5
Products
reviewed
616
Products
in account

Recent reviews by 10yen

Showing 1-5 of 5 entries
11 people found this review helpful
88.5 hrs on record
ポストアポカリプス、ロシア語圏の極寒の街、体制派と革命を目論む反体制派の対立、戦闘より会話重視のCRPG、マルチエンド、ソフトなサバイバル

 これらの要素に惹かれる、かついずれかを苦手で無ければお薦め。
このレビューも含めてsteamでのレビューは戦闘に関する内容の物が多いですが、戦闘を楽しむ事を主体にしたゲームではありません。


続編である本作からのプレイでも問題は無いが少しでも興味があるなら前作からのプレイをお勧め

 本作はATOM RPG: Post-apocalyptic indie gameの続編です。

 前作のメインクエストを終えてエンディングに到達したセーブデータがある場合、それを本作でも使用でき、主人公のレベルやイベントで変動したステータスもそのまま引き継ぎが可能です。プレイ内容も本作の舞台にしっかり反映されます。
本作の舞台は前作では文中でしか登場しなかったトゥルードグラードという街になるので前作の場所を訪れる機会はありませんが、この手のジャンルの肝とも言える人々の伝聞から前作で関わった場所や人物の様子が分かるだけでなく、主人公の目の前に登場する人物もいます。
引き継がずに新規で始める場合、重要な事柄はニューゲーム開始直後にプレイヤーに選択肢が提示され過去を創作する事になります。

本作が続編に当たるとはいえ前作の大筋は作品中に一区切りつけている為、最初に本作からのプレイでもあまり問題は無いですが、「本作をプレイして気に入ったら前作もやろう」というつもりなら以下の理由も含めて厳しいと思われます。


ゲーム性はほぼ変わらないが本作をプレイ後に前作をプレイすると、もどかしい思いをするかも(前作からの主な改善点)

  • スキルによる移動速度の上昇、脱着の繰り返しが面倒な要因だったツール類に対して装備欄の追加、前作のアップデートでも改善しきれなかったUIの向上など、前作でユーザーの不満に感じた点がいくつも改善

    ただ、移動速度の上昇に関してはスキルは無関係に最大速度が標準設定でも良かったと思います(関連項目にポイントを全く割り振らなかった場合は前作とほとんど変わりません)。

    また、武器もクラフトするだけで終わりではなく、それぞれにスコープやマガジンなどのモジュールを取り付けられる様になるなど、ゴミ拾いアイテム収集をより楽しめる様になりました。

    戦闘も以前よりも若干ギミックやモーションが増えて単調さが薄れました。

  • 季節が冬になりロシア語圏らしい降雪や屋外での風の音、NPCの寒冷対策の服装、住居などのグラフィックも作り込まれ、ゲーム的なサバイバル要素として冷気のステータスも加わり雰囲気が強化

    冷気の追加の代わりに前作にあった放射能汚染のステータスは無くなりましたが、デバフの効果や治し方などがほぼそのまま入れ替わっただけです。酒で除染よりも体を温める方がフレーバーとして納得がいきます。
    核戦争直後という架空の世界を舞台にした多くのゲームにおいて、プレイヤーに立入禁止区域を示すのに放射能を使うのは最適なアイデアですが、有名なFalloutシリーズを含めサバイバル要素としては放射能を面白く感じた場面が個人的には思い出せません。

    ちなみにサバイバル要素に関しては前作でもそうでしたが、それらに対しては資源が枯渇する事は無い上に対策もサバイバル要素以外のついでで済む場合が多く、デバフを受けるまでの猶予が長く、デバフ自体の影響も初期段階では軽いなど緩くなっているので煩わしさはほとんどありません。

  • マップの規模が街と街などのロケーションを繋ぐものから、一つの街の区域と区域を繋ぐものへと縮小された事でゲーム画面上の移動距離と経過時間の両方が短くなり、プレイヤーがただ画面を眺めている時間が減少

    世界観としては一枚マップの上を街から街へと自由に巡る前作の方が好きだったと言う人もいそうですが、仕組みが分かるゲームの中盤以降やニューゲーム時にはだれる一因でした。

  • 初めて訪れた場所にも関わらず同じ構造の部屋がいくつも並んでいて探索に嫌気がさす複数あったバンカーの様なロケーションの削減

    設定的にバンカーがその様な場所である事は何ら間違っていないのですが、ゲームとしては無駄に広くて話せるNPCもほぼおらずちょこちょこ入る戦闘も単調でただ面倒なだけだったので、個人的にはこれが最も良かった点かもしれません。

 前作も悪くない作品であったと思いますし発売年数も大して変わらないのですが、ブラッシュアップされた本作をやってから前作をやるのは億劫に感じるかもしれません。


自由にステータスの割り振りはできるが、全振り必須に近い項目が存在する(前作同様のシステム)

 全てのキャラクターには特徴と称される7つのステータスがあり、それらはレベルアップでは変動せず、特にプレイヤーが操作する主人公においてはイベントの際の選択肢の増減や成否に影響を与える重要な要素なのですが、その内の一つに戦闘で特に大きく影響を及ぼす器用さという項目があります。
特徴の全ての項目はキャラクター作成時のみ1から11の数値で(予め決められた合計値内で)自由に割り振る事ができ、5で平凡の様なフレーバーテキストがついていますが、器用さに関しては5だとキャラクターの体に何かしら支障をきたしていると感じるほどに足りないです。

このゲームは戦闘になると1ターンでキャラクターの行動できる制限としてAP(アクションポイント)という設定が出てくるのですが、特徴の中でこの値に影響を与える項目は器用さのみなのでAP値が器用さの数値とほぼ同数になります。
1マスの移動に1AP、軽い攻撃で3AP、基本的な攻撃は4~6APの消費になるので器用さがフレーバー通りの凡人だと戦闘中は移動すらままなりません。

続編にあたり、ブラッシュアップされたと聞いていた本作では戦闘面で何かしら調整してくれていないかと少し期待していたんですが、全くそんな事はありませんでした‥。

 一応、前作よりはアビリティによるAPの消費抑制や特定の行動で回復する手段などが増えてはいます。
しかし残念ながらアビリティの取得方法はツリー制であり、APに関する能力は強力な物として末梢に配置されており、武器種も限られ、結局アビリティ自体をほぼ固定で一直線に選択する事になってしまいます。


上記の理由とレベルデザイン(アビリティの多くが戦闘に関する内容)や主人公が任務を帯びた軍人という人物設定から、徹底した非戦RPでもしない限り、器用さの値をなるべく最大にし、残ったポイントでほかの6項目を調整する事になってしまっているのは前作同様であり、残念でした。

「不器用だけど腕っぷしはあるワイルドなキャラにしよう!」と意気込んで語感だけで強さにポイントを割り振って器用さを低くしたキャラを作ろうものなら後悔します。


steamの掲示板にてユーザーからの日本語化に関するフィードバックを募集中

https://gtm.steamproxy.vip/app/1139940/discussions/0/3388420307308587330/

 自分は前作も日本語訳実装直後にはプレイしていませんが、当時のレビューによる内容から察するにアップデートにより訳文も修正されていた様です。

それは本作でも同様で、戦闘中よく目にする敵や主人公のちょっとした台詞が大体ヘンテコだったり、長文であまり整えられていない文章など頭に入りづらい箇所もあったりしますが、このレビューをした時点では少なくとも全く意味の分からない文章は無かったと思うので安心してください。
Posted 17 June, 2024. Last edited 29 November, 2024.
Was this review helpful? Yes No Funny Award
9 people found this review helpful
2 people found this review funny
506.6 hrs on record (506.5 hrs at review time)
日本の戦国史を土台に妖怪を加えた創作、大鎧に当世具足と打刀に太刀など多種多様ながらも実在した装備群
 実在した大名や武将たちが強力な守護霊を持ち、日本全国に当たり前の様に存在している妖怪の力も駆使しながら戦国時代に戦っていたという創作。
ある時点までは史実通りに勢力や人物が登場しては退場していきます。

いつものKOEIらしくBGMも全編通して戦国時代の雰囲気を壊さない素晴らしい曲ばかりだったのでサントラをsteamでも出してほしかったところ(自分は結局外部サイトで購入済み)。

 手に入る装備もとても種類が多いながらも一部を除いて実際にあった物を模しており、渋くて格好が良いです。

また、装備の外見は一度でも手に入れた事さえあれば、ゲームを始めた時点から気軽にできるほど格安で同じ種類の装備に写せる(刀なら刀、槍なら槍というぐらいの根本的な制限)のでトレハン要素のあるゲームにありがちな外見に拘れないという様な事にもなりません。

これらの要素に惹かれる、かつ下記の要素に拒否反応が無ければお薦め

落下死ありのアクション死にゲー、装備を更新していくトレハン要素にそれに伴う持ち物の定期的な整理、竹中直人
 敵の攻撃力の高さもさる事ながらゲーム中は「こんな所にわざわざ穴を開けておかなくてもいいのに!」とか「どう見ても浅瀬じゃないか!」みたいな突っ込みを入れたくなる即死を誘発する場所が点在します。
敵の種類や配置は難易度毎に変わってもステージ生成がランダムなどという事はないので把握して用心はできる様になりますが、進行ルートの谷間にかかる倒木の上などキャラ一体しか通れない場所などでたまに誤操作で落ちちゃったりするとがっくり(ちなみに移動キー、コントローラーならスティック操作さえしなければ敵の攻撃以外で転落する事が無いので、落下しそうな場所で敵と対峙したら技を出すキーだけ入力して戦うと落下死を防げます)。
昔のコントで見る様な丸い巨大岩石が転がってきて一撃死する場所も忘れていてうっかりなんて事も。


 持ち物の最大所持数(=消耗品や装備の違いを問わずミッションに持ち込めるアイテムの上限)は600、倉庫は6000。自分はこれだけ遊んでも倉庫が半分も埋まる事はありませんでしたが、持ち物は整理を挟まずにミッションを連続でこなしているとすぐにいっぱいになります。

このゲームは難易度設定だけでも5段階あり、1段階違いで装備が使い物にならない様な流動的なトレハンシステム(難易度が上がるとドロップする装備のレベルだけでなくレアリティ上限まで解放されていく)なので一部を除いて倉庫に貯めておく必要のある装備品はほぼ無いですが、その限られた一部の装備をフィルターにかけて抽出するのが面倒になる煩雑な倉庫が困りものです。

予めゲームのオプション設定で表示非表示の項目を決められたり、細かく設定できるフィルターなど努力した形跡は見られるのですが、装備のオプションだけでも技単体の強化、(steamではDLC全部入りのComplete Editionしかありませんが)DLCで追加されて増えすぎた揃え効果など項目が多すぎます。

アイテム自体にお気に入りやロック(誤って売買や処分を防ぐ)の設定はありますが、フィルターの方にもお気に入り設定があれば良かったです。

 懸念要素に竹中直人も冗談っぽく加えていますが、彼の顔を模したモデルに彼の声を当てられた豊臣秀吉こと木下藤吉郎が全編通してもう一人の主人公並みに登場し続けるので目立ちます
なので彼が嫌いな人はプレイできないかもしれません。
僕は嫌いじゃないので楽しめました。角を生やした竹中直人をぶった斬るのも気持ち良かったです。

アクションゲームなのに一週目がアクションの制限だらけで窮屈な印象を受ける
 最後に一番最初の難易度、一週目でアクションRPGの悪い点が出ている事を挙げておきます。
装備毎(刀、二刀、槍、斧、鎖鎌、大太刀、旋棍、手斧、薙刀鎌、仕込棍、手甲)にスキルポイントを貯めていってスキルツリーに割り振り、使える技を増やしたり効果を上げられるシステムなのですが、一週目は難易度が最も低いという事で対象の武器を使っていても全然ポイントが増えず、ツリーの奥の方はストーリーを進めないとポイントがあっても解放できません。

難易度が上がると簡単にポイントが増えるので手軽に色々と試せて面白くなってきますが、ステータスの気力(=スタミナ)の関係も含め一週目は終盤に差し掛かった辺りでやっと効果、技を揃えて一連のコンボが繋げられる感じです。

 そんな状況での一週目はコンボしなくても単発の攻撃にリーチがあり、威力の高い大太刀を使うのが個人的なお勧めです。トレハンゲームの最難易度に設定されるエンドコンテンツでも大太刀は第一候補に挙げる人がいてもおかしくない強力な武器種です。

無難に思える上に登場する種類の多い刀が最も難しいのは製作側が意図した罠なんでしょうか。ただし、使いこなせたら最も気持ちのいい武器も刀な気がします。
Posted 23 November, 2022. Last edited 21 November, 2023.
Was this review helpful? Yes No Funny Award
2 people found this review helpful
59.9 hrs on record (39.3 hrs at review time)
デック作りに命が吹き込まれたという売り文句には疑問
アクションゲームとTRPGを混ぜたローグライクのゲーム。
最もお勧め要素として強いのは恐らくローグライクで、カードゲーム要素は最も薄くデッキを組む楽しさもほぼ無い。
嫌がらせコンボをして楽しんでるのはプレイヤーではなくディーラー側。
基本的にはただ読み進めたいストーリーに関するカード(エンカウンター)を順次入れ替えていくだけだし、拾える事になる装備品も強力な物や自分の使い易い物を入手次第入れ替えていくだけ。
そもそも最も長く遊ぶ事になるエンドレスモードにはデッキの概念自体が無い。入手したカード全てが道中でランダムに出てくる仕様。

ビジュアルに反して片手間ではプレイできないシステム
進行の雰囲気は完全にTRPGを意識した物。しかし、道中のイベント成否判定は失敗と成功を含めた四枚のカードをシャッフルで決めるシステムで、その様子をしっかり見ていればカードの場所が分かる事も多いが故に目が離せないし、戦闘はアクションなので片手間でのんびりプレイできるタイプのゲームではない。
特に成否判定はいっその事プレイヤーが介入できなくしてくれた方が気楽にプレイできたか。

アクションパートは難しくはない
アクションゲームとしては敵の攻撃時のモーションがみんな大きいので簡単で、死因の大半は戦闘よりも道中のイベントに起因する物となる。それでも強い装備が集められると敵をサクサクと倒せるので良い武器が手に入った時の喜びは感じられる筈。
あまりにも性能の良くない装備(特に武器)を使っていると戦闘が長引いて集中力が欠如した結果やられてしまうという事も全く無くは無いので‥

レビューにしてみると不満点が多かったけどテンポは良かったし何だかんだで続編の2も買っちゃうぐらいには気に入った。
ストーリーとしてほとんど繋がりも無く内容がボリュームアップされた2が出た今となってはこちらはお試し版としての立ち位置と考えた方が良いのかもしれない。

ちなみにこのゲームのメインストーリーはエンドロールまでクリアしても謎のまま。テーブルトーク上でイベント(エンカウンター)を進めて見られるサブストーリーは多いけど、プレイヤーとディーラーの間ではディーラーの煽りからして何かを賭けて勝負している事しか分からない。無い様な物。
Posted 28 June, 2019. Last edited 13 July, 2019.
Was this review helpful? Yes No Funny Award
4 people found this review helpful
743.1 hrs on record
長時間遊べちゃう元はValveの提供する無料ゲーム!
勿論「基本無料(ゲーム内課金有り)!」とかそういうシステムではないです。
マルチプレイで最大8人で遊べます。

リリース日からだいぶ年月が経っていますがレビュー更新時の今現在でも無料で多人数マルチプレイができるアイソメトリックビューのツインスティックシューティングとしては最高峰と思っています。

ただ無料であるが故に有料のソフトの様にセールでどっと人が増える様な事は無く、常時部屋があまり多くないのが残念です。

2024年現在も更新され続け、武器や装備品、実績やミッション(ステージも完全新規)、エイリアン等の辞典、steamインベントリに表示される勲章などの新しいコンテンツの追加のほか、更新履歴で記載されなければプレイの最中は気付きもしなかった細かいバグの修正、各言語の翻訳などが行われています。
元々翻訳が無くても支障無く遊べる内容でしたが、日本語訳もしっかり進んでおり訳文も違和感が無いです。
Posted 23 November, 2017. Last edited 28 November, 2024.
Was this review helpful? Yes No Funny Award
4 people found this review helpful
1 person found this review funny
88.5 hrs on record (87.4 hrs at review time)
ルールやリスポーン地点の設定がガバガバで回復を待つよりさっさと死んでリスポーンした方が戦力になれるなど色んな面で大雑把なゲーム。

でも斬り合いの方はよくできていて手練で強い人には一対一だとなかなか勝てません。

‥が、盾を使って味方が到着するまで粘ってから袋叩きにしたり、アーチャーで援護射撃してもらったり色んな対抗策がとれます。
当然自分でアーチャーを選択しても楽しめますがこのゲームで矢を当てるのは難しく、マップやルールをある程度覚えて立ち回らないとむしろ味方に迷惑がかかって申し訳ない気持ちになります。
やり始めた頃は選ばない方が吉。

ルールによっては肉壁となって目標を達成しなければならない場面も多く、それが返ってキルデスなどの数値を気にせず楽にプレイできる理由になったりします。

一応、一人でbot相手に練習もできますがAIがいい加減過ぎてゲームになりません。
購入する際は気楽にプレイできるマルチゲームとして割り切ってください。
Posted 25 November, 2016. Last edited 25 November, 2016.
Was this review helpful? Yes No Funny Award
Showing 1-5 of 5 entries