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Додано: 31 серп. 2024 о 17:26

ATRI(アトリ) (ネタバレ注意❗️)

  アトリ…

  正直言って、途中、そのログの内容を覗いた後の気持ちは、何とも言えない。完全に騙された気分だったと言いたいところだけど、一言であの時の気持ちを表現することはできない。

  それは複雑極まりない気持ちだった。

  まるでタワーの頂上まで俺を推し上げて、美しい光景(幸せ)と輝く未来を見せつけ、偽りの頂点に立っていた俺を一瞬でどん底に突き落としたようなデジャブ。それを挽回することもできず、ただその頂点が視界からどんどん遠ざかり、暗くなっていくのを見るしかなかった。

  所詮トップダウン型のロボットに過ぎなかったんだなぁ…普通のロボットとして見ていればよかったのに、自分の感情をそこまで注いでいたのに、何も報われず、ただ嘲笑されたように感じ、あの時の俺は、そんな風に思っていた。

  今まで過ごした日々、みんなで発電機を作って学校を明るくさでたのも、下手くそくせに毎日学校で学んだ料理を作ってくれたのも、デートの時に一緒にアイスを食べたのも、新しい靴を履いて「ありがとう」って言ってくれたのも、俺の足になると約束していつも助けてくれたのも…全部、お前にとっては“思い出”ではなく、ただの“データ”として扱われていたのか。

  「好きです」って言ってくれたのも、ただ論理演算の結果、最適解を選んだだけだったのか…。

(リアル)
  そして、怒りが止まらない。怒りと共に、失望、ショック、そして鬱が混じり合う。それによって、以前このようなシーンを見るたびに思い出されることが、今また脳に浮かんだ。

  京都にいた時、とある女の子とそのことについて話していた。

  俺:「あのさ、ほしちゃん、人工知能を搭載したロボットって、今は無理でも、これからは本当の知能、つまり意識(心)を持つ可能性があると思うか?信じるか?」(当時の俺はSAOを見過ぎて、アリスに注目し、惚れていた)

  ほし:「信じる?お前バカなの?いくら進化しても、所詮プログラムで動いているだけなんだから、意識なんて生まれないよ。」

  俺:「でも俺は信じるよ。いつか必ず実現できる。」(強がり)

  ほし:「勝手にしなさい…。」

  今の俺は負けた。リアルもバーチャルも、徹底的に。俺はやっぱり、天然すぎてこういう幻の夢を語りたがる不器用な奴なんだな…
(リアル完)

(BE)
  アトリが再び人を傷つけ、高台から飛び降りた…頑丈な機体だから、機能停止には至らなかった。

  最後の四日間で、アトリはどんどんメモリを失い、俺との思い出も少しずつ消えていった。その間、目が死んだようで、ただロボットの仕事をしているだけだった。命令や仕事以外には全く関心を示さず、一言も話さなかった。そして四日後…

  「アトリが機能停止した。」

  それを見た俺は、もう怒りもなかった。全てが悲しい気持ちだった。

  ああ…そうか、機能…っ停止したのか…。何も話さず、何もかも失った状態で機能停止したのか…悔しい…アトリ…俺をこのまま置いて行かないでくれ…

  アトリはそのまま逝ってしまった。

  周りの友達について何も記載されておらず、そこにも俺はショックを受けた。この世界線にいる友達と俺、一体どこに行くのだろうと…

(TE)
  その後、アトリが心を取り戻した。エデンの管理人になり、60年後、俺が自分の成果を得た。そして死ぬ前に、一緒にあの世で楽しい最期を迎えた…

  ようやく会えたね、アトリ。俺がやるべき役目を果たしたよ。地球を、お前が含まれている地球を救ったんだ。お前も60年間、エデンで頑張ったな…アトリ、ありがとう…これからは俺たちの時間だ…

  「じゃあ、まず何をしますか?」(にこり)

  「膝枕だね…」

  「もう…相変わらず甘えん坊ですね…」

  アトリとの幸せで楽しい生活はこれからだ。アトリ、ずっと俺のことを支え、愛してくれてありがとう。さぁ…行こう。



  “時よ止まれ、おまえは美しい”



R6.09.01
KiyoTaka
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