獣たちの戦いが世に終わりをもたらす時
冥き空より、女神が舞い降りる
光と闇の翼を広げ
至福へと導く「贈り物」とともに
[ラブレス詩 プロローグ]

深淵の謎
それは女神の贈り物
我らは求め飛び立った
彷徨い続ける心の水面に
微かな漣を立てて
[ラブレス詩 Act 一]

惜しみない祝福とともに
君は女神に愛された
世界を癒す英雄として
明日を臨みて散る魂
誇りも潰え
飛び立とうにも翼は折れた
[ラブレス詩 Act 二]

君よ、飛び立つのか
我らを憎む世界へと
待ち受けるはただ過酷な明日
逆巻く風のみだとしても
君よ、希え
命育む女神の贈り物を
約束のない明日であろうと
君の立つ場所に必ず舞い戻ろう
[ラブレス詩 Act 三]

君よ、因果なり
夢も誇りも既に失い、
女神ひく弓より既に矢は放たれた
復讐に執りつかれたる我が魂
苦悩の末に辿り着きたる願望は
我が救済と君の安らかなる眠り
いざ語り継がん
君の犠牲、世界の終り
人知れず水面を渡る風の如く
緩やかに確かに
[ラブレス詩 Act 四]

約束のない明日であろうと
君の立つ場所に必ず舞い戻ろう
星の希望の雫となりて
地の果て、空の彼方、遥かなる水面
秘かなる牲となろう
[ラブレス詩 Act 五]