 -> ダブルタイガー or ライバルチームとの 2 on 2 -> 中間デモ2 -> ラスボスチームの刺客との 1 on 1 -> 中間デモ3 -> ラスボスチームとの2 on 2 -> ED、で常に同じ)ものの、『オールスタースペシャル』でなぜ参戦していたのかわからなかったチームの参戦理由や、各チームのキャラクターの設定や性格、掛け合いを垣間見れるのは楽しいところです。ただし、チームによっては他作品を遊んでいることが前提のやりとりや、裏設定を前提とした謎の会話が多いのが玉に瑕です。

いずれにしても「かちぬきかくとう」にかつて心を奪われたゲーマーなら本作は十分手に取る価値はあるでしょう。ただし、現在ならば『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』が純粋にアッパーバージョンなので、購入にあたってはどちらかがセール中かなどの要因も検討すると良いでしょう。
Posted 3 April, 2022. Last edited 3 April, 2022.
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16.1 hrs on record (15.3 hrs at review time)
「かちぬきかくとう」だけあれば良くない?という貴方へ
本作『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』は、そんな願いを叶えてくれた『ダウンタウン乱闘行進曲 かちぬきかくとうSP』の強化版となるタイトルです。『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会 ~オールスタースペシャル~』の勝ち抜き格闘部分をベースに、対戦アクションとして再構築された同作ですが、今回『マッハ』になったことでさらにパワーアップ。

https://store.steampowered.com/app/326340/River_City_Super_Sports_Challenge_All_Stars_Special/
https://store.steampowered.com/app/544630/River_City_Melee__Battle_Royal_Special/

具体的には技のバリエーションが更に大幅に増えたのが嬉しいところでしょう。おなじみマッハパンチやマッハキックがキャラによって異なる複数バリエーションになったりといったものだけではなく、もりもとの擬似的に”武器投げ覚醒”を行う特殊必殺技をはじめ、みさこ・きょうこや魔法物語チームへの専用技追加など、全体的にキャラクターを完全に差別化する方針で技が増えており、対戦お祭りゲーとしての完成度がより上がっています。トビオカのしんごや、さぶ・よしひろの元ラスボス勢にも「波動砲」や拳銃などが(弱体化されているものの)戻ってきたのも拍車をかけます。(高校生の格闘大会に乱入した挙げ句チャカぶっ放す大人って……というのは置いておきましょう)

本家ダブルドラゴン兄弟など、キャラによっては能力も大きく強化され、『大運動会』のバランスありきの部分が減ったのも好印象です。コスト要素も消えよりよい形で復活したチームエディットのしがいもあるでしょう。なお、新規参戦チームは『格闘伝説』のデフォルトキャラチームや、海外版『サッカー部』からなど渋い人選も目立つアメリカチームなど芸細感も。

一方で、マップなども増えたとはいえ、相変わらず少々マンネリ感のある戦いになりやすいのは変わらずといったところ。起き上がりの緊急回避ができて、行動の択が増えるだけでだいぶ変わりそうなのですが。また、今作ではエディットの復活に伴い、エディット専用キャラも復活していますが、『オールスタースペシャル』から大きく数が減ったことや、相変わらず全開放のために多大な時間を費やさなくてはいけないのも難です。(特定の24チームでのストーリークリアが必須)同様に『かちぬきかくとうSP』では数時間でほぼ埋まった実績も今作ではコンプリートまで15時間近くを要します。また、細かいところですが、一度作ったエディットチームの削除ができなくなったのも気になるところです。

いずれにしても最新の『くにおくん』対戦ツールとしては十分な作りではあるため、対戦お祭りゲーであることを念頭に置いた上で手にするには本作は十分な出来であるといえます。なお、ストーリーやステージなどに関しては『かちぬきかくとうSP』の内容が全て含まれているため、どうしても『かちぬきかくとうSP』のバランスで遊びたいという場合を除けば、本作だけを購入すればOKです。
Posted 3 April, 2022. Last edited 3 April, 2022.
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5.1 hrs on record (4.6 hrs at review time)
全自動化型宇宙4X続編が、更に遊びやすくなって新登場!
本作は2010~2014年に展開された、宇宙4X『Distant Worlds』の続編です。
同作は人間では操作しきれないほどの膨大な規模とデータ量を持つ一方、優秀な自動化機能を搭載しており、適度にマニュアル操作をしながら壮大な宇宙の興亡を眺めていけるのが魅力のリアルタイム型(ポーズあり)4Xストラテジーです。自動化機能の優秀さにより、ストラテジーが苦手な人間ですらそれらしく楽しめてしまう間口の広さと魅力は今の所他に代わりがありません。

実のところ本作のゲーム性そのものは、前作に限りなく準ずる形なので、下記前作の最終拡張版のレビューを参考にしていただくのが良いでしょう。
https://gtm.steamproxy.vip/id/arkblade/recommended/261470/

では、本作で何が変わったのか、というと大きいものとしては64bitマルチスレッド対応。起動時間含めて体感で前作の数倍の速度で常時動作している印象です。一方で、HDDだと顕著ですが、全体マップから星系の詳細に移ったときなどに引っかかりがまだ目立つことも。

また、UIは文字が大きく見やすく、その上で更に細かい調整が効くようになったのは好印象です。
『ステラリス』あたりにも近くなった印象なので、同作プレイヤーもとっつきやすいかも知れません。
自動化がきちんとメニューに組み込まれているのも嬉しいところでしょう。

追加ルールとしては、技術開発ツリーにランダム性を取り込むオプションが可能になったので、プレイの度にある程度違った戦略を要求される形にできるのは多様なリプレイ性を求めるユーザーには良くなったと感じられます。

一方で、キャラクターエディタはまだなく(ゲーム全体からすれば重要ではないところですが)、キャラクターに艦長などの細かい役職はなく、海賊への他勢力襲撃依頼なども出せず、と『Distant Worlds: Universe』のときの要素が100%実装されているわけでもありません。グラフィックが3D化された割にカメラアングルの自由度が余り効かないのも残念なところ。

ただし、前作同様であれば、これからも多くの大型拡張が待っているだろう本作。ゆったりと銀河の歴史の1ページを眺めながら、指導者気分に浸ってみてはいかがでしょうか?
Posted 11 March, 2022. Last edited 12 March, 2022.
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138.9 hrs on record (2.3 hrs at review time)
決して散らない鉄の華……ごっこもできるかもしれないロボシミュ新作
今作『メックウォーリア 5:傭兵部隊』は、巨大ロボを主役としたウォーゲーム『バトルテック』を原作としたロボットシミュレーターシリーズの19年ぶり(Epic Games Store?はてなんのことだったやら)のナンバリング新作。平たく言えば自機を操作して敵を倒しミッションを達成していく「ロボゲー」である本作ですが、一人称のコックピット視点が主であること(3人称視点も可能です)と、その独特の機動を特徴としています。

地上歩行兵器であるメック(本作における巨大ロボの総称)は、空中機動も殆どできなければ高機動なブースターなども搭載しておらず、敵の攻撃は受けて耐える傾向が強く、敵味方ともに全身8箇所にまたがるダメージポイントに次々と攻撃を集中させ重要部の大破を狙う、戦艦のような戦いを要求されることになります。逆に攻撃を受ける際は重要部分を上半身の機動で隠すようにするなどのテクニックも重要です。

また、メックは武器の発射の度に熱を発し、正常な動作を保つには、攻撃を場面に応じて適切な熱量の範囲に抑えて戦う必要があります。この攻防のマイクロマネジメントや重厚な挙動、コックピット視点での臨場感などは他のゲームでは見られない魅力となります。

そして、ゲーム自体の進行を話す前にまずは世界観の説明を。今作の舞台は西暦3015年。かつては宇宙狭しと版図を広げた人類でしたが、大きな戦争により科学技術は低下、メックや宇宙船の製造にも制限が掛かってしまうような状況となっています。しかし人類は今では封建的な貴族階級が支配する5つの大国に別れ、まだ戦いを繰り広げているのです。そんな中プレイヤーはメック傭兵団の団長として、己がパイロットを努めつつも、部下の雇用や機体の入手維持管理カスタムなどを行いながら様々な依頼を受け戦場を目的のため渡り歩いていくことになります。大まかな世界観の雰囲気としては「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に近しい部分が多いので今日では馴染みやすいプレイヤーも多いことでしょう。

ゲームのモードは大まかに3つ。1つは好きに機体・部隊・依頼を構築設定して1回限りのミッションを遊ぶインスタントアクションと、残り2つは依頼で名声を得てメインストーリーを進行させていくキャンペーン、フリーモードたるキャリア(DLC購入者のみ)です。いずれも4人までのオンラインCo-opに対応しています。

傭兵部隊運営を求めているユーザーには、キャンペーン・キャリアでの、出撃までのマネジメントや戦場での機体やパーツの鹵獲、戦闘後の修理補給などの手間などなどは、その手のアニメや小説で見たようなシチュエーションを実際に体験できるところも含め魅力的に映るでしょう。また、今作ではシリーズでは珍しく自動生成のミッションを主体としており、やろうと思えばほぼエンドレスで部隊運営を楽しめるのも嬉しいところかもしれません。(敵としては登場する、ヘリ・戦車を自分の部隊に組み込めないのが残念な人もいるかも知れませんが)

そんな今作ですが、一方でシリーズの経験者にとっては見過ごせない部分があるのも事実でしょう。その最もたる点は「カスタマイズ要素の大幅な縮小」です。今作では、メックのカスタムは非常に簡略化されたルールのもと行われており、エンジンの換装はできず、ハードポイントに搭載可能な武装もかなりの制限がある状態。初心者にとってはわかりやすいでしょうが、ゲームの仕様上、機種ごとの強弱も大きく差がついてしまう形になっており、「期待していたメックウォーリア」を楽しめない部分が明確にあります。

その上、シングルタイトルとしては重要となるAIは、戦術的な動きやジャンプジェットの利用などを見ることはあまりないのが実情です。自動生成のミッションがウェーブ制に近い敵のスポーンを採用している都合もあり、まばらに現れた敵をまばらに撃退していくといった状態になりやすいのは人を選びます。もう一点付け加えるなら、射撃精度が全体的に高く、一点に集中してダメージを受けやすいのは初心者には辛いところでしょう。

(カスタム・AIともに問題点を大きく解決し面白さを拡張するModが存在しているのであくまでバニラの話です)

余談ながら今作では近年の『バトルテック』タイトル同様に、かつて日本のプラモの箱絵等をライセンス不備で利用し問題になったため“黒歴史”となっていた機体の再デザイン機が操作可能です。ソルティックやアイアンフット(のそっくりさん)が操作できるロボゲーは今後も中々現れないだろうことを思えば、その点だけでも人によっては価値があるかもしれません。

いずれにしても、近年のシングルロボゲーとしてはある程度の完成度と長年培った独自の個性を持つ本作。部隊運営要素などは国産のアクションロボゲータイトルでは味わえるものがほぼ無いだけに、気になる方は一度触ってみてはいかがでしょうか。なお、日本語未対応ですが大した英語力は要求されません。

最後にですが、作中年代の関係もあってか、数十年以上のタイムラインが設定されている『バトルテック』サーガにおいて非常に重要なクラン勢力は現時点で登場していません。したがって過去の『メックウォーリア』のアイコンたるマッドキャットなどの特徴的な機体も使えないことには注意してください。ゲームの仕組み上は実装は可能なようですので、あとは「(拡張版開発が)止まるんじゃねえぞ……!」と言ったところでしょうか。

関連作品(本作開発が以前より開発運営しているPvP版『メックウォーリア』。カスタム要素は本作より遥かに細かいです):
https://store.steampowered.com/app/342200/MechWarrior_Online_Solaris_7/

関連作品(本家『バトルテック』の内容を汲んだターン制SRPG。こちらも傭兵部隊を扱うもので、機体カスタム、兵站や機体維持管理などのマネジメント要素はより深いです):
https://store.steampowered.com/app/637090/BATTLETECH/
Posted 27 May, 2021. Last edited 15 December, 2023.
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2.6 hrs on record (1.4 hrs at review time)
基本的なゲームプレイのフローはこちら[www.gamespark.jp]も参考に。
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3D美少女ゲームの雄イリュージョンのSteam本格参入第二弾
今作『AI*少女』は、数々の3D美少女ゲームで知られるイリュージョンのメインライン作品のSteam発売第二弾。無人島でのスローライフを、セミリアル調に描かれたカスタム可能な少女とともに過ごしていくことになります。
(『あつまれ ぞくぶつの森』……)ちなみに島には多少ながら動物がうろついてます

第一弾『コイカツ Party!』と異なり、ゲームとしての本来の基本的なプレイスルーが外部パッチなしでも楽しめる他、パッチの提供も含め日本語に正式に対応。美少女ゲームメーカーの大半がともすれば「自国民差別」とも思われて然るべきレベルで公平な日本対応を頑なに行わない中、『VRカノジョ』での参入同様、いちはやくSteam環境への適合をみせる形となりました。

実質上の『人工少女』シリーズ新作
ゲームそのものの話をする前に歴史的な部分をご紹介します。様々な作品を持つイリュージョンですが、作風としては幾つかのラインに分かれています。その内の一つが『人工少女』シリーズ。無人の環境を少女(たち)とともに過ごすという環境ソフトとしての性質が強い作品で、2004年の初代作『人工少女2』(1は2の体験版的意味合いのフリーソフト)を皮切りに度々作られてきました。特にストーリーもなく、少女の性格以外のキャラクターが設定されていないのも特徴です。
  • 2004年11月『人工少女2
    無人島で少女とともに日々を過ごす。
  • 2007年11月『人工少女3
    無人の浜辺の街を舞台に、最大5人の少女たちと日々を過ごす。近年の同社に至るまで続けられている、キャラメイクの独立要素化や、セーブデータとキャラ・服装コーディネートの分離は今作から。
その後シリーズは、『ガンパレード・マーチ』的な俯瞰操作・会話モードや、性的関係も内包したNPC間の人間関係シミュレートを含むアニメ調の学園生活ゲーム『ジンコウガクエン』シリーズに派生しました。
  • 2011年6月 『ジンコウガクエン
    最大25人のカスタム可能な男女学生たちの1人となり学園生活を過ごしていく。オマージュ元同様、刺殺によるキャラクター退場も……。
  • 2014年6月『ジンコウガクエン2
    イリュージョンとしては非常に珍しい、登場キャラ性格以外の要素が前作からほぼ踏襲されたアッパーバージョンとしての性格が強い作品。アニメ調らしく、キャラクターデザインの刷新による魅力も顕著。
『人工少女』本編については12年前以降作られていませんが、今回の『AI*少女』はロケーションや、ゲームの要素など、実質上の『人工少女』シリーズ新作に近い形となる作品です。(なお、『コイカツ』もゲーム性的には『ジンコウ』より『人工少女』本編寄り)

ゲーム性はほぼ皆無、ゆったりとしたスローライフでのクラフトを楽しもう
シリーズ旧作は日々を眺める環境ソフトとしての色が強かった形ですが、本作でもそこは踏襲。何もせず、3大欲求を欠いても致命的な事態にはなりません。(少女が一時的に行動不能になることはある)

そんな本作のゲームとしての注力点は素材を集めてのクラフティングとハウジング。素材集めは基本的には該当ポイントを調べていくだけの簡単仕様ですが、狩りゲーなどでのマップ上素材集めマラソンなどが好きな人なら黙々とプレイできることでしょう。下位素材を集め上位素材の作成を行っていくのは、派手な演出などはありませんが原始的なゲームの楽しさがあります。なお、唯一のミニゲームは「釣り」。一応釣りゲー扱いしていいですかね……?

ハウジングについてはゲーム的な意味のあるもの・関連した少女の行動が見られるものを含めかなりの数が用意。旧作同様の文明的な生活を営むことも難しくはありません。ゲームの基本ストーリー(チュートリアル)後は大型の専用ハウジングマップも手に入ります。

ウォーキングシミュレーターの一種として見た場合には、過去作同様ストーリーバックグラウンドなどへの言及はほぼ皆無。マップ上オブジェクトなどから推察する形です。ただし、少女の世界への投入数を増やすためには、各地にある機械の起動が必要です。(始めの1台以降は、ランダム取得もしくは商人からのバッテリー入手が必須)

また、今作では少女の(セリフ以外の)ゲーム上での性格・行動傾向はプレイによって形作られるものに。旧作より根本的な部分でのゲーム性も向上しています。少女との会話が一切不可能であった旧作『人工少女』と異なり、『コイカツ』同様に会話パートも用意されています。少女同士の会話を思わせる行動等もありますが、その辺りはあくまで『人工少女3』の系譜という感じで、『ジンコウガクエン』ほどのシミュレートやパラメータは用意されていません。

キャラメイクは定評ある作りを踏襲も、キャラ性格は一部癖あり
同シリーズの特徴となるキャラメイクは『SBPR』から続く一連の順当なパワーアップを今回も継続。既存通り、顔だけでなく体格や身長などもカスタム可能です。今作では髪の一部調整や服の破れ具合の設定なども可能となりました。なお、雨などで服の透けを味わうこともできます。

一方、6種が用意された性格は一部が癖あり。もう少し数を増やすなどで、より幅広いものが欲しかった、というところでしょう。

なお、主人公には女性も選択可能。主人公時は喋らない上、身長が伸びる仕様がありますが、そこを差し引いても、男なんか見たくね―よ!とか百合最高!とかいう方にも一応対応しています。(パッチありなら“ふたなり”も)

スタジオは公式未搭載、アナウンスが望まれるところ
同社の近年の作品やそのアップデートに同梱されている「スタジオ」は、カスタムしたキャラや、様々なオブジェクトを自由に配置、ライティングを行い3Dシーンを作成できるアプリケーション。国内既存版の本作にももちろん存在していましたが、現状のSteam版では(日本に限らず全ユーザーが)未対応・未同梱。(もちろん公式ではないものの、後日作成されたModによりスタジオ導入は一応可能)

ユーザーによってはなまじゲーム要素を含む本編よりも望ましい内容であるということもあり、悲しいところ。また、価格自体はスタジオなしでも国内既存版と同額に設定されており、こちらも不公平感が漂うところかも知れません。(価格自体は著しい貨幣価値のある地域以外などではほぼ同一)。

もちろんSteam故の高速なダウンロードやコミュニティ機能などのかけがえのない利点こそありますが、スタジオ同梱が今後もされないのであれば、せめて価格を一段落とすか、今後実装予定であるのなら何らかのアナウンスが欲しかったところでしょう。次回のSteam配信作品ではローンチからの対応に期待したいところです。

待望の『人工』系作品新作、時間をゆったりと過ごしたいならばオススメ
待望の『人工』系作品の新作である本作。『人工少女3』をベースに、幾ばくかのゲーム要素が追加され、あらゆる点が現代的になった印象です。いずれにしても、キャラメイクで理想の美少女を作るために費やす時間や、その少女のふとした行動を眺めていく時間はプライスレス。全体の作りやキャラモデリングを含めて、国内同様、Steamにおいても成人向け3D美少女ゲームとしてはトップクラスにあるイリュージョンの作品だけに、既存ユーザーは更なる本格的な参入と今後に期待して、また新規ユーザーは単純に美少女と何に追われるでもなく過ごすまったりとした時間のために本作を購入しているのは悪くないのではないでしょうか。

パッチは公式サイトから
Steamの他の同種のゲームの例に漏れず、本作も外部パッチにより成人向け要素の導入が可能です。キャラメイクにも関連項目が増えます。下記にリンク掲載を行っておきますが、イリュージョン公式サイトからもきちんとリンクされているので探すことは特別難しくもないでしょう。
http://aisteam.illusion.jp/index_jp.php
Posted 22 March, 2020. Last edited 4 May, 2020.
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0.0 hrs on record
新アイドルは巨大ロボパイロットに宇宙戦艦副艦長!?
同メーカーのターン制巨大ロボSRPG(スピンオフのAcademyは育成シミュ+フラグ建て系の恋愛シミュ)『Sunrider』シリーズのヒロインから5名をゲームに加えるDLC。

https://store.steampowered.com/app/340730/
https://store.steampowered.com/app/358750/
https://store.steampowered.com/app/313730/
全員雇用制限はなく、全モードで使用可能です。能力・アビリティ的には明確に本編キャラと異なる特色はあるものの、総合では可もなく不可もなくといった具合。(この手のゲームでは度々人数が正義になることを除けば)強力すぎるということもないので安心して使っていきましょう。性格もスターノヴァ・クエーサー双方に居ない子が大半なので、本編キャラがピンとこなかったそこの貴方にもお勧め。ストーリーでは各マップとも序盤の資金制限に苦しむ傾向があるのでなかなか雇いづらいかもですが。

なお、キャラクターのセリフ的には明らかに第3部『Sunrider: Liberation Day』終了後から、メーカーの次回作でシリーズの新章『Sunrider 4: The Captain's Return』までの間、といった趣ですが、そもそも『Sunrider』シリーズは地球が存在してるのかすら怪しい遠宇宙の話なので、あくまで新作プロモ兼ねてのお遊びです。一部キャラにメタ台詞も多いのでお察しください。

ただまあ、元がそれなりに歴史長くてキャラも多いシリーズなので「このメンツじゃなくてあの子が欲しかった……」という人がいるのは致し方ないかも知れません。余談ですが、本DLCのキャラは全員プレイヤーを「艦長」呼びなので、入れると中々珍しい気分の味わえるアイドルゲームになるかなと……。今日、いろんなゲームでいろんなPの呼び方があるとはいえ。
Posted 26 February, 2020. Last edited 27 February, 2020.
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59.4 hrs on record (28.8 hrs at review time)
日本語、はじめました
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その他基本的なゲームフローはこちら[www.gamespark.jp]も参考に。

崖っぷちアイドルグループ、絶体絶命の危機!?
海外産アイドルものビジュアルノベル『Shining Song Starnova』のスピンオフにあたる経営ストラテジーの本作。ADVパートを挟みながら物語に沿って各マップの攻略を行っていく「ストーリー」のほか、「フリー」と「マップエディタ」、ストーリー中盤以降に起こるライブバトルを使ったサバイバルモード「クエーサーバトル」、キャラクターの代替わりが起こる「ジェネレーションズ」の4モードが搭載されています。

ただ「ストーリー」にプロローグがないことに面食らうユーザーも居るところかも知れないので、本来英語のみの本編のプロローグ~体験版範囲を日本語でまとめて軽くご紹介。
(以下キャラ名は日本語Modに準拠)

https://store.steampowered.com/app/675240/
2017年初頭、日本。

日本一のアイドルグループ「クエーサー」からの年齢と人気低下を理由とした解雇を受け、酒と煙草に溺れていた山本 茉莉也(やまもと まりや)は、思い詰めた様子で冬の夜の寒空の橋の手すりに立つ一人の少女、島崎 沙々美(しまざき ささみ)と出会う。時は流れ2月、クエーサーを擁する業界最大手ゴールデンカーフプロダクションに所属していたものの、ある“事件”により職を追われた主人公は、かつての恩師のツテを頼り、弱小事務所シャイニングプロダクションにて新たなプロデューサー業を始めることとなる。しかし、そこは一癖も二癖もあるアイドルたちの集まりだった――

「無邪気な永遠の12歳」を演じ続ける18歳の、元チャイドル柏木 亜季(かしわぎ あき)。
どう見ても垢抜けていない田舎娘の田名部 なつき(たなべ なつき)。
人付き合いが非常に苦手で気弱な中二病元ニート、橋下 美加(はしもと みか)。
一見アイドル然としているものの、何処か世間ズレ感のある秋元 寧夢(あきもと ねむ)。
秀麗な容姿を持つが、素行の悪さで事務所を転々としてきた渡邊 ジュリー(わたなべ ジュリー)。
そして茉莉也と、主人公がゴールデンカーフを解雇された“事件”の関係者、沙々美。

この7人をユニット「スターノヴァ」として展開する朧気な試みは、就任わずか2日目にしてのジュリーの“副業”デート商売の発覚に始まり、メンバー間の不協和音も目立つ前途多難な道のり。しかし時を経て少しづつまとまり始めたチームは、過去の“事件”が生み出した沙々美のトラウマ、大手TV局社長でもある寧夢の母親による寧夢のアイドル活動への反対、亜季の母親のネグレクト、止まない茉莉也のアルコール依存など多くの課題や問題を抱えながらも、初めてのライブへと臨む。

今、ボロボロの7人のアイドルは再び輝く。寿命を終えた星が生まれ変わるように。
We are……Starnova!!

――そして初ライブを成功させ、ゴールデンカーフとの因縁を抱えつつも、時は過ぎ活動も軌道に乗った彼女たちに新たな試練が……。

ということで、今作はスターノヴァデビュー以降のパラレルとして、ストアページの記述どおり「ある日、ゴールデンカーフプロダクションの裏工作で、スターノヴァのライブは中止。その上、事務所を移転するはめに(更にメンバーも一旦解雇)」という前提のもとで物語が開始します。

基本的には今記したあらすじさえ把握していれば他の事前知識はなくともゲームを楽しむこととが可能です。(むしろ下手に知識があると、本編描写が正確に反映されてないキャラクターもいるので混乱するかも)

それとSteamストアページには記されていませんが、日本語音声あり。ADVはパートボイス(メインストーリー回が音声ありで主人公以外フルボイス)、ゲーム部分はフルボイスです。

ゲーム内容
事務所の間取り作成と、アイドルへの育成指示・仕事の割り振り・楽曲制作・ライブを通じてお金を貯め、更なる事業拡大を目指していくリアルタイム式の経営ストラテジーです。ライブパートは育成パラメータを用いた簡易なタワーディフェンスゲームになっています。

ストーリーは全20面。幕間回を飛ばしてメイン部分だけのクリアでもEDまでは到達できますが、それでも20時間ぐらいは覚悟したほうが良いかも知れません。内容的には幕間のキャラエピソードのほうがより魅力的なのが多いので(令和の世にここまでコテコテのロボ娘が見られるとは)、なんとかして(チュートリアル以外)全編フルボイスが良かったなーと……。なお、メインストーリー中盤以降では毎回最後にライブバトルも。

ユニークなところとして、本作の人気システムでは「悪評もまた人気」であるため、例え炎上・スキャンダル常連、といった状態でも人気アイドルになれるということが挙げられます。(夢見りあむ再現システム……)もちろんスキャンダルへの対応コストなどがかさむ問題はありますが。また、炎上常連のアイドルにはファンは熱心に付いてこなくなるので、どんな活動においても人気ほどの結果が出なくなるのもミソ。

ゲームバランス
基本かなりのマイクロマネジメントを要求される作りでしたが、バージョン1.1.0.1にて各キャラクターごとに自動モードが導入されて大幅緩和。一部の休憩タイミングが遅いAI設定のメンバー以外の管理の手間は大幅に減りました。

一方で、山程の(フェイク)スキャンダルやストーカー対策を行いながら、意外と厳しいマップ目標を目指すのが基本となるのは変わらず、決して見た目ほどには容易ではありません。

というか、ストーリーはきちんと6面ぐらいまでは変にクリア後にそのマップで粘らずやっておきましょう。(優先度の低い4面は後回しにしてもいい)「ライブがクリアに必要になるストーリー2面以降、スターノヴァ7人が例外を除き常にスタートメンバーとして配置されている」、というのは比較的そういうことです。更に言ってしまえば、フリーモードのマップ選択画面で記載されている通り、「初期状態で遊べるステージ7まではチュートリアル要素が含まれています」。必要なら難易度調整も忘れずに。別に難易度実績はありません。

継続プレイで別マップ攻略も簡単に
このタイプの経営ゲームとして特殊なのは、キャラクターをセンターに指名し続けることで上がるアビリティレベルと、様々な条件によりアンロック可能な特殊効果ありの設置アイテムの解除状況が、マップ・モードをまたぎ引き継ぎであるということ。従って、マップが難しければ、ゲーム難易度を下げる以外にも、フリーモードなどでレベルを上げたりアンロック品の解除に勤しむことで攻略の糸口がつかめるケースが。キャラクターによっては事前にレベルを上げて持ち込むのを前提としているような能力もあるので、ゲーム後半や、また高難易度でのクリアにはパズル的な楽しみもあります。

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難を挙げるならフリーモードの金銭制限なしマップでは飽きが比較的早い所ですが、ジェネレーションズモードを除き、基本的には固定キャラクターベースな「ギャルゲとしての経営ゲーム」であることに留意すれば、価格分以上を間違いなく楽しめるタイトルと言えるところでしょう。
Posted 25 February, 2020. Last edited 2 March, 2020.
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1.7 hrs on record (1.6 hrs at review time)
横スクロールのメカアクションである本作。ストア上では日本語非対応扱いですが、そもそも日本語がいらない作り。キャラのセリフなどもほぼ0で、唯一まともに文章のあるゲーム中のキャラ紹介画像などは基本日本語併記なので必要な部分は日本語で見られます。

自動攻撃式で避けと間合いの維持に特化したゲームデザインとなっており、プレイヤーも硬い(+低速ながら自動回復あり)ので比較的ストレス無く楽しめます。一方でメインショットとブーストが長時間併用できないので後半は少し戦って、一息ついて、といった感じになりがち。強力なバリア機能もあるもののエネルギー消費が大きいのでなおのことです。被弾も考慮に入れてリソース管理しながら進んでいくゲームなので、ノンストップアクションを求めているならば期待とは少し異なるところかもしれません。

ステージは13+ボーナスが2つの全15面。ただし各ステージは数エリアに分かれているので、実際は数字よりはボリューム感がある形。とはいえ、ストレートなら2時間あれば終わります。

エリアごとに固定の僚機が居るケースがありますが、基本使い捨て可能です。そもそもバリアを駆使してプレイヤー自ら盾にならないと、無駄に余計な攻撃を受けてあっさり落ちていることもしばし。ただしTIGAだけは修理機能付きなので可能な限り維持しておくと更に攻略が容易になるでしょう。なお、僚機全員が一度に利用可能なのはステージ15のみ。真の最終面だけのおまけといった感じです。

ステージ攻略ごとに装備が増えていくのですが、コスト要素はスコアのみの影響なので、基本最高コストで挑めばストレートにクリアすることも難しくない程度の難易度です。敵の種類については雑魚・中ボスはそこそこながらボスと言えるレベルなのは2体程度。いずれも複数パーツ・形態に分かれている上で硬く、より弾を撒いてくるぐらいなのでメリハリは薄いですが、価格を考えれば……といった具合でしょうか。

日本ストアユーザーは本作の「注意書き」が気になるところかもしれませんが、これは正確には「成人向けゲームからアクション部分のみを切り出し、再構成して完全に別の美少女キャラクターをつけたもの」といった具合。「エロゲのエロ抜き」ともまた少し違うのでそこで損した気分になることはありません。

いずれにしても、価格帯相応のお手軽アクションとしてはキーボードでもクリア可能な程度には緩めに遊べるので、なんとなくまだ持ってないロボットものぽいゲームが遊びたい、といった向きには十分に選択肢には入るでしょう。
Posted 2 November, 2019. Last edited 2 November, 2019.
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