ストーリー完結記念を含めてレビューを書いていきます。

まず、大前提としてこのゲームはProjectMoon様が開発したLobotomy Corporationの続編となっております。前作の知識なしでも十分に楽しめるストーリーとなっていますが、前作をプレイしていたほうが、より世界観に没入してプレイできると思います。

ゲーム概要

前作とは一風変わり、今作品では、都市に佇む図書館を舞台に都市に住む人たちを優しく招待し物理的に接待する形でゲストの方々と武力をもって語り合う戦闘要素がゲームシステムの主軸となっております。
細かな内容は本作品の説明欄等に書いてあるため省きますが、実際の内容としては相手ゲストの効果や様々なバフ・デバフ　相性などを考えながら戦うような少々頭を使う戦闘システムを採用しています。
また、所々多少グロッキーなシーンなども含まれるため苦手な人はご検討ください。


全体の評価としてかなりの良作だと私は評価します。


良い点

このゲームを語る上で欠かせない物として、独特な世界観から繰り広げられるストーリーの良さやキャラの良さをさらに引き出すような素晴らしい音楽があげられます。
　世界観としてはSFやディストピアチックな暗い世界が舞台となっています。さらに、全ての物語を通す上でプレイ時間が１００時間近く掛かるといった大ボリュームとなっております。
また、webで公開されている小説であるねじれ探偵[projectmoon.postype.com]やLobotomy Corporationの漫画であるワンダーラボ[projectmoon.postype.com]と同じ世界観を共有しているためこれらも併せて読むと一層この世界観に引き込まれるでしょう。
　ねじれ探偵やワンダーラボにつきましては公認日本翻訳版や有志による翻訳版があるので安心して読むこともできます。

　もう一つの欠かせない要素である音楽では、手に汗握る展開を感じることができる音楽や時には悲しみや都市に対しての憂いを感じる音楽を聴くことができます。私は今までのゲーム体験の中でこれほどまでにゲームのBGMとして心に刺さるものはありませんでした。それほどまでにこの作品をプレイするうえで音楽というのは欠かせない物となっています。
また、ProjectMoon公式Youtubeチャンネルで音楽が公開されていますがストーリーのネタバレ要素を含むため視聴の際は十分に注意をしてください。

悪い点

まず、現段階では早期アクセスであり以降記述する内容には今後改善される可能性がある上で記述いたします。
大きく挙げられる点として二つあります。
一つ目は、システムのわかりにくさが挙げられます。
　システム説明の翻訳の多少の不十分さもありますが、広域攻撃やパッシブ効果の説明等で首をかしげる点が多々ありました。これは、私自身の理解力の無さからかもしれませんが、効果や仕様の理解をすんなりできない場合がありました。
二つ目は、バグの存在です。
　このゲームは毎週アップデートがされるといった開発スピードで今までストーリーが更新されてきましたが、やはり多くのバグが見受けられました。些細なバグならどんなゲームにもあるので無視することもできますが、大事な局面でのフリーズや敵がものすごい勢いで画面外に吹き飛び戦闘が終わるなどといった、せっかくの雰囲気を台無しにするような事もありました。毎度毎度のバグフィックスによりかなり改善されましたが、まだ残っている可能性もあるため、今回悪い点として挙げました。

ダイスを使った戦闘システムな為多少運に左右される点もありますが、戦術でカバーできる点が多いため一括りに運ゲーと評価もできないと感じます。
また、これらのレビューには私の主観が多く含まれているため確実な評価にはなりえませんが、少しでも興味をひかれた方はぜひプレイをご検討ください。