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31.0 hrs on record (25.9 hrs at review time)
Early Access Review
散々みなさんが仰っている通り、どこからどうみても3D版Rimworldです。
開発のHaemimontはTropico3~5、Surviving Marsの開発元で、私はSurviving Marsが大好きだったので飛びついてしまいました。
(ゲーム Ver.0.11.221102 時のレビューです)

基本的な流れはほぼ完全にRimworldを踏襲しており、衣食住を満たしながら原生生物の襲撃を耐え抜き、宇宙への帰還に挑みます。なんなら墜落してくるところまで同じです。

もちろん違う点もあって、まずは3Dグラフィックスが美しい。まだまだキャラクターのモーション・アニメーションは増やして欲しいところですが、それでも本家Rimworldではできない表現がStranded ADでは可能です。ここだけでも価値があると思う人は多いのではないでしょうか。
そして、生息物を調べることができる点。調べることで簡単なロアや用途が開示されるので、初見プレイ時の、「これはなんだろう。あれはなんだろう。」といったワクワク感を味わうことができました。
ほかの部分では、キャラクター(入植者・ポーン)が全員ユニークキャラな部分。自動生成派と賛否や好みは分かれそうですが、キャラクターに細かな背景やステータス配分があります。ありますが、今現在のシステムではそこまでドラマ性があるわけではないので、ここの掘り下げ・相互作用は今後に期待したいところです。ただ、ネームドゆえに自分のミスで死なせたときの罪悪感はすごく、これがユニークキャラの強みかぁ。と唸ってしまいました。
また、3Dで立体化を果たした分、ベースビルディングがなかなか楽しいです。フロアの高さを活かしたキルゾーンを構築したり、防衛用タレットの配置で頭を悩ませたり、基地の構築を考えるのが楽しい。ただ、現状だと複数階の建物は作れず平屋帝国になるのと、無理な地形と土台の組み合わせだと建物の屋根が荒ぶったりと、もう少しこちらも発展を期待したいところです。
(追記- 2023年11月のアップデートにて、ついに複数階の建築が可能となりました!6 floors までいける模様です。やったー!)

個人的には、襲ってくる敵にヒトがいないので、Rimworldにおける捕虜の概念やその処遇などを楽しめないのが非常に残念です。酪農もなく、研究ツリーは比較的浅め、武器の少なさ、キャラクターのスキルも上限10と比較的はやめに頭打ちになるなど、まだまだこれからの作品です。(今でも十分あそべるクオリティではあります)

さすがにDLCやMODが豊富なRimworldと比べるのは酷というものですが、Strandedの開発が今後どんどん進んで拡張などが出てくれば、かなり期待できる作品だと思います。これほど応援したく、完成が待ち遠しい作品も久しぶりなので、しっかりと作っていってほしいと心より願っております。国内のコミュニティももっと盛り上がるといいなぁ。
Posted 22 November, 2022. Last edited 4 April.
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15.8 hrs on record (3.8 hrs at review time)
Early Access Review
見ての通り、Vampire Survivors系ゲームです。
開発は密かに人気のある、あのZigguratのところです。開発実績を信頼してEA初日に買ってみました。日本語対応、フルコントローラーサポート、自動攻撃タイプです。

以下、4キャラ目開放+3マップ目クリアのタイミングでのレビューとなります。
(2022年10月29日)

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ゲームは前述の通りのヴァンサバ系で、ステージの最後に大ボスを倒すとマップクリアとなります。展開自体はオーソドックスで、敵を倒してレベルを上げ、武器orトリンケットを取得しながらクリアを目指します。クリアの有無に関わらず、ステージを終えるとコインが手に入り、それをメタアップグレードに投資してまた周回…の繰り返しです。ヴァンサバ系に触れたことのある方なら、なんの違和感もなく遊べると思います。
特徴的な部分として、武器とは別にキャラクターごとに専用のアクティブスキル(必殺技)、パッシブスキルがあり、アクティブの方は無敵化のスキルだったり強制ノックバックスキルだったりと様々で、パッシブ能力と合わさりプレイスタイル、ビルド構築に差が出るようになっています。

~~~

ゲームペースは全体的にまったり目ですが、面白いです。ストアページの説明文のハイペースのくだりは、若干齟齬があるかもしれません。

プレイの進捗に合わせて、キャラクター・武器・トリンケット・ステージ・その他要素がアンロックされていくので、段々と面白くなっていきます。たとえば、最初は数種類しかない武器も最終的には12個~まで増えます。さらに武器進化の要素がアンロックされれば、進化武器にアクセスが可能となって、もっと楽しくなります。装備可能な武器枠も次第に増えます。
そうして周回していくうちに、メタアップグレード→キャラ強化→周回のループがやはりこの手のジャンルの醍醐味で、楽しいなあ。と思わせてくれます。

ただ裏を返せば、ゼロスタート時の最初の数周回は非常に退屈です。特にEA初日はバランスが悪く、プレイヤー側が弱かったので購入を失敗したかな。と思うほどでしたが、すぐにバランスパッチがきて初動のつらさが幾分か緩和されました。
また、武器のレベルキャップが現状Lv5であり、今後のエンドゲームのロングランでは多少キャップが早い可能性があり、バランス部分が未知数です。今現在は1ランあたり10~20分のデザインのようです。

~~~

総じてヴァンサバ本家と比較して少々シンプル志向であり、無双の爽快感よりは挑戦のしがいにやや重きがあるようなので、そこは人を選ぶかもしれません。ペースものんびりしています。
(ちなみに、EA開始時点ではSteam実績に対応していません。こちらはEA中に実装予定とのこと)

とはいえ、まだあまり多くない3Dタイプのヴァンサバであること、自然な日本語訳、UIスケーリングやキーアサイン・パッドのリバインド・FPS上限に対応する豊富なオプション設定、充実したヘルプ、周回後のダメージ統計の表示など、ゲームの作りは同ジャンルでも屈指の丁寧さだと思います。
開発の方もSteamスレッドで活発に返答されていますし、Day1のデータやクリア統計をシェアして投稿してくれるなど、別の意味での楽しみもあります。
(余談ながら、開発者の方の一人はなぜかカービィのアイコンです)

タイトルの乱立で競争が激化しているヴァンサバライクですが、完成を楽しみに待ちたいと思います。
Posted 28 October, 2022. Last edited 29 October, 2022.
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0.0 hrs on record
レビュー投稿時(2017年8月5日、以下同)のVerは1.6.0.
Beastmen(Khazrak the One-Eye、グラキャン)編をVeryHardにてクリアしたので投稿。

Call of the Beastmen

このDLCでは『Total war:Warhammer1』にて、人類の敵である獣人族でのプレイが可能になります。Beastmenの主な特徴として、特定の領土を持たない放浪勢力であること。敵地は支配できず、滅ぼすことしかできません。ヒャッハーしましょう。

戦略単位で見ると、他の勢力と比べ、かなり自由に世界を動き回ることが可能です。この世界の悪役として、どの勢力から攻めようか、どこを崩そうか。と考える楽しみがあります。
また、BeastmenはChaos側の勢力なので、ただ在るだけで地域に混沌のステータス(人類にとっての状態異常)をもたらすことができます。敵の街を破壊する際には、より略奪の限りを尽くすか、或いは混沌の汚染を極限に広めるかを選択でき、(攻撃軍側の)焦土作戦のような戦略を選べる点がとても楽しいです。普段の文明国でのプレイでは苦しめられる要素を、大いに駆使できるところはまさに特権ですね。

戦術単位では、Beastmenの特性として奇襲攻撃が容易な点。非常に有利な状態でバトルに突入することができます。ゲーム全体を通して、如何にこちらが勝てる戦に持っていくか。が勝負です。ユニットは軽装の兵士が多いものの、歩兵にしては足が早く、中には潜伏(接近しないと発見できない)特性持ちのユニットが居ます。戦闘でも奇襲スタイルが色濃いです。

また、Beastmen最大の強みとして、Full Moonイベントが存在します。Dark Moonが満ちたとき、4つの選択肢から一つ効果を選ぶこのイベント。火力を数ターン爆上げする代わりに移動力を半減するものや、損耗回復率を急上昇する代わりに繁栄度を犠牲にするものなど、何かをトレードオフにすることで一時的なブースト効果を得られます。
このイベントの舵取りを上手く扱うことによって、Beastmenの能力は大幅に上昇します。戦略画面の何ターンか置きに発生するので、次の満月に合わせて攻勢を強めようだとか、ここは内政を拡充しようだとか、プレイの起点とメリハリになります。


~~気を付けたほうが良い点~~

  • 何はともあれ価格でしょうか。
    コンテンツ自体はとても面白いですが、値段をどう見るかは人によります。通常時だと多少の割高感はありますが、幸い、セール対象にはなるので割引を待つのもアリです。

  • 言いにくいのですが、単体だけで見るとBeastmenのユニットは比較的よわいです!
    この獣フレンズなんで簡単に負けてしまうん? きほん軽装だしネ。士気も低いよ!

  • 「ところで(DLC購入者の)クリア率を見てくれ。(投稿現在、全難易度全体で1.7%の)こいつをどう思う?」
    参考までに、同系列のDLCである森エルフは全体でおよそ5%です。ゲーム序盤や放浪勢力としてのハードルの高さが若干あるのかもしれません。

~~総じて~~

キャンペーンでの取れる戦略の多さーー北進するか南進するか?、一撃離脱を繰り返すか雌雄を決するか?、Chaos本隊の到着を待つか いや先鋒として自分が大帝国の戦力を削ぐか?ーーなど、選択の幅の広さがBeastmenの良いところかなと思います。

なかなかクセの強い勢力であることは確かですが、体験としてはユニークなので、獣狩りならぬ人類を狩る狩人として、是非とも暴れてみてください!
Posted 4 August, 2017. Last edited 10 January, 2018.
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12.2 hrs on record
fault milestone one

プレイ時間6.5時間ほど
本編クリア済み:レビュー投稿時の実績実装ナシ→実装完了/トレカ機能アリ

タイトルメニューのSettingsから英語と日本語の切り替えが可能。

※ネタバレは極力省いています

・前置き

半額セールにて購入、クリアをしたので投稿。
本作「fault」は milestone one(以下ms1) とあるように、章(エピソード)ごとに分かれてリリースされるタイプの作品である。一話完結型の体を成しながらも、各章自体が繋がってお話が進む、ファンタジー系ADVノベルである。

なお、開発は日本を基点に活躍する同人サークルである。また、クラウドファンディングにて海外を含むバッカーからも募って出来た作品の模様。(続編は今も開発中)

・ゲーム性

完全にヴィジュアルノベルである。
所謂ゲーム性は殆どない。したがって、選択肢でのルート分岐やスチル回収に頭を悩ます必要はない。

ノベルゲームで評価すべき項目であろうUIは小綺麗にまとまっていて好感触。ただし、過去ログの一覧ページがない点を気にする人はいるだろう。とはいえ、一つ一つだがテキストの遡り自体は演出込みで可能。


CGスチルは安定したクオリティだった。
キャラクターイラストに関しては各人の趣味趣向に拠るところが大きいので何ともいえないが、私は魅力的に感じた。金髪で長髪の子と紫掛かったショートヘアの少女2人がメインのキャラクターである。Kawaii.

サウンド周りだが、全キャラクターともにボイスはない。だが私はむしろ、この点がよい効果を生み出しているのではないかと感じた。なぜなら、この作品はBGMの質とその使い方(演出)が巧妙なのである。声がない以上、人は無意識的に、これを本のように読み進める。この作品のBGMはときに当たり障りのなく流れ、ときにすっと無音になる。だが、「読んでいる」ときに音が去っても気にならないのだ。そうして続けていると、話の流れに合わせて、まるでBGMが生きて帰ってきたかのようにインパクトを伴って戻ってくる。プレイヤーをただの読書から作中へと惹きつけるのだ。
この演出はBGMと効果音以外が存在しないからこそ活きるのだと、非常に印象深かった。

ちなみに、日本語OP曲は存在する。EDはバッカーへの謝辞を含むクレジットが流れる。

やり込み要素は原則としてない。普通に進めていればクリアできるはず。
スチル・ムービーの再閲覧やBGMの再生、作中の用語辞典といった機能はある。

・ストーリー

ストアページのあらすじにもあるように、いわゆる魔法(異能)の概念と呼べるマナクラフトが独特な世界観である。魔法といっても近接型で戦う者も多いようで、ステレオタイプな魔術師観という訳ではない。この世界のマナクラフトは我々で言う、科学のように世界に溶け込んでいるものだ。
ここで面白いのが、世界の中にはマナクラフト文明から弾かれた地域も存在しており、そこでは科学の進歩があったりする。そういった意味でSFのカテゴリ分けは中々に難しいように思う。

さてキャラクターだが、お姫さまであるセルフィーネと、お付の従者リトナがダブルヒロイン(主役)である。2人のキャラクター付けはとても魅力的で、設定はベタだがその塩梅は上手い。また体感ではリトナの目線で語られる場合が多い。

ms1ではこの2人を中心として話が進むが、先述した通り各章ともエピソード形式になっているので、そこで出会う世界・人々が織りなす物語に彼女たちは巻き込まれていく。
物語の本筋と、各話完結型の織り交ぜ方は見ていて面白く、続きが気になる。最後の演出も続きが待ち遠しいと感じるはず。

若干踏み込んでストーリについて語ると、「fault」は脳天気な日常物語ではなく、やや暗い物語がコアとなる。そのため、描写の中には少々グロテスクなモノがあり、この点は留意が必要である。というのも、私はリトナに惹かれて深く考えずにポチったので動揺があった(笑)
ただし、キャラとの掛け合いやギャグもあるので常にシリアスではない。緩急があって評価できる。文章の傾向としてはライトノベルほど薄っぺらくはない。重厚であるともいえないが、エンタメ性の担保をも考えるとバランスは良いだろう。

ここで一度、長短所をまとめたい。

長所
・魅力的なキャラクター
・独特な世界観
・BGMと音の演出
・シリアスさのあるストーリー
・一話完結型の区切りの良さと物語本筋との連続性
・硬すぎない文章(読みやすい)
・日英両言語に対応
・最後のCG

・Steamトレカ対応
・Steam限定のデジタル色紙(リトナ)

短所
・ボリューム
・誤字脱字が少々目立つ
・一部文章表現にクセがある
・タイトルに戻る-ゲームを起動する度に言語設定が戻る
・(ゴア表現)(人の好みによる)

現状、実績機能なし→実装完了

ここからは、主に悪い点を述べる。

ノベルにおいて、ボリュームの少なさは悪ではない。密度さえ高ければ充分である。しかし、フルプライスを鑑みて、5時間前後でコンプリートできるという点はゲームとして考慮する要素に足るだろう。
(加筆:現在ではセールの機会も多く、二章も発売されていることから、ボリュームの少なさは相対的に気にならなくなっている。)

誤字脱字については少々気になった。ゲームの性質上、ある程度は仕方がないと思う判明、没入感をVNの良しとするならばリソースを割くべき領域である。

文章表現については、( )を多用する傾向にある。描写に必要な際は分かる。ただ単純な説明文にも使われていたりするので少々気になった。全体的な文章傾向は人の好みなので、ストーリーの項目で述べた通りである。

とりあえずメインの2人が気に入れば大丈夫。

・最後に

もし貴方がキャラクターや世界観に惹かれたのなら、手に取ってみる価値はある。これからを感じさせる冒険の一章である。ms1のデモ版があるので、そこから入ってみるのも良い。
そして、もしこの作品を気に入って最後までクリアしたのなら、現在ではms2 demoがあるのでやってみることを勧める。相当パワーアップした映像面の演出とお話の続きが2時間ほど楽しめるうえに、ms2のタイトル画面がとても美しい。

まぁ、リトナちゃんが可愛いしお酒が飲めるヒロインなので推すしかないよ!
彼女たちの旅路にビルセリオ!(幸を共に)
Posted 20 May, 2015. Last edited 22 February, 2017.
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39.8 hrs on record
Middle-earth:Shadow of Mordor

プレイ時間24時間ほど
本編クリア済み:レビュー投稿時の実績解除率76%

※ネタバレは極力省いています

・前置き

ストーリーモードをクリアしたので投稿。
本作は、映画にもなった「指輪物語」の時系列よりも前のお話。
主人公タリオンは黒門を守るレンジャー。そこへ、モルドールに帰還したサウロンの軍勢に黒門を襲われ、
妻子を殺され自身も死んだ……ハズが、呪いでエルフの幽鬼に憑かれ不死の身体に。
そんなこんなで呪いを解くためにエルフの幽鬼とともにサウロンの軍勢と戦っていく流れ。
なお、エルフの正体はトレーラーやゲームを進めるとすぐに分かる。

・ゲームシステム

オープンワールド型のアクションゲーム。
しかし、TESシリーズの様な生活感のあるタイプではない。収集品やサイドクエスト以外にこれといって各地を巡る必要性はなく、
GTAのようなオープンワールド型だと思っていただければ問題ない。

本作はアクション性を重視。豊富なキルムーブ、ステルス、弓、洗脳などがあるが、長剣は通常戦闘、短剣はステルス専用と、自由に武器が使えるわけではない。
もっといえば、成長要素はスキルのアンロックによって行い、武器の強化は敵のボスがドロップするルーンを嵌め込むことによって行うのみである。
違う装備を買い替えていったり……といった要素はない。

戦闘システムは同じWBのバットマンシリーズに酷似しており、それにアサシンクリードを足した感じだ。全体的にスムーズな剣戟アクションは見ていて楽しく、キルムーブにてオークが豪快に斬首されていくのは一種のカタルシスがある。
なお、育ったタリオンは強いものの、アサクリほど無双はできず、油断をすると死ぬ。そういう難易度。
倒し方、またはボスの弱点耐性にさえ注意すれば、全体的な難易度は高くない。
冒険が進めば、獣に乗って駆け巡ったりできる。

グラフィックスレベルは問題なく評価できる。キャラクターの造形にも違和感はない。

売りのネメシスシステムだが、中々にユニークだった。
プレイを続けているうちに、オーク社会のヒエラルキーは段々とマンネリ化するが、自身を倒した一兵卒がリーダーに昇格したりする点は、妙な嬉しさや憎ったらしさがあったりした。
よく引き合いに出される「以前に出遭ったオークと再戦した際にその時の出来事を話す」といった要素も初めは楽しいが、これも次第にマンネリ化する。なにより同じオークと何度も戦うという機会がそうない。タリオンが強くなる中盤以降はより顕著だ。
ただ、洗脳システムは使えばかなり有利に働くため、無限湧き・大量湧きの多い本作では頼りになる。
色々と手厳しく指摘したが、更に練り上げられていけば大きく化ける可能性を感じさせてくれるシステムだった。次回作に期待。

やりこみ要素は世界観を深める要素、ゲーム実績にもマッチした収集系。武器縛りのサイドクエスト系など。
シングルプレイゲームなので、実績のコンプリートも十分目指せる内容なので高ポイントだ。

・ストーリー

指輪物語のファンであれば楽しめる。
タリオンとエルフの幽鬼の会話は独特であるし、収集品を発見した際には2人の思いの丈を聞けたり。
サウロンやゴラムなど、ファンにはお馴染みのキャラクターも登場し、特に美しい頃のサウロンには不思議な感動があって嬉しかった。

後半の尻すぼみな感じがネックだが、個人的にこの結末はアリ。
原作のあるスピンオフ作品である本作が、どういうオチを付けてくるのか興味があったので、エンディングには思わず「おおっ……」と少しばかり身震がした(笑)


ここで一度、長短所をまとめたい

長所
・魅力的なキャラクター
・グラフィックスレベル
・テンポのよい操作感
・スムーズな剣戟アクションとゴア
・ネメシスシステムなどの新たな試み

短所
・メインのボリュームの無さ
・マップは広いが駆り立てるものの無さ
・飽きの早い戦闘
・中途半端なゴア表現
・あってもなくても困らない騎乗要素
・ネメシスなど、本作のウリが主に中盤からの登場
・ボス戦

ここからは、主に悪い点を述べる。

まず目立つのが、メインストーリーのボリュームの少なさだろう。
サイドクエストなどを無視すれば、10時間にも満たずにクリアできるのではないか。
それに加えて、話の内容は中々に惹きつけるのに、終盤の尻すぼみで急速に終わっていくストーリーは少々勿体無い。
演出自体は中々いいだけに、そして最後のオチは個人的に好きなだけに、話のふくらませ方にもっと工夫をして欲しかった。
タリオンやエルフの幽鬼との冒険(生活)、一緒に過ごした時間を感じられるような作りならば、終盤の盛り上がりは最高のものだったのではないかと残念でならない。

また、オープンワールドは素晴らしいのだが、戦闘しかすることがないので肝心の世界を巡る楽しさが乏しい。
収集品やサブクエ巡りは良いとして、マップ設計がチープなMMOのレベルで、何とも心に残らない。
手抜きは感じないが、センスが足りない、そんな印象でゲームシステムとチグハグして勿体無い。

戦闘の飽きの早さは如何ともし難い。とにかく戦闘しかできることがないため、必然的に消化が早くなってしまう。
スキルのアンロック制で多少は紛れるのだが、武器の固定といった要素が単調さに拍車をかけている。
この点はRPGライクであれば、装備の収集といったモノで延命できるのだが本作ではそれも叶わない。
ゴア表現は斬首は素晴らしいが、良し悪しは別として出血要素はかなり少なく、世界観のファンタジーやモルドールの血生臭さと合わせて何とも中途半端である。

ラスボスとその手前のボスは、かなり批判の的だろう。
演出としてある程度は仕方ないにしても、もう少し何とかならなかったのだろうか……。

・最後に

指輪物語のファンなら、ボリュームの少なさを理解した上でなら定価で買っても楽しめる。
あくまで外伝の域はでないが、最新の技術でこの世界観に触れることができるだけで感動する。

もし貴方がそこまでのファンでないのなら、セールを待っても良い。
現在ではDLCの数も少なく、コンテンツ量は多いとはいえない。
今でも十分な良ゲーで、かつ定価でも後悔のない作品だとは思うが、ソロゲーなので焦る必要がないのもまた事実。

私としては、ストーリーは是非さいごまで見届けて欲しいという感じ。
また、ネメシスシステムなどの新要素はとても可能性に満ちている。

今度は映画の版権要素と合わせて、ぜひとも次回作に期待したいと言った感じだ。
Posted 20 October, 2014. Last edited 22 February, 2017.
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13.3 hrs on record
ヴェイダー卿の秘密の弟子、スター・キラー(作中では、ほぼアプレンティス/見習い)のお話。
シスの一員という経歴で、赤いライトセーバーで戦うのは珍しい作風。

ライトセーバーアクションは、彼の構えが独特で、いわゆる逆手持ち(一刀流)である。
フォースは中々凝っていて、グリップは360度自由に動かせるし、
ライトニングは皇帝がやるような浴びせかける技もある。

ストーリーは感動する類ではないが、シリーズ恒例のお約束もあるのでファンなら楽しめる。
シスという一面もあるので、変な話だが攻撃的な側面が拝めるのも面白い。
しかし、ボス戦は少々盛り上がりに欠ける。

その他、コスチュームチェンジやライトセーバーの色の種類など、妙なところで凝っている点は良い。Steamでは標準搭載のDLCがなかなか面白い点も好感触である。
例えば、完全に闇堕ちした主人公シス・ストーカーがボバ・フェットを抹殺する。
また、ルーク・スカイウォーカーを追い詰めるミッションはファンなら必見だ。
Posted 22 July, 2013. Last edited 27 November, 2013.
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10.9 hrs on record
TPS型のホラーゲーム。音声含む日本語アリ。
ポルターガイストなどの心霊/超常現象と対峙していくことになる。

小説家である主人公が恐怖に立ち向かっていく様はのめり込める。
また、”日中は平和” という空間が逆に不気味さを際立たせている。
バトル自体は中盤から中だるみはするものの、声優陣の演技もあり、ストーリーは熱中できる。

夏の納涼のお供にぜひ。なお、続編の方は個人的に微妙。
Posted 22 July, 2013.
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6.0 hrs on record
ストーリー重視のTPS.日本語アリ。

主人公らは通信が途絶した部隊への救援として派遣されるが、
彼らがそこで見、感じたものは…といったストーリー展開。

TPSとして見るとB級だが、話の顛末や演出は見る価値あり。
人間性とは何かを射撃ゲームで訴える、ある意味珍しい作品。
できればエンディングはコンプリートを推奨。

ボリュームはお察しレベルなのでセール時に購入が妥当か。
Posted 22 July, 2013. Last edited 27 November, 2013.
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31.0 hrs on record
Xbox360コン使用可

40年代後半のL.A.が舞台の刑事モノ。ノワールではあるものの、犯罪それ自体よりも作品を通して訴えてくるメッセージが意外と深い(考えるほどに重い)。
ゲームとしては少々の甘さはあるが、作り手の想いがこめられた作品なので遊ぶ価値は十分ある。
Posted 11 October, 2012. Last edited 14 September, 2014.
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2.3 hrs on record (1.9 hrs at review time)
音楽を背景に戦うシューティングゲー。

特徴としては、Mp3などの音楽ファイルを取り込んでプレイできること。
そして音楽の盛り上がりに合わせて自機の火力が増減したりする点。
オンゲーとはいえないものの、派手なエフェクトと好きなBGMでシューティングしたい人にはオススメ。ただし、フルプラで買うほどの物ではないのでセール狙いが妥当か。
Posted 29 December, 2011.
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