すろぉもぉしょん　ゆっくり変かわってゆく
コンビニよって　弁当べんとう買かって
部屋へやに帰かえって　テレビを見みてた
クイズの答こたえ　妥協だきょうと知しって
夢ゆめと答こたえる　ボケを続つづけて
熱ねつが出でちゃって　薬くすりを飲のんで
布団ふとん潜もぐって　目めを閉とじていた
君きみのマヌケな　顔かおが浮うかんで
まだ死しにたくない　なんてのぼせながら
十代じゅうだい　ドヤ顔がおで悟さとった人ひと
二十代にじゅうだい　恥はじに気きづいた人ひと
三十代さんじゅうだい　身みの丈たけ知しった人ひと
そのどれもが全部ぜんぶ　同おなじ人ひと
汗あせをかいて　寝ね巻まきを着替きがえたら
時計とけいの針はり　午前ごぜん零時れいじ
この曲きょくは今いま　一分いっぷんとちょっと
あなたは今いま　生うまれて何年なんねん？
すろぉもぉしょん　幼少ようしょうから老年ろうねんまで
こんでぃしょん　躁鬱そううつの乱高下らんこうげで
粘着ねんちゃくでも　不精ぶしょうでもない愛あい　ひとつ届とどけたいのに
こみゅにけぇしょん　狙ねらいすぎは滑すべって
おぉでぃしょん　審美眼しんびがんも老眼ろうがんになって
恥はじの多おおい生涯しょうがいなんて　珍めずらしいもんじゃないし
大丈夫だいじょうぶだよ
好このみによって　パーツいじって
愛あいを与あたえる　ビジネス知しって
過すぎた時間じかんと　この瞬間しゅんかんと
残のこり時間じかんが　深夜しんや混まざって
咳せきが酷ひどくて　水みず飲のみ干ほして
深呼吸しんこきゅうして　また考かんがえた
鼻はなをすすって　平和へいわ願ねがって
くしゃみをしたら　吹ふき飛とぶ諸行無常しょぎょうむじょうを
かつては　無邪気むじゃきに笑わらえた人ひと
つまづいても　涙なみだこらえた人ひと
だんだん　くたびれた顔かおの人ひと
そして　しわの増ふえた　同おなじ人ひと
ぬるくなった　冷ひえピタを取とり替かえて
時間じかんは　まだ丑うし三みつ時どき
この曲きょくは残のこり　二分にふんとちょっと
あなたの寿命じゅみょうは　あと何年なんねん？
ぐらでゅえぃしょん　入学にゅうがくから卒業そつぎょうまで
ぱぁてぃしょん　水面下すいめんかで喧嘩けんかしあって
忘わすれちゃいけないこと以外いがいは　どうでもよくなりゃいいのに
いまじねぇしょん　刺激しげきで鈍化どんかしちゃって
れりじょん　盲目もうもくな先入観せんにゅうかんで
変へん顔がおのイカス遺影いえいだって　あざといとつつかれる
そんなもんだよ
のらりくらり　のたうちまわり
じわりじわり　見覚みおぼえのない場所ばしょに
感傷かんしょう　感傷かんしょうに　身みをやつしても
へっくしょん　へっくしょん　くしゃみは馬鹿ばかっぽいな
ぐーすぴー　ぐーすぴー　鼻はなづまりの笛ふえを
合図あいずに　夜よるが明あけてく
すろぉもぉしょん　朝あさになって熱ねつ引ひいて
こんでぃしょん　快晴かいせいの青天井あおてんじょうで
反省はんせいしたり　調子ちょうしこいたり　のんびり　くたばっていく
すろぉもぉしょん　アイドルだって歳としくって
わいどしょう　賑にぎわせて骨ほねになって
生うまれた時ときと最後さいごの時ときが　ゆっくり繋つながる　不思議ふしぎ
こんびねぇしょん　良いい人ひとに出会であうため
くえすちょん　良いい人ひとってどんなんかね？
恥はじの多おおい生涯しょうがいなんて　どんがらがっちゃんそれそれ
すっからかんのほれほれ　珍めずらしいもんじゃないし
大丈夫だいじょうぶだよ
たぶん
すろぉもぉしょん…　ゆっくり終おわってゆく