ニューゲーム開始すぐに重いシーンからなので、繰り返しプレイしやすくゲームやグラボの設定を決めやすいです。
私の環境の場合、
NVIDIAですが推奨スペック満たしているのにカクつく場合は「シェーダーキャシュサイズ＝無制限」で大抵のゲームは解消されます。そのうち来るアップデートでオフにしても問題なくなる、と思います。たぶん。
マップ移動やイベント移行など大きい読み込みでフリーズが見られます。steamかタスクマネージャーで終了させますが、オートセーブが入らない箇所ではボス戦からやり直しもあります。整合性チェックも無駄でした。
DLCマップではフレームが落ちる箇所が多々あります。
10/17から、ひと月経ちますがアップデートが無いので解消される望みは薄いです。
FF13でも「FHDにすると召喚戦クリア条件指示がライブラに表示されない」のが放置のままなので。
このような不満はありますが、
PCメインで、魅力のないハードを部屋に置いてまでゲームしないライトユーザーの私には移植はありがたいことです。
事情により移植に時間がかかっても全然構いません。数年くらい余裕です。

ゲームですが、ストーリー重視です。
主人公クライヴさん含め善良なキャラクターたちに、逆境な世の中。
ゲームらしくあっさり転がっていくこともありますし、度肝を抜くような展開もありませんが、いい話です。楽しめました。
モーションに声優さん、すばらしい芝居をしてくれます。とても穏やかなクライヴさんですが戦闘中は力強く叫びます。

イベントシーンは表情までよく動きますが、サブクエストなどの会話はモーションのツギハギなのでぎこちないです。
難易度は低くモーション無しで回復できるのでクリアできないことは無いでしょう。初見でもポーション禁止や一部アビリティ禁止などいかがでしょうか。
土煙、爆炎、発光など派手なエフェクトで見づらくても関係ありません。ジャストゲーです。ドッジ、ガード、パリィを決めて色々アビリティを組み合わせて格好よく戦いましょう。
要望はいくらでもありますが、そこは他のどんなゲームでも同じことです。
サブクエストはわかりやすくアイコンが出ますし、クリアしたストーリーのバトルだけを楽しめるモードもあります。
周回はしなくてもオーケーな親切仕様です。
仕事、家庭などに追われ時間が限られていても十分にくまなく楽しめる良いゲームです。

【FF16は演出とムービーでなんとか評価できるゲーム】

2周目までがっつりとやり込んだ後のレビューです
上記の通り、FF16は正直 演出とムービーでなんとか成り立っているゲームです

FF16のプロデューサーの吉田直樹氏はFF14の開発も担っており、自称ヘビーゲーマーです。
ただ、「本当に最近のアクションRPGをプレイしたことがあるのか？」
と疑問を持たざるを得ない問題点を多く抱えています

それと同時に、FF14と同じスクエニの第三事業部での並行開発を行っていた影響か分かりませんが、FF16が発売されたタイミングあたりのFF14のアップデート（6.x~）がそれまでと比べて明らかにクオリティが落ちています
FF14への影響は少なからず勘ぐってしまうので、まったく別の人員で開発を進めてほしかったという思いが強いです

よくも悪くも吉田直樹という人間はFF14しか作ることができません

【評価点】
・ド派手な召喚獣バトル
・質の高いリアルタイムレンダリングムービー
・アクションが苦手な人向けの徹底的な配慮

【個人的不評点】
小島監督作品もびっくりのムービーゲーです。プレイ時間の大半をムービーを見ることに費やすことになります。
「野盗を倒す」▶ムービー
「モンスターを撃退する」▶ムービー
「ストーリーを進めるためにエリア移動をする」▶ムービー

本当にとにかくムービーの時間が長いです。
開発インタビューでは、「プレイヤーにプレイを途切れさせない」施策として売り出していましたが、それが裏目に出ていると感じました。
クライヴを動かせるフェーズかつ戦闘時ではない状態じゃないとセーブすらできません
「ムービーが続いているからプレイさせられている」といった状態が正しいです
ムービーに関してはとても品質が高いのですが、MODを導入しないと30FPSのムービーを見させられます
（PCへの最適化に時間がかかったとはなんだったのか...）

ネタバレを回避して少しストーリーについてふれますが、そのムービーはクライヴへの感情移入や世界観の理解に貢献すると思いきや、正直クライヴを取り巻く環境とクライヴの持つ思想が薄っぺらく、まるで感情移入ができません
ただ、酷いストーリーかと言われるとそうではなく、割と凡～良に仕上がっていると思います
特にクライヴとその叔父さんが再会する場面の演出は圧巻である

そんなムービーの間はもちろんゲーム的な操作は不可能で、ただ見ていることしかできません
アクションゲームにおいてプレイヤーが操作できない時間はかなりのフラストレーションになります
「早く一度ムービーを途切れさせてバトルさせてくれ」と何度思ったことか...
ただそのバトルについても多くの問題を抱えています


FF16のバトルシステムは、かつてDMCなどを手掛けたカプコンの鈴木さんを投入して作られていますが、その才能が全く活かしきれていないと感じました
DMCをやったことがある方ならお馴染みの敵を引き寄せるアビリティ、敵を空中に浮かせるアビリティが少し存在するだけで、大半のアビリティが
「敵単体への一撃攻撃」「動けなくなる代わりに高威力を出せるビーム」など、一つのアビリティで完結しているものが多く、コンボのような概念がほぼありません

パリィの要素があり、特定のアビリティでは簡単にパリィをとることができますが、ソウルゲーのようにパリィすることによって相手に隙が生まれるということではなく、パリィしたあとのアビリティを強化する方向性で作られています
（なのでパリィを取ってもその直後普通に被弾します）

そして基礎となる剣でのアクションは、マジックバーストといって、剣を振った後に魔法ボタンを押すことで剣の4連攻撃の合間合間にちょっとした爆発を挟み込める程度のものが仕込まれているだけで、アビリティがクールタイム中はほぼ「剣▶剣▶剣▶剣▶マジックバースト」という何のひねりもないアクションで戦っていきます

評価点として「アクションが苦手な人でも楽しめるオート戦闘機能」があり、そのためにアクションを簡略化させているのかもしれませんが、結果的にアクションを求めている人にとってはとても退屈な戦闘になっています
ここまで戦闘が楽しくないゲームはここ数年で経験したことがありません。似通っているアクションを挙げるとするならば「ウィッチャー3」です（2015年）
早いうちにプレイしないと、もっとゲームのグラフィックが進化してきた時にアクションフィールが古臭すぎてできたものじゃないと思います

散々な酷評をしましたが、 さすがのスクエニといったところでムービーや召喚獣のかっこよさは健在です

・凡庸なストーリー
・アクションが苦手な人に配慮した結果クソつまらなくなったバトルシステム
・何の収集要素もないだだっぴろいフィールド
・それらをカバーする演出
・ド派手な召喚獣バトルは同じようなアクションシステムだが派手で大きい数字が出るので楽しい

プレイ中に、突然マップ内でAボタン長押しで移動が出来なくなったので再インストールを試みたい。